あわや別室行き? ヨーヨー世界大会、0回戦敗退の危機


こんにちは、BLACKです。

noteでは初めての投稿です。どうぞよろしくお願いします。


過去に私は競技ヨーヨーの選手として、毎年アメリカで開催される世界大会に参戦していました。

毎年海外へ行っていると、思いもよらない経験をすることがあります。なかでも強く印象に残っているのが、2006年の渡米時、入国審査での出来事です。


入国審査での定番の会話

「Why are you coming to America?」
(アメリカへの入国目的は何ですか?)

「Sight seeing」
(観光です)

「OK(スタンプぽんっ)」


毎年、この定型文で乗り切っていたのですが、この年は、今まで聞いた事の無い質問が飛び出しました。


飛んできた想定外の質問

「You had came to Florida every year. Why do you come so often? Do you like Micky Mouse?」

(キミは毎年フロリダへ来ているようだね。なぜそんなしょっちゅう来ているんだい?そんなにミッキーマウスが好きなのか?)


ガイドブックに載っている定型文では答えられないようなパンチが飛んできたんです。

「Yes」と答えても良かったのですが、実際は毎年フロリダへ行っていながら一度もディズニーランドへ行ったことは無かったため、もう少し突っ込んだ質問をされたら答えられません。

(実際の入国審査でも、ウソを見抜くためにプライベートに関するようなカジュアルな質問をされることは結構あります)


精一杯の対処

そこで、まともな英会話に自信の無かった私は伝えるべき最低限の情報を整理し、

・ヨーヨーの世界大会が毎年フロリダで開催されている事
・自分は選手で、大会への出場が入国の目的であること
・ディズニーランドには一度も行ったことが無いこと

を伝えようと判断しました。


実際に発言した内容としては、たぶん、

「アー、ノー、ノット ミッキーマウス」
「ワールドヨーヨーコンテスト、イン、フロリダ」
「アイム ヨーヨーチャンピオン」

こんな感じだったかと(当時23歳)。


本人はこれでも十分必死ですが、果たしてどこまで通じるかは分かりませんでしたし、

「ヨーヨーのコンテスト?そのために毎年アメリカへ?怪しいな。別室行き!」

なんてことになるのでは、といった不安もありましたが、返ってきた答えは


まさかの展開

「Yo-Yo Contest? OK. Show your skill.」
(技を見せろ)


世界大会に毎年出場するほどの腕前なら、技を見せてみろ、という答えでした(実話)。

確かに「ヨーヨーの大会」と言われても、6年連続の渡米=航空券代だけで100万円も払っているにしては怪しい入国目的に思えたのかもしれませんね。

いずれにせよ、実際に技を見せられれば、その場しのぎのウソなのか本当に出場するのか分かる、ということだったようです。


一瞬面くらいましたが、ヨーヨーの腕前ならば英語よりは自信があります。

ぱぱっと20秒ほど技を披露したところ、


「Wow! Alright. (スタンプを押して)Good luck!」
(がんばってね!)


と、先ほどまでの怪しんでいた様子から一変。

拍手とともに、無事通過することが出来ました。



入国審査という定番のシチュエーションでも、定型文だけでは通過できない場合があります。

けれどそんな時も、まずは落ち着いて最低限伝えるべき情報を整理し、自分が知っている単語を羅列するだけでも、けっこう通じる場合は多いです。

中学レベルの英語力でもなんとかなるケースは多いので、まずは臆せず話してみることが大事かなと思います。


・・・ただ今思うと、あの時見せた僕の腕前が、検査官の方から見て「世界大会に出場するとは思えない」と判断されていたら、やはり別室送りになっていたのでしょうか笑

言わば、大会に参加する前の時点でふるいにかけられる、0次予選のような経験でした。通過できて良かったです。

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BLACK

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