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外資系客室乗務員とクレジットカードの海外事務手数料が値上がりする(した)話

最近私のYouTubeのおすすめに、やたらと
「外資系客室乗務員が・・・」等
「外資系客室乗務員」として働いている日本人の
キラキラしているらしい仕事風景の動画が
流れてくるのだが。。

弊社便のご搭乗をお待ちしております→
うちの会社に金落としてね、ヨロシク!
ということなら積極的に社名を出して宣伝していけば
いいと思うのだが、彼らは一様に「外資系」と名乗り
社名を隠してYouTubeにアップする謎仕様。

プライバシー保護のために、わざわざ社名を隠して
「外資系」とだけ名乗っているのかもしれないが、
彼らは制服で仕事をしているし、職場(機内)の
内装デザイン等からも、どの会社で働いているかは
容易に特定できるため、頭隠して何とかな気が。。

ランチタイムのマックとかAmazon倉庫とかで
日々激務な人々も「外資系」でお疲れ様なので、
YouTuberのCAたちも、ただの客室乗務員とは名乗らず
外資系という枕詞をつけることによって
激務でこき使われているけどキラキラしている
客室乗務員の俺ってえらいアピールだろうか?

私の友人はスペイン人だが、中東の航空会社で
客室乗務員として働いている。「外資系」だ。
全然キラキラしていなドロドロな労働事情を
彼から耳にすることがあるのだが、
その中で私の一番好きなエピソードをここに紹介。

エコノミークラスで食事を配膳しているときに
客からのリクエストがやたらとチキンが多く
カートの中のチキンの数が残り少なくなったそう。

一旦配膳を中止して、カートを引っ張って
ギャレー(機内食を温めたりする台所のような場所)
に戻って、ギャレー担当の同僚にチキンを
追加注文する時間がもったいないし手間もかかる。

ということで、彼は近くの客席のコールベルをプッシュ。
あの客室乗務員を呼ぶための「ポーン」音がなるやつ。
(ちなみに一番コールベルが鳴りまくる路線はインド線で
ムンバイ線なんかだと飛行時間が短いのにガンガンベルが鳴って
ウイスキーおかわりとかを要求されるので気が狂うらしい)

コールベルの音が鳴ると、ギャレー担当のCAが通路に顔を出し
様子を見る。客席の上にランプが点灯するので場所がすぐわかる。
そしてそこには配膳中でチキン不足を心配する友人がいる。

ご存じの通り、飛行中の機内はエンジン音がうるさいため
大声でチキンを要求しても15メートル先には届かない。

ということで、友人は片手を口の先に置いてくちばし、
もう片手を腰の横でひらひらさせて羽、という
ニワトリのジェスチャーをすることによって
チキン不足の窮状を遠くにいるギャレー担当にアピールして
見事チキンの追加注文を成し遂げたのだとか。

うん、確かに外資系客室乗務員、キラキラしてるわ。
このチキンエピソード、個人的に大好き。


さてさて。

私が初めて海外に行ったのは1998年のこと。
場所は韓国。ソウルとプサン↓

当時は学生だったため、クレジットカードは
確か所持していなかったと思う。
なのでニコニコ現金払い派の私は
大量の日本円を持って海外に行って両替するか
(成田でも外貨に両替できるけどレートが悪い)
トラベラーズチェックという旅行用小切手を
事前に国内で用意する必要があった。

社会人になると一丁前にクレジットカードを作成し
最初は限度額30万円とかだったが、
それでも海外旅行時には大活躍をした。
大活躍しすぎて旅行中に限度額を超えてしまい
軽く地獄を見たほどだった↓

さて、海外でのクレジットカード払い。
私は以前、記事にしたのだが
国際ブランド(VISAとかMasterとか)が定めるレートに
カード会社(三井住友とか楽天とか)が手数料をのっけて
請求される仕組みになっている↓

そのカード会社が課す海外事務手数料が
2024年4月より値上がったと耳にした。
具体的に言うと、楽天カードが
1.6%(国際ブランドによって多少違っていた)が
2.2%(ブランドに関わらず一律)にしたとのこと。

まぁ確かにたかが0.6%の値上げなのだが、
2024年現在、うっかり家族でハワイなど行ってしまうと
ランチで$100、ディナーで$200、ホテルは$300
みたいにバンバン金が飛んで行ってしまうわけで
1日$1000=15万円の出費と考えると
0.6%は900円という計算。

5日滞在したら4500円分余計に払うことになる。
庶民代表の私にとっては、4500円の余計な出費は
「たかが」という言葉では看過できない金額だ。

海外事務手数料なんて原材料費や輸送費の高騰
とかって理由で値上げはできないはず。
楽天モバイルの大赤字を埋めるために
こんな所にしわ寄せが来てるのだろうか?

って楽天カードを使っていない私は
対岸の火事のように眺めていたのだが
なんと火の粉は川を越えて私に降ってきた。

私が持っているクレジットカードの1つが
三菱UFJニコスが発行しているものなのだが
今まで海外事務手数料2.2%だったのが
2024年8月より3.85%に値上げとのこと。

決めたから。
海外にこのカード持って行かないことを。
1.65%の値上げにささやかに抵抗することを。

私の前世はマリーアントワネットである(虚言癖)。
パンがないならケーキを食べればいいのだ。
三菱UFJニコスカードの手数料が高いのなら
違うクレジットカードを使えばいいのだ。

そう。私は何枚もクレジットカードを持っている。
何枚もありすぎて管理できなさそうで
解約したカードもある↓

普段はほぼ使わないイオンカードがあるのだが
まさかの海外事務手数料1.6%と業界最低水準(推測)。
これからの海外でのメインカードは
イオンカードに決定。

現場からは以上です。



ま、円安がとんでもないことになっている2024年4月末、
給料を外貨でもらっている外資系客室乗務員は
勝ち組アピールをしているんじゃないか、って話です。

私が中東に住んでいたころは
外資系という枕詞がつかないキラキラしていない
ただのドロドロの日系企業の奴隷だったのだが

給料1→日本円で日本国内の口座に振り込み
給料2→日本円を海外の口座に現地通貨にして送金
給料3→USドルを海外の口座に現地通貨にして送金

という謎の3分割方式によって、
急激な為替相場の変動に対処していた仕様。

別に給料が3倍になったわけじゃないぞ。



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