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振り返れば『風桶』

梅棒
『風桶』

無事、大千穐楽を迎えることができました。

ご観劇、応援してくださった皆様
本当にありがとうございます。

終わったー。
終わったんだなぁー。

稽古の日々から辿ると、なんだかとても昔のことのように感じます。
まるで青春の1ページを思い出すかのような感覚すらある。エモ。

稽古場でとにかく汗をかき
脳をフル回転させて
鈍った脳みそに振付刻みこませて
表情筋をコロコロさせて
休憩中わちゃわちゃして
ナンダカンダ叫んだって
やりたいことやるべーきでーすつって
千の風になって
お墓の前で泣かないでぇつって←

今回、私は初めての“梅棒”参加
日芸の先輩ということで存在は知っていたし、
キューティブロンドの振付でもお世話になったことはあったけど
きちんとお話したことすら、今までなかったんですが
稽古初日からみーんな優しくて
親戚の集まりみたいな雰囲気で
何より、とてもアットホーム
団欒感
(初日からお財布を家に忘れて、自販機で飲み物すら買えず今人さんが千円貸してくれたな←陳謝)

そして今回の客演チームの
一癖も二癖も、やはや癖しかない
濃密感
マジで濃すぎて胃もたれ必至(真顔)

絶妙なバランス力を発揮していたカンパニーだったように感じます。

言葉を使わずとも、身体表現のみで物語を綴る
梅棒のスタイルがどんな感じなのか
未体験ゾーンにわくわく

“踊り”と向き合うことから縁遠くなってきていた今日この頃な自分にとって
この作品に出演するということは
ひとつの“挑戦”でもありました。
和装で踊ることも、初めてだったし。

まだまだ人生、未体験だらけだね。うへー。楽しいね。

芸者であり
さくらやを経営する、市丸さん
女一人でお店を経営するタフさと母性心を忘れずに気丈に生きる女性像は、個人的に好きな役だったなぁ
そして不思議とお着物を着ると、
気が引き締まる。
着る物によって、役作りも変わるんですよねー。幼き頃に習っていた日舞がようやく、昇華された気がします。
和の心アッパレ👘🇯🇵

紺碧色な素敵なお気に入りな衣装。
帯も毎公演しっかり着付けて頂きました。
絶対一人では着られない!

帯をぎゅーーーーっと締めてもらうあの感覚が好きで

「もっとぉいっちゃってくだせいっ!」
「オッケー!」
なんてやりとりをしながら、帯をグルグルに巻いてもらってました。

帯を締めすぎると公演途中
自分の首をも締めることになりますが
辞められません←

二回公演の時、休む間もなく
汗だくになったお着物たちを乾かして、
汗取りや靴下、洗濯機を回してくれています。
スタッフ陣の支えありきな私たちです。

舞台裏にいる精鋭スタッフ陣のおかげで
この状況下でも安心して公演が出来る様に
小道具を洗ったり消毒してくれて、お掃除も徹底してくれて
本当にすごいんですよ。
プロフェッショナルなんですよね。
小道具を作ったり、メンテナンスしたり
舞台業界のスタッフワークの器用さと仕事が早さは一度どこかで取り上げてもらえないレベルでカッコいいかんな。

みんなかわいいでしょ。
いい顔してるんです。きゃわ。

舞台の表には役者が
舞台の裏にはスタッフ陣が
客席にはお客様がいてくれて

成立する、総合芸術が“舞台”であります。

日々を重ね、状況が良くなるかと思えば
一気に振り落とされる感覚を
幾度味わえばいいんだ、なエンタメ業界

またここにきて舞台業界で『公演中止』の
大嫌いな四文字熟語を目にする機会が増えて
その文字羅列を目にするたびに、
胸の辺りを雑巾絞りされる様な、息苦しさを覚えます。

生きてるだけでも偉いのに
そんな私たちのご褒美を
取り上げないでほしくてよ!ったく、んもうっ!
生意気ね!アンタ懲らしめてやるから顔かしなっ!!←本気

兎にも角にも
大千穐楽まで駆け抜けられたこと
2年前は当たり前に訪れるものだと思ってたし
“奇跡”なんて言葉を使うなんて想像すらしてなかったわけだけど

誰一人欠けることなく
ここまで来れたこと
本当に心の底から嬉しくて、安心してます。
観に来てくれた、応援してくれていた
皆様もきっと、そうだと思う。

駆け抜けられたよー!!!!

毎公演、日替わりでアドリブぶっかまタイムも
なんとか全て事故なく←ずっと事故ってる疑惑

終えることができて一安心です。笑
本当に出たとこ勝負過ぎて自分への信頼ゼロな私は毎公演ゾクゾクしてました。いい意味でw
受け入れてくださった心のキャパ太平洋な皆様、ありがとう。あれが私の脳内です🧠

『風桶』
ここで得たことを
また次の“エンタメ”に昇華させて
楽しんでもらえる人間に少しでも近づけられるよう、精進して参ります。
また、エンタメでお会いしませう。

『ありがとぉうござぁいましたぁ〜』
by 市丸


私、まりゑ、はい。可笑しな人間です。分かってます、ええそうですよね。だもんで、そんな可笑しな人間と一緒にいたら絶対人生に少しの可笑しさをプラスできます。 一家に一人、まりゑ。いかがですか? ここで様々なことをシェアし、ありったけ自分なりの表現で皆様に還元していけるように努めます。