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はじめてスナックに入ってみたが、想像以上の体験だった

こんにちは
イデアレコードの左川です。

先日の出張時、かつて同じ会社で働いていた先輩に連れられて初めてスナックに入った。これまでスナックというと雑居ビルの一室で細々と看板を出して中には客がいなくて暇を持て余した女性が煙草をふかしている「場末のスナック」というイメージで、映画「すずめの戸締まり」に出てくるスナック「はぁーばぁー」みたいなお店は幻想かと思っていた

1軒目、普通の飲み屋を終えた後、向かったのは繁華街の裏路地にあるスナックであった。
通りに人気はなく雑居ビルには看板すらなかった。営業中なのかどうかわからないということもあり、先輩が一足先に階段を上がって確認をしにいったが、「大丈夫、入れる」とのこと。いったいどんなところなのか…正直なところ不安でいっぱいであった。

お店に入ると、お客さんはかなり入っていて狭い店内は人であふれていた。
入れ違いでお客さんが入ってきたが、満席となっていた諦めて帰っていったほどだ。

直ぐに飲み物を聞かれ、ハイボールが出された。
ピーナッツやチョコレートなどのお菓子がどんどんと出されていく。
つまみも飲み物も8割ほど減るとすぐに足されていく。
料金システムの説明は特になく、謎だ。

そのうちカラオケが始まった。
マスターや客が次々に歌っていく。
「かもめが翔んだ日」「春よ来い」「PIECE OF MY WISH」「大空と大地の中で」「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~」…と曲は時代を感じさせるものばかり…マスターが途中で歌った「アルデバラン」が一番新しい。
だが、みな歌が上手い。本当に上手い。
極度の音痴である自分は入り込めない。

カラオケの様子

そのうちマスターが話に入ってくる。
あそこにいたのは銀行を退職した人たちのグループ。
あの方は宮崎出身で単身赴任でここにきて7年になる、等々。
個人を特定できない微妙なラインまで情報がダダ洩れである。
が、不思議と嫌な感じはしない。

連れて来てもらった先輩もマスターと話し込んでいる。
かなり年季が入った常連かと思っていたのだが、
聞いてみると「今日で3回目なんだよね。」とのこと。
まじか!

時が経つといつのまにか常連風なグループになってきた。
そしてだんだんといい時間になってくると帰り始める人も出てくる。
マスターはすぐにさきほど一杯で入れなかった客に電話をかけ始める。
仕事が早い。

お店の一区画

我々も帰ることとした。
なんだかんだ2時間ぐらいはいたと思う。
会計は3人で2万円であった。
1人1時間3,500円ほどと考えると、そんなに高くはない気がする。

3軒目はスナックでオススメされた辛麺のお店へと向かった。
店自体はかなり古臭く、時間帯も遅いこともあって客がほとんどいなくて、これまた心配になってきた。
が、辛麺は美味かった。


帰りの飛行機でスナックのことを考えていた。

キャバクラとは違う独特の雰囲気を持つ。
仕事帰りによっても十分に楽しめる時間までやっている。
ほどよい接客で一人でもグループでも楽しめる。
男だけはもちろんのこと、男女でも来て楽しめる。
話下手の人間でもマスター次第では、会話を楽しむことも可能。
決して何十万という高額な請求にはなることはなく、
ほどほどのお金でほどほど歌って遊べる。
こんな遊びがあったのだと今更ながらに知った。

年配のファンが多いのも納得である。
だが、当たり外れが大きそうなので注意も必要だ。

また機会があれば、訪れてみようかと思う。
一人ではなく、誰かと一緒に。。。

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