踊る女

大企業病に陥ってしまった某上場企業で組織改革をたった一人から始めた女のお話。

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大企業病に陥ってしまった某上場企業で組織改革をたった一人から始めた女のお話。

最近の記事

5.管理職もメンバーも組織もピンキリ

「2年で成功しなかったら辞めますって社長にコミットしたことがあるんです」から始めたM部のマネージャー、リーダーとのミーティング。部長のHさんに話した時と同じように、景気が不透明なこの時期だから会社の組織づくりが必要であると感じ社長とミーティングをしたこと、組織づくりに私がどうアプローチしようと考えているのか、Hさんとどんな話をしたのかを熱く語った。相手の本音を引き出すにはこちらの本音を開示するのは当たり前。自分の経験も交えながら本音を素直にぶつけてみた。「で、今のチームや会社

    • Buy-inー他部署の誰を巻き込もう?

      社長と直属の上司である部長を抑えたものの、ハッキリ言ってノープランだった。成功している組織イメージはあるものの、じゃあ具体的にどうやって進めていくのか、全く考えていなかった。うんうん考えてみたものの、全く浮かんでこない。困った、ヤバイ。どうしよう。とりあえず色んな部長に話してみて反応見てから具体的なところを詰めていこう!うんうん一人で考えてても仕方ないし!私はスケジュールを確認し話す内容を整理した上でM部の部長のデスクへ近づいた。 「Hさん、今5分程度お時間よろしいでしょう

      • 踊る女

        ミーティングルームに入るなり上司がニヤリと笑いながら「お疲れ様」と声をかけてくれた。「いやー、緊張しましたよ!今日のエネルギー全部出し切りました(笑)」「やっぱり?(笑)」と笑い合った後、「で、どうだった?」と真剣な顔で聞いてきた。 「社長が課題として感じている部分は2点ありました。一つが魚の釣り方しか教えることのできないマネージャー達の問題、そしてもう一つがそれを理由に言い訳して自律できないメンバー達の問題です。双方に課題があると感じておられました。そしてご自身を含むトッ

        • 社長との1on1

          週末を挟み月曜日に出勤すると社長の秘書からメールが届いていた。 「金曜日の13時からブロックさせていただいておりますので、社長室にお越しください」 予定を見ると何と1時間抑えてあった。30分程度かなぁなんて思っていた私は驚いた。上場企業の社長が1時間タダの一社員のために時間をくれる程暇ではない。他の曜日も含め、ランチタイムまでみっちり詰まっている。予定を変更してわざわざ私の出張に合わせてくれたのだろう。 直感で社長に思いの丈をストレートにメールしたものの、果たして自分の

        5.管理職もメンバーも組織もピンキリ

          始まり

          8月、月初の全社会議。 「市場が不安定な状況だから、こんな時にこそマネジメントとメンバーが膝突き合わせて喧々諤々とディスカッションしなければならない。みんな気になることがあれば、どんどん上に言ってくれ」 こう社長が話した。 「とは言うものの、誰も上に意見なんか言う訳ないよね・・。マネジメントクラスは”言われた通りやれ!”だし、言われる側も思考停止してるし。社長はこの状況知ってるんだろうか。知らないだろうな。・・・よし、メールしてみよう」 こう思った私は社長宛に「現場か

          始まり