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ちゃんと泣けた。

海外に住んでいる大切な人とのお別れがありました。

あまりにも突然の出来事、早朝その知らせを聞いて、妻、そして両親に報告、その場で手を合わせて、出勤しました。

大切な人との関係性は大学時代のホームステイ先のご主人で、
今でも「My son」と呼んでくれる仲です。

~このnoteは自分の中での整理も含めて書いています。~


今、心の中に残るのは、感謝とちょっとした後悔。
うそです、自分事にすると後悔のほうが大きいかも。

「あの時、こうしておけばよかった、なんで会いに行かなかったんだ。」

出会いと別れは一瞬で、あの時の後悔は今ではもう取り返せない。

できることは今すぐにやりたいタイプの人間なのですが、
このご時世、現地に行くわけにもいかず、できることはご家族にお悔みを送ることくらい。

こんなことしかできないのか、という無力感。


そんな時に妻からメールを貰いました。

おはよう~
美味しいご飯作って待ってるからね。
色んなお話聞かせてね。

そうか、哀しみだけが、故人を想う気持ちじゃないんだ。

過ごした時間、思い出して、今日の夜は過ごそう。

そう思うと、なんだか泣けました。
哀しみじゃなくて、ありがとうっていう感謝の涙だった気がします。

ちゃんと死と向き合えて、
今できる最大限のお別れができたように思っています。

死という現実に対して、自分事では変わらない日常が始まり、
何もできないしない自分が嫌でした。
哀しみを想う余り、そうならない自分の心に感性鈍ってしまったのかと考えたりしました。
でもそうではなくて、起きた事象にただ「反応」するのではなくて、
味わってあげるという表現が正しいのかわかりませんが、
「想うという気持ちと寄り添ってあげる」そんなことができた日でした。

心から、ありがとう。


#ありがとう

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