The One＝この人となら将来を考えられる相手　を見つけるまでは(見つけるために）、カジュアルなデートをどんどんしてみるアメリカ人達。素敵な人とデートするとすぐに一対一のおつきあいを期待してしまう私達日本人から見るとよくわからないこともたくさんあります。
拙ブログの「好きになったアメリカ人男性にガールフレンドがいる場合（２）」という記事にマーガレット様からこんなコメントをいただきました。

アベマリアさま、
パート(1)と一緒に読ませて頂きました。
私の今の環境は、正に、パート（2)のような美奈さんと同じような境遇です。
デートの前には彼から彼氏いるかどうか聞かれました。
いないと言うと、maybe I can be your boyfriend など言われてたんです。が、雰囲気美人と呼ばれるにも程遠い彼女の陰が。
モヤモヤ感が多くなり初めて、
彼が他にもデートしている人はいるのか？/新しくデートしている人がいるのか？など聞くたびに、この彼女の存在を思い出しては、彼に直接、この彼女のことを言いました。
そうすると、男性側が発する「ガールフレンドはいるけどそれほど深い関係ではない」というシグナルを説明し始めました。ただ、彼は私と彼女の違いをはっきりと示すようなことが…。
それは、彼女には全く欲がない、でも私にはある。とのことです。(ここで言うのは性欲のことです。) でも、聞いていると、彼は私に強い性欲があることは確か。
パート(1)では、「セーフセックスもして、お付き合いを…」と
他の方のコメントに書かれていましたが、美奈さんのデートの記事を見ると、
ディナーとドライブ。もちろんベッドはなし。とあったので、お付き合いする前にはきちんとした告白のようなことを言われてからの方が良いですよね？あるにはあるのですが、I’m interested in you/I care about youなどで、好意があるとは思うのですが情がもっと伝わるような言い方では無いし？！
言い換えると、私のルックスが大の好みで性欲が強いような言い方ばかりの方が強く伝わってくるんです。
(別の男性にはもっと好意をハッキリと伝えられたことがあるからそう思いました。もしかすると、彼なりにそう伝えてくれているのかもしれませんが。)
温度差でしょうか？お時間のある時にアドバイスをお願いします。

コメントを引用することで字数稼ぎをした感じは否めませんが、ここから先が私の回答です。アドバイスはいたしかねますので、感じたことだけをつらつらと書きます。なぜなら私はマーガレットさんもその男性のことも知らないし、お会いしたこともないわけです。ごく限られた量の情報をもとにアドバイスというのはちょっとどうかなぁと思いました。辛口になってしまいますが、書きましょう。

この男性がやっていることは、アメリカ人男性だから・・・というのはあまり関係なく、離婚する気はないのに妻以外の女性とセックスしたいだけの日本人のおっさん達がいいがちな「妻とはもう何年もしていないんだよ」「妻のことはもう女としては見ていないんだ」という言葉に似ているなぁと思いました。「君の方が性的魅力があるよ」とさえ言えば女の自尊心をくすぐることができると思っている浅はかな男ってたいてい金持ってないんですよ。お金を使って喜ばせることができないのなら知恵を使えばいいと思った結果、出てきたのがその言葉。それで褒めていることになると思ってるんですかね？確かにそういうことを言われて優越感を持つ女性もいるのでしょう。だからこういうおっさんが減らない。
というわけでこのアメリカ人男性もそういうおっさん達みたいなものだから、今付き合っている彼女よりも魅力的な女性に出会ってしまったから、乗り換える前のテスト期間としてマーガレットさんとも一緒に過ごしてみたいというよりは、今の彼女はキープしつつセックスをさせてくれる相手が欲しいというように私は感じました。

セックスの良さは相手と自分の関係の鮮度にも関係していますから、やはり自分が慣れ親しんだ体＝彼女とは完全にマンネリなのでしょう。これはどんなカップルにもやってくるものです。だけどこの彼女を手放す気持ちはなさそうです。なぜならマーガレットさんを口説いてくるこの男性、「彼女にはしないけど、君には欲情するんだ」と言っているわけですよね？
ちゃんとしたアメリカ人男性は「僕にチャンスをくれないか？」＝デートしてみないか？と思っている女性に対し、まず「性的な対象として見ているんですよ」ということを言ってくることはないはずです。特にあなたを女性として尊重し大切にしてくれるgentlemanであればこそ。たとえ紳士であってもあなたのことを当然性的な対象としては見ているはずですし、男と女ですから色情から始まり、結局はセックスに行きつくわけなので、何も格好つけなくても・・・と思われるかもしれませんが、やはりそういう言葉で女性を釣ろうとする男性というのは、その程度の餌で釣れると思っているわけですから女性に対して失礼でしょう。
続きまして１回目のデートでベッドまで行ってよいものか、という質問に関しての回答です。マーガレットさんがコメントをくださったブログ記事に登場したカートさんと美奈子さんですが、初めて二人で出かけた時にディナーとドライブで終えたのは、私の想像ではありますが、美奈子さんからカートさんへのメッセージだったと思うのです。「私はクラシックな紳士であるあなたにお似合いの淑女なのです」というメッセージ。デートの後に自宅まで送ってもらい、おやすみのキスをして、それぞれ自宅へ帰っていき、余韻を楽しみ心を熱くして眠りにつく幸せを噛みしめる。ずっと惹かれあっていた人との初めてのデートなんて、かわす言葉すべてが前戯みたいなものです。その勢いでセックスしたからといって二回目のお誘いが来ないなんてことはありえないほど惹かれあっていたとは思いますが、美奈子さんはカートさんを紳士でいさせてあげたかったんじゃないかな。