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【買ってはいけない航空券】マニラ空港乗り継ぎ(国際線→国際線)実録in2023

海外旅行が好きで、10年パスポートがスタンプで埋まり
増補申請するのが常態化していた。

つまり、それだけ飛行機に乗ったし、
それだけ空港を使ったということだ。
今まで払ってきた空港税額を考えると怖ろしい。

空港は出発と到着だけでなく、
乗り継ぎのために利用する場合もある。

例えば2023年秋、エアタヒチヌイが
成田→パペーテ乗り継ぎ→ロサンゼルスorシアトル
というチケットを税込み往復15万程度で販売した。
パペーテ(タヒチ)では乗り継ぎなので、
別に入国しなくてもいいわけだ。

(航空券の条件によってはそもそも途中降機不可
→24時間以内に乗り継がなくてはいけないのだが
このアメリカ行き航空券は途中降機可らしい。
それにしてもあまりの遠回りに震えが止まらない)

多くの国際空港において、
国際線で他国からその空港に到着し
すぐ(通常24時間以内)に第三国へ国際線で出発する場合
その空港の制限エリア内で乗り継ぎが
完結できるような構造になっている。

制限エリアとは、出国スタンプを押された後
(または入国スタンプを押される前)の
免税店や飛行機の搭乗口があるエリアのこと。

しかし、一部の空港では乗り継ぎでも一旦その国に入国し、
場合によっては預け入れ荷物も受け取った後で
再度出国手続きをしなくてはならない場合もある。

私は2023年9月にマニラ空港で
国際線から国際線への乗り継ぎをしたのだが、
マニラの場合は少々複雑で面倒だったので
ここに体験を記すことにする。

まず、マニラ空港(ニノイ・アキノ空港)は
4つのターミナルがある。

同じ航空会社を使って国際線間の乗り継ぎをする場合、
基本的に同じターミナルでの乗り継ぎになるので
フィリピンに入出国する必要はない。

例えば私は2023年3月にフィリピン航空で
クアラルンプール→マニラ→成田と飛んだ。
マニラで15時間もの乗り継ぎ時間があったので
一旦入国してホテルに1泊することもできたのだが
諸事情により入国をせず(臥薪嘗胆)
ターミナルの制限エリア内で夜を明かすことになった↓

マニラに到着した便とマニラから出発する便が
同じターミナルを使用したため、
このような制限エリア内だけの乗り継ぎができたのだ。

一方2023年9月、私のフライトは
コタキナバル→マニラ(第3ターミナル到着セブパシフィック)
マニラ(第1ターミナル出発JAL)→成田
というものだった。
航空会社もターミナルも違う乗り継ぎだ。

マニラの乗り継ぎでこのようにターミナルが違う場合
一旦フィリピンに入国することが必要になる。

第3ターミナルに到着し飛行機を降りた後、
入国前にトランジットカウンターがあったので
念のためにそこの職員に質問をした。
乗り継ぎなんだけど入国する必要ある?

「乗り継ぎ便は?第1ターミナル?
じゃあ入国してその後左へずっと進んで。
Transitっていう看板があるから。
そうするとバス乗り場があるから
それに乗ればいいYO」とフィリピン姐。

とのことで、一旦フィリピン入国。
出発空港で荷物を機内預けした人は
マニラでは受け取らず乗り継ぎ先目的地の
第3国で受け取れる場合と、一旦マニラで受け取り
再度チェックインしなおす場合があるので、
出発時の空港できちんと確認すること。

Transitの看板に従って5分ほど歩くと
バス乗り場の待合スペースに到着。
そこで係員が乗り継ぎ便の航空券を確認。
どうやら誰もが利用できるバスではなく、
ちゃんと乗り継ぎ客だけが利用できる仕様。無料。

そのとき朝6時ぐらいだったからか
「今バスが出たばかり。次のバスは45分後だYO」
と言われ、まさかの45分タイムロス。
乗り継ぎ時間に余裕があって本当によかった。
タイトな乗り継ぎ時間だとここで詰む。

ターミナル間が離れていて、かつ鉄道等もないので
この無料バスを逃すと有料タクシー移動となると思うが
こっちは時間がない、フィリピンペソも(多分)ない、
となるとタクシードライバーは足元を見て、1000ペソor20ドル、
ユーロ払いもOKとかって絶対ぼったくりそう(想像)。

本当に45分ほど待って、ようやくバスが来たので
係員に呼ばれてバスに乗る。バスの順路は
3タミ→4タミ→2タミ→1タミだった。

制限エリア外にある、一般道を走るバスなので
普通に渋滞に巻き込まれる可能性もある。
私は早朝だったため渋滞することはなかったが
スイスイでもなかった。各ターミナルでは
乗り継ぎ客のバスの乗り降りもあるわけで、
第1ターミナルに到着するのに結局30分以上かかった。

第1ターミナルでバスを降りたら、あとは普段通り。
航空会社のカウンターでチェックインして
イミグレーションで出国するだけ。

乗り継ぎのため入国して出国するまでに
私が要した時間は約2時間。
バス待ちの時間が長かったためなのだが、
私はもともと5時間の乗り継ぎ時間だったため
心穏やかに乗り継ぐことができた。

これで乗り継ぎ時間が1時間20分しかないとか、
出入国イミグレーションに長蛇の列とか
預けた荷物がなかなか出てこないとか
保安検査で別室に呼ばれて詳細検査とか
乗り継ぎ便のチェックインにも長蛇の列とか
そんな状況が重なったら人生そこで終了。

フィリピンでの国際線の乗り継ぎで
特にターミナルが異なる場合は、
乗り継ぎ時間を多めに確保することを強く勧める。

初心者殺しの乗り継ぎに気を付けろ

例えば私がスカイスキャナーで見つけた上記の乗り継ぎ。
ジェットスターもエアアジアもLCC。
多分荷物を預けた場合、マニラスルーでKL受け取りにはできない。
一度マニラでのピックアップが必要。
そして再チェックインが必要。

つまり
1.マニラ到着後イミグレーションで入国手続き
2.荷物のピックアップ
3.場合によってはターミナル移動
4.エアアジアのカウンターでチェックイン・荷物預け
5.イミグレーションで出国手続き

(※ジェットスターもエアアジアも3タミなので
通常は入国イミグレ前のトランジットカウンターで
乗り継ぎ便の搭乗券を発券してもらい、
わざわざ入出国しなくてもいいのだが、
LCCの場合は微妙。多分入出国が必要になると思う)

というのを1時間20分以内でしなければならない。
正確に言うと、4のチェックインは出発1時間前に
締め切るので、マニラに定刻23:50に到着したとして
0:10までの20分間で1~4までをこなさなくてはいけない。

無理ゲー。
成田発の飛行機が遅延したり、
イミグレ混雑で長蛇の列だったら即アウト。
LCCだから当然自己責任で乗り継ぎ便の振替はなし。

こういうのを平然と売ってしまう旅行代理店もアレだが、
旅行者は知識と経験で自分のスケジュールを管理するしかない。
とにかく上記の航空券は絶対買ってはいけない。

結論

マニラの国際線間の乗り継ぎで航空会社やターミナルが異なる場合
3時間は必要だと思え。



ま、マニラ線の客層ってちょっとアレだよ、という話です。
私はマニラ発が平日のJAL便だったのだが、なんか客層が
「ビジネス目的じゃなさそうな単身男性」もしくは
「同性カップルではなさそうな男性2人組」が多くて
出発前のJALラウンジでも、隣のテーブルから
夜の武勇伝が漏れ聞こえてきたりするもんだから。。

マニラ空港JALラウンジのカレー。
成田や羽田で食べるあのカレー!久しぶりの日本食!!
と喜び口に入れたが、日本のものとは違う味付けだった。
これじゃない感MAX。
メンチカツはおいしくいただきました(トップ画像)。


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