見出し画像

ユニットコントライブ

有難くもお笑い・舞台の仕事に携わって約20年。福岡で深夜ラジオしか聞いていなかった自分へ。40を迎えても楽しい現場に居ますよ。


地元福岡で深夜ラジオに投稿し、漠然と構成作家を目指していた若者はイベントプロデューサーという肩書きになりました。とはいえ本質は変わっておらず、ただのお笑い好きです。好みに偏りはありますが😅


そもそもイベントプロデューサーの定義がわかりませんが、立場上そうなった訳で"お笑い”を提供するにあたり演者・スタッフ・お客様に何のストレスもなくただ楽しんでもらう。笑顔は伝わる。これが最大の仕事だなと実感しています。


もともと目立つつもりも無い裏方気質100%の人間なんでこれを書いてることも、どこか矛盾を感じてはいますが立場も少し変わったので発信していけるものは発信したいなと気持ちがこの歳にして生まれてきました。


思えばユニットコントライブに恵まれています。

ユニット(unit)単位、集団、組織等を意味する単語。

初めて見たユニットというお笑いは『夢で逢えたら』ですかね?ライブだと『君の席』とかでしょうか。VHSでしたね当時は。


ユニットってコンビ活動とは違うどこかチャレンジ的なところもあるし(自由度が高い)、近い世代が集まることが多いイメージがあるのでライバルとして良い刺激になる、そんな印象があります。


まだ博多駅のバスセンターに福岡吉本の劇場があった頃作家としてこの世界に潜り込むことに成功しました。初めてライブを一緒に作ったのは3ヶ月くらいたった時にやることになったユニットコントライブ『武者ぶるい』。同じ時期に入った芸人7人+作家がひとり1本コントを書いてきて披露するイベント。いま考えると舞台に立って3ヶ月しか経ってない芸人と入ったばかりの作家でやるイベントって良い時代です^_^


アメリカンパンクロック、高森敬太、ナンバーエイト、リアルけん玉。


コントを書くのは好きでしたが、まだそれぞれのキャラクターも演技力も伴っていないのに好き勝手書いちゃって、、今思えばだいぶ背伸びしたコントでした。


それから10年。

紆余曲折あってルミネのイベントプロデューサーを任させることになります。担当になったのはユニットコントライブ『できる7人』。犬の心さん、グランジさん、ライスさんに作家のゴージャス村上さん。

東京吉本コント猛者のユニット。それぞれでは単独即完の3組でしたが、まだユニット立ち上げたばかりなのとプライム枠22:00-23:00での開催だったのかお客さんの入りは半分ちょいくらい。


ただ圧倒的に面白かったんです、第1回から。奇しくも先述の『武者ぶるい』同様、演者7人がコントを1本+作家さんが書くという構成。懐かしかったです。で、楽しかったんです。

この形が早い段階で固まって、骨格がガシッとなりました。おそらく演者さんも手応えあったように思います。もう骨太イベントです。それでもまだ客席は6-7割。300人近くの方に観劇して頂いているとはいえ、見ている先はまだ上。あとはこれを伝える作業。


渋谷の無限大ホールでトークライブも行っていたので合同で動いて、フライヤー(あえてチラシと呼ばず^ ^)にお金を掛けたりコントリストのポストカードを終演後に配ったり。時間帯も上げじわりじわりと客席も埋まり、遂にルミネ満席になります!

しかしその初の完売公演となった2013.8.10、誰もが予想しない、ルミネ空調ぶっ壊れ事件でまさかの中止。すぐに気持ちを切り替え支配人に頭を下げて1ヶ月後に銀座博品館公演で再演。その後は常に満員そしてグランジさんのDVD1万枚活動も相まってDVDにもなりました。


ユニットコントは、突き詰めるとやっぱりユニットでしかないんですが丁度いい空気感・緊張感が良いんですよね。そこから得るものを還元していく流れが格別です。


そして、今は『すいているのに相席』。バッファロー吾郎Aさん、せきしろさん、ヨーロッパ企画上田誠さん脚本のコントを毎年観られるなんて贅沢過ぎるな、とふと怖くなる時があります。


これを伝える役目が自分です。オモシロが世の中に沢山溢れている中で『すいているのに相席』を選んで下さる方々にきちんと届けないと。


まずは8月の傑作選。打合せ資料作ってるだけで楽しいんですよ。稽古も始まるなー、過去のコントだけどいつものように進化していくのかなー、台本読むだけでグッと来ちゃうのかなー。


本質はお笑い好きなもんで。笑顔は伝わることを信じて、自分のやれることを気張らずやりましょう。




よろしければご支援お願いいたします。制作費に使わせて頂きます