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TULIP「心を開いて」はパッチのいうI make meかも24-2023/07/07

 2023年7月2日日曜夕方、20年ぶりにTULIPコンサートに行けた(50周年コンサート@国際フォーラムAホール)。2回目の3つの歳(つまり13歳 笑)、初めてTULIPを生で観て聴いたとnote21-2023/04/07に書いた、あのTULIPだ(参照:3つは「はじまり~はじまり~」の歳https://note.com/officesacchi/n/n28e5cc7a8188)。
 
 TULIPに熱狂したのは中学生のとき(1973年~1975年)。友だちの影響が大いにあった。今思えば、よくお小遣いが足りたなと思うが、レコードを購入しコンサートにも度々行った。サラリーマン家庭に育ち、たっぷりお小遣いをもらっていたわけではない。お年玉を使っていた?いや、すっからかんに使い果たしていたと思う。
 
 奇しくも2023年7月2日は、あの中野サンプラザが閉館。中野サンプラザの思い出もTULIPとセットだ。私の記憶のTULIPコンサート二大会場は、中野サンプラザと渋谷公会堂。当時わが家は中野坂上にあり、中野と渋谷を結ぶ京王バス渋64でどちらの会場にも行くことができた。黄金のバスルートだった。
 中野サンプラザは、TULIPの思い出だけではない。当時文化放送だっただろうか、日清フォークフェスティバルというラジオ番組の公開収録もよく行われた。その入場券をはがきで申し込み、当たると席取りのために早朝から出かけたものだ。わが家から中野までチャリで15分くらい。渋64京王バスがまだ走らない時間にチャリで中野サンプラザに行き、電車でやってくる友だちを待つ。友がやってきたら一度家へ戻ってチャリを置き、またサンプラザへ、、、なんてことをしたものだ。南こうせつとかぐや姫、山本コータロー、グレープ(さだまさしがいたユニット)、ブレッド&バター、オフコース、、、と、名だたるアーティストを生で観て聴いて興奮した。
 
 この7月2日、国際フォーラムでTULIPの曲の数々を聴きながら50年の時を想った。まさか還暦後にTULIPを観られるとは。当時の友たちはどうしているだろう。きっとどこかで、やはりTULIPをなつかしく思っているように思う。
  TULIP50周年コンサートのオープニングは、「心を開いて」。好きだった曲!だが、曲名がすぐには出てこない(とほほ)。「無限軌道」というアルバムに入っていたと思い出した途端、ジャケット写真が脳裏にひろがった。この曲がこの日のオープニングだったことはけっこうな衝撃だった。
 「こんなメッセージを中学生の時にもらっていたんだ、私、、、」
 あたりまえだが中学生の時に、今と同じに感じたわけはない。でもこんなメッセージを投げてもらえていたんだ、、、財津さんから、TULIPから、と思うと感慨深い。そして還暦を過ぎた今、「心を開いて」の詞をあらためて噛みしめて聴いた。このメッセージ、私のなかでは、クラウンの師匠の師匠=パッチ・アダムスが伝えてくれた「I make me」そして、「I love me」にも重なった。
 
 久しぶりに生で聴く財津さんの曲の世界、当時熱狂した姫野くんの温かい厚みを感じる歌声(ちっとも変わっていない!)、転調いっぱいのTULIPサウンド、、、思春期の日々、こんな良質の音楽に私はどっぷり浸かっていたのだ。そのことに胸がいっぱいになる。そしてあの頃、父も母も姉も同じ屋根の下にいた。たったそれだけのことが、とんでもなく懐かしく、でもあまりに遠い時間となったことが切なくもある。だが私は、今やりたいことをやっている。そして、とぼけた顔して楽しく生き抜いている。私ね、赤ハナつけたクラウンの端くれだから(笑)。
 
「心を開いて」
TULIP 作詞:財津和夫 作曲:財津和夫
 君の人生をみつめてごらん
君はやりたいことをやっているかな
一度っきりの この人生は
君の心一つで自由になるものさ
 
信じるものがもしないなら
それは君が心を開かないから
心の壁を破ってごらんよ
見過ごしていた 世界がすぐ見えてくる
 
生きてることに疲れたとき 失敗だらけで悲しいときは
思い出そう 眼を閉じて幼い頃の澄みきった世界を
 
人の口はいつもうるさいもの
とぼけた顔して 生きてゆくのさ
いくら悩んでも むだなことさ
だって 死ぬまで一人にゃ なれないものだから
 
人生はいつも 見かけと違う生き物の様に君にのしかかる
思い出そう 眼を閉じて幼い頃の夢中だった世界を
 
君も人生を見つめてゆけよ
僕もやりたいことやってゆくから
一度っきりのこの人生は
僕の心しだいだと解ってきたからさ
 (表紙の写真は、クラウンてっちゃんがつくってくれたポストカード。OEKAKIクラウンさっちーがI love meのポーズをしています。)
 

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