自分の価値
転職して1週間たち、初のおやすみ。
なんとなく、ウィンドウショッピングへ。
靴や鞄やスーツを物色したわけです。
まぁ、それなりにいい歳になったし、役職も役職だし、少し値の張るスーツでも検討してみようかと…
某ハイブランドにツカツカと入り込み、一通り物色。濃紺の三揃。ラペルがピークドラペルなのが少し気にくわなかったのですが、まぁ良いでしょうということで、試着をさせていただきました。
スタッフの方もとても親切でシャツも僕のサイズを、一瞬で見抜き用意をしてくれました。
さすが、スタッフの対応も目利きもそしてもちろんスーツも素晴らしい。
特段、憧れでもなんでもないハイブランドですが、着てみるととても着心地が良かったです。ほんと、月並みな表現ですが、高いだけのことはあると。そして、見た目もとても洗練されて美しい。
スーツを着て、姿見で入念にチェック。
「ご主人様、とても手足が長いですね。すらっとして素敵です。」と言われた彼女もまんざらではなかったご様子。
「うん、悪くないね」
「どういった、スーツをお探しですか?」
「ふつうに仕事用です」
「営業職ですか?」
「いや、管理部門です」
そりゃこんな歳でうん十万もするスーツ買おうとするなんて営業とか思われますよね…
なんて、思いながら少し安心しました。
平静を装いながらも。
何をか?何に安心したのか?
「スーツに着られているか」
「スーツを着こなしているか」
これは僕にとってはとても大事な問題で、ましてや価格帯も今までは届かない範囲です。僕自身の価値が、価格に、ブランドにまけてしまう可能性があるのです。
一張羅をカッコつけて着るというわけではなく、「うん十万円のスーツを日常的に気こなすことができるか?」それができない限り僕はその価格帯、あるいはハイブランドのスーツを買うべきではないと思っています。
自分の価値をそこまで高めることができたのだな。
それが安心したという意味なのです。
たまには一流の店で一流の接遇を受けることもいい勉強になります。
まぁ
そのあと、時計を見に行って、そこのスタッフの下品な話ぶりに辟易としたのは内緒です。
スーツの何倍もするような価格帯の物を販売していてあの接遇はないよな…と。本気で不快になったので時計も見ずに出てしまいました。
あのスタッフの人たちはあの時計を売るのにふさわしくない。
「つけていただいてますね、ありがとうございます。しかも限定モデルですね」と声をかけられたものの、「いや結構です」と出て行きました。
見た目、話し方、仕草
どれも大切で。
全てにおいて手を抜かず、全てにおいて上質であること。
昨日は大きな発見ができてとても有意義でしたよ、というお話
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