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まずはこちらのニュースから。

コロナ禍でのゼロゼロ融資などで697億円が回収不能に 会計検査院が指摘、2023年11月7日、TBS NEWS

コロナ禍で中小企業に対して行われた実質無利子・無担保のいわゆるゼロゼロ融資などのうち、のちに「回収の見込みがない」とされた融資があわせて697億円に上ることがわかりました。
会計検査院が先ほど岸田総理に提出した2022年度の決算検査報告によりますと、税金の無駄遣いなどと指摘されて改善を求められたのは、国が行った344件の事業で、その総額はおよそ580億2000万円でした。このうち、4割弱が新型コロナに関連した事業でした。
また、ゼロゼロ融資では、融資を受けた側の生活困窮などの状況が十分に把握されないまま、処理が行われたことなどがあったということです。

これはもう税金還元セールである

最近、税金の納付額が多いそうだ。
それはとてもおめでたいことであり、それで政府は税金の一部を国民に還元するといい始めた。
国の借金があれほどあるのに、一時的に税金が増えたからといって還元してしまって大丈夫なのかとも思うが。
そしてゼロゼロ融資の焦げつきは、すでに税金還元セールが始まっていたことを意味している。

借金を返さなくてよい国、ジャパン

質の悪い著名な経営者が、しかも複数人が、ユーチューブで、借金はした者勝ち、踏み倒していいんだぞ、みたいなことをいっている。
また、ちゃんとした経済ウォッチャーも、ゼロゼロ融資については、ゾンビ企業を延命させるだけ、と指摘していた。
ゾンビ企業とは、本来は破綻しなければならない経営状況なのに公的な支援を受けて生き長らえている企業のことである。
ゾンビ企業は支援が途絶える瞬間に息絶えるから、ゾンビ企業支援は無駄になることが多い。
政府による大規模借金や、赤字経営が許されるベンチャー企業とかスタートアップ(企業)という甘い概念は、借金に対する罪悪感を減らしたようだ。

円安で維持するしかない

円安に良いも悪いもない。
悪いに決まっている。
なぜなら通貨の弱さは経済の弱さを反映しているからだ。
円安になれば輸出企業が儲けやすくなるから、円の価値の低下は日本経済に良いことだ、という論は、お情けで勝たせてもらっても勝ちは勝ちといっているに等しい。
日銀は正しい。
円安を維持することでしか、この国の経済をもたせることができないのだから。

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