新宿という街

眠らない街、新宿。
学校があり、オフィスがあり、デパートがあり、繁華街がある街。
1日に何万人もの人間が行き来する新宿を、根拠のない独断の視点で分類します。


とりあえず中間点で新宿?
待ち合わせの際、どこ集合にするか問題で、新宿は無難な選択と言える。

横浜‐新宿間は約30~50分、¥550
大宮‐新宿間は約30~40分、¥464
首都圏に住む友人同士で集まるには、新宿は丁度良い中間地点と言える。


何口を選ぶかで、性格が分かる
JR新宿駅は3つの属性に分けられる。

①東側(東口、中央東口)
歌舞伎町や新宿三丁目などの商業地への最寄り。

②西側(西口、中央西口)
小田急、京王デパートなど百貨店がある。都庁や高層ビルが多い。

③南側(南口、新南口、東南口、ミライナタワー口、甲州街道口)
甲州街道を挟んだ、再開発エリア。

生き急ぐ東口民
東口といえば、歌舞伎町、新宿三丁目など商業施設が多い。
安価でユニークな居酒屋店も多いため、大学の飲み会といえば東口。

西口で働くサラリーマンが、東口に流れて繁華街へ消えていく。
ホストやキャバクラも多い。

少し歩けば三丁目にでる。
マルイやビックロなど大きな商業施設がある。
ブランド品や流行の店が多い。

私は東口が苦手だ。東口集合の日は、どっと疲れてしまう。
年齢層が若く、流行やブランドを追いかけ、ネオンの光が眩しい。

酒、金、ブランド、消費、流行、風俗、ネオン、、、
孤独を忘れるには、東口は最適だ。

しかし私は、生き急ぐ東口民を憎めない。
どこにもやり場のないエネルギーを、喧噪の中へ放っているのかもしれない。
馴染めはしないが、美しい人間だと思う。

違う星の生き物、西口民
東京都庁や高層ビルが並ぶ西口。
小田急線と京王線ターミナルがあり、百貨店が並ぶ。

百貨店が並ぶくらいであるから、小田急線沿い、京王線沿いのマダムが多い。
全身ブランドに身を包み、選ばれた人間風を吹かせている。

この行動について、批判はしない。
本人たちは無意識の場合もあるし、お金持ちになるために努力もしたと思うからだ。

そこに目をつけた大手百貨店。
ゴマをすり、いつも笑顔で褒めたたえ、購入していただく。
日本のサービス業の集大成とも言えるだろう。

私は西口にはなるべく近づかない。
違う星の人間が多いところへ行くと、不必要に傷ついたり、傷つけられたりするからだ。
選ばれた人間も、作り笑顔でブランドを売る人間も好きにはなれない。

見つめなおす南口
南口集合にする人はなかなか面白いセンスの持ち主だと思う。
近年では、バスタやNEWOMANが出来て、西日本に故郷がある人にとっては便利だ。
クリスマスイルミネーションも美しい。

南口は正直、何もない。
しかし、通い詰めていると見えてくるものがある。

それは、立ち止まって自分を見つめなおすには南口は最適だということだ。
東口や西口に比べて、静かで人どおりも少ない。
渋谷区のエリアもあるが、渋谷ほどのこってり感もない。

昔ながらの喫茶店や、コワーキングスペースもある。
「必要最低限の新宿でも幸せだ」と感じる。

新宿という街
新宿という街はおもしろい街である。
知れば知るほど、奥が深い。

どの出口を出るかで、性格やその日の気分が分かる。
単なる待ち合わせ場所ではなく、人生の縮図なのだ。

愛する新宿を今後も突き詰めていきたい。