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グローバル社会とはつまるところ、多国籍企業が現地の文化だの何だのを無視して植民地化することを指すのか

人々よ。

シリーズ第五作、最終巻。

シリーズ始めから数えれば10年以上経つな。

本書の主人公はリーマンショックの就職氷河期に働き始めたリストラ請負人のコンサルタント。

働くということは、何か。

どの世代にも通じる投げかけだが、その時代時代、個人によっても縷々変わりゆくテーマだな。

かつて、勝ち組だ負け組だと、大手広告出版社が多くの民を引きつけたキャッチフーズがありましたね。

戦後から数十年、高度経済成長期を経て、終身雇用制度や年金制度の瓦解。

生まれ落ちて、良い大学を卒業し、大手一流企業に勤め、定年60歳以後悠々自適というのが良しとされる時代がありました。

しかし、今や価値観が根底から覆る。

一時、日本でも非正規社員、派遣切りが世間を賑わせた時代もありました。

今や、働くということが、いわゆる経済(賃金=等価交換)という時代に適さなくなってきたように思う。

グローバル社会とはつまるところ、多国籍企業が現地の文化だの何だのを無視して植民地化することを指すわけだ。

一つの書籍が10年を超えるシリーズになり、自分の齢をそれだけ経て読み返した時何を思うか。楽しみ。

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