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第7回 「留置の中の面白い人々」Part①

私が嫌いなのはバビロン・システムでバビロン関係者の人ではない。(警ら隊の人達は苦手だけど)

千曲警察署の留置管理係の人達は苦手な人もいたけど、基本的にみんな面白くて仲良くする事が出来た。
まぁ120日間も過ごせば仲良くなるのは当たり前なんだけど。

登場人物をご紹介しよう。
⚪︎係長(スペック高すぎ)
⚪︎A部長(チビっ子超武道派)
⚪︎B部長(インテリ系女子)
⚪︎Cさん(マヂロボコ)
⚪︎Dさん(マツエクオタク女子)
⚪︎Eさん(一見、真面目者風。笑)

一番面白かったのはCさん&Dさんペアだった。
もうCさんが当直の時には必ず爆笑させられていた。

Cさんはバリバリの体育会系で、中・高・大と一貫してバレーをやっていた強者だった。
その為か普段から「圧」が凄い。
だから私はCさんの事を自分よりも年下だが、「姉やん」と呼んでいた。

留置にいる間、私は腕にある古い傷跡にガーゼをあててもらっていて、毎日交換してもらっていたのだが姉やんが交換する時は「圧」が凄いから一日経ってガーゼ取ると、
腕にガーゼの痕がくっきり残る。

多分、テープの張る力が強すぎるんだと思う。
「昔、テーピングばっか巻いてたから〜」なんて言い訳してたけど。(笑)
本人にそれを突っ込むと
「まっいいじゃん!思い出刻んでさっ!!★」
みたいなノリで返される…
春高バレーじゃねぇっつーの。(笑)

私が面会室に入る度に声がデカイのをイジってくるのか
「今日もBEAT刻んできてね」
とか言ってくる。
タチが悪い。(笑)

因みに本人は奥二重なのだが、ある日いきなり
バッキバキのパッチリ二重で出勤してきた為、みんなして
「(整形)やった?やったっしょ?」
って詰めた所、
「やってないですぅ〜!!」と全面否定。
後日、ちゃんと奥二重に戻っており、
「ね?オーガニック(自然)だったっしょ?」
と言われた。(笑)

Dさんは私と笑いのツボが全く同じレベル。
「あの…恋愛マンガとかいいですから…
ボケ散らかしてもらって構わないですから」
って感じのタイプ。
私に「僕とロボコ」の魅力を教えた極悪人。(笑)
他にもゴクドルズとか俺物語(恋愛だけど)とか色んなギャグマンガを教えてもらった。

超美形。宝塚みたいなシュッとした感じで髪が短かったら男にしか見えない。
それでギャグだけが生きがいってギャップよ。
因みにマツエク命らしくて最初の方は鳥の羽みたいにパサパサしていたのでマツエクちゃんと呼んでいた。
最後の日、笑顔で見送ってくれた。

B部長は正直苦手だったな。(笑)
でも可愛がってもらってたのかも。
融通の利かない所があってこちらもストレス溜まる事が多かったが、今思えば大半が自分のワガママであったから仕方がないなとは思う。

でも係長とA部長曰く、
この方は職場内でも問題児扱いになっているらしい。(笑)
まぁ見るからに堅物人間だから仕方ないのであろう。
しかし、当直の日や、明けの日に運動場でB部長とあたると何を話していいか分からなかった。(汗)

A部長はまだ20代という感じだったが頼み事をすると、その場で臨機応変に自分の判断で対応してくれたがB部長は失礼だが30代後半という感じで何をするにも
確認!確認!と、自分の判断で仕事が出来ない人だった。

その右胸にある三本線の銀バッジは、一体何の為にあるんだろうと少し疑問に思っていた。(笑)
唯一、この人だけ何の挨拶もなしにお別れしたなー。

Part②へ続く




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