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事前予約したホテルが存在しなかった話@クアラルンプール

私の記憶をたどると、1995年ぐらいから
インターネットが世の中に広がりだし
航空券やホテルの予約の仕方も大きく変化した。

ネット黎明期の2000年以前の海外のホテル予約は
・ホテルに直電やFAX
・チェーンホテルの日本語デスクで電話予約
・旅行代理店の店舗で予約し日本円でバウチャー購入

といった手段が主なものだった気がする。

しかしネットの広がりとともに、
旅行代理店やホテル公式サイトなどで予約することが
かなりメジャーになってきた。
むしろネットで予約できないホテルなど
なんて不便なんだろうと私は感じるようになった。

ホテル公式サイト経由の予約はよく最安値をうたっているが、
案外最安値ではない場合もある。
たとえば同じカテゴリーの部屋の予約であっても
公式サイトは直前までキャンセル無料、
代理店だと1日前まではキャンセル無料、
といって少しだけ条件を変えて、
代理店経由の予約のほうが安い場合が少なくない。

だから私はOTA(Online Travel Agent)として
・Agoda
・Booking.com
・Expedia
・Trip.com
などを使ってホテルを予約する機会が多い。

また、これらのOTAをいちいちチェックしなくても
HotelscombinedやTrivagoなどを使えば
勝手に比較して安値を検索してくれるので楽だ。
さらに言うと、Google mapでホテルを探しても
同様に安値を探してくれるので使い勝手がいい。

おまけに言うと、時々これらのOTAと
クレジットカード会社がキャンペーンをしていて、
特定のカードブランドで決済をすると
10%OFFみたいなものをやっている。

私が2023年9月にクアラルンプールのホテルを
エクスペディア経由で予約したのは、この
JCBで決済すると12%OFFというキャンペーンが
展開されていて、他社経由より安かったからだ。

時を同じくして日本でも、
Booking.comで予約したホテルに行ったら
そこには荒れた古民家があってホテルがなかった。
なんてニュースになっていた。

いやいや、そんなことないっしょ。
と私も思ったが、まさか自分の身にも
同じことが起こるとは思わなかったので
私の経験を取り急ぎここに記してみる。


そのクアラルンプールのホテルは、
正確に言うとホテルアパートメントだ。
分譲マンションの数室をホテルとして販売し
経営しているような感じだ。

だから、OTAで検索すると同じような
ホテルアパートメントが同じ場所で
次々にヒットする。部屋のオーナーは違うが
やってることは同じなのだろう。

場所はクアラルンプールの割と中心地。
タイムズスクエアというショッピングモールと
ホテルと分譲マンションが一体となった建物。
その分譲マンションのうちの一部屋を
私はホテルとしてエクスペディアで予約した。

部屋は一人だと十分な広さで眺めもよさそう。
住民共用のスイミングプール等も使用できる。
目の前にモノレールの駅もあり交通至便。
ショッピングモールやスーパーも建物内で便利。
そしてエクスペディアで最安値。いい感じだ。

エクスペディアで事前払いを済ませ、
予約確認書が送られてきた。
それによると、チェックイン24時間までに
そこに書かれていた電話番号に
連絡する必要があるとのこと。了解。

チェックイン数日前、私はその番号に
電話を試みたが、相手は不在のようだった。
なのでWhatsappでメッセージを送った。
予定通りチェックインするからよろしく。

翌日、既読になった様子がなかった。
だからまた電話を試みたが、やはり不在。
心配になってメッセージを送信。
それでも既読にならない。

チェックイン当日、私はエクスペディアに連絡をした。
チャットでの対応となり、いちいち
「確認します。10分ほどお待ちください」と
待たされるので、持久戦となる問い合わせなのだが
なんだかんだ毎回確認され、45分ほどかかって得た結論は
「チェックイン時刻が2時だから、
それまで相手からの返答を待て」とのこと。

私はそのときすでにKLにいて時間もあったことから、
そのホテルアパートメントに突撃してみた。
そもそも予約しているので別に非常識行動ではない。

すると、普通の分譲マンションみたいになっているわけで
地上階には案内看板などは見当たらないし、
警備員に聞いても知らないと言われるし、
エレベーターに乗っても専用のカードキーがないと
目的の階には降りられないセキュリティーシステムなので
1階1階降りてホテルの受付を探すということもできなかった。

ホテルアパートメントからの返信は一向になく、
私が送ったメッセージも未読のまま2時になった。
再びエクスペディアにチャット問い合わせ。
また1からチャットで説明のし直しとなり、
毎回毎回確認で10分ずつ待たされ、
エクスペディアの牛歩戦術にひたすらイライラ。

問い合わせをして30分が過ぎようとしているころになって
ようやく「担当者から折り返し」の言葉を引き出した。
本当は午前中の段階から担当者に確認してもらって
折り返し連絡をしてほしかったのだが。

そして担当者からのメールを待つこと、待つこと、
待てど暮らせど連絡来ねーよ。
こっちはホテルに移動すべく荷物を持って
どこにも行けない状態なのに、
なんかひたすらメールを待ち続ける。

1時間半は待ったでしょうか。
さすがにしびれを切らしまくったので
再度エクスペディアに連絡、
そして1から説明し直し、その都度
「確認しますので10分待て」との牛歩拷問。

チャットで相手の顔が見えないこともあり、言ってみた。
「いやです。待てません。もうこれ以上待てません」と。
すると、エクスペディアチャットチームは
素晴らしい提案を私にしてきた。

「コールセンターの番号は×××-××××だから
待てないならコールセンターに連絡しろ」と。
おっと丸投げきたよ。
そしてコールセンターでも1から事情を説明して
「確認しますので10分待て」攻撃が来るのが
火を見るよりも明らか。

「いやです、コールセンターに責任転嫁しないでください。
私が担当者に直接連絡をします。担当者の連絡先を教えてください」
本来は2時にはチェックインできるはずだったのに、
もう4時。いろいろと予定が崩れていく。

エクスペディアによると、私から担当者には連絡できず、
担当者が私に連絡をすることしかできないとのこと。
あいにく私は海外で着信してしまうと通話料が発生するので
電話を受けたくない、。発信なら無料なので
こちらから電話をしたい。という旨を伝えると
「確認します。10分待て」と。今まで何分待ったことか。

結局こちらからの電話発信は認められず、
担当者からの私への連絡しかダメだと。
その場合私に請求される通話料はどうなるの?
「確認します。10分待て」
もうこのあたりで私は待ちすぎて発狂寸前。

ちなみに待っている間、私は最悪の事態を想定した。
→エクスペディアの営業時間切れで責任所在等が
うやむやになり結果として今夜は宿無し。悲劇だ。
なので、自分でネット検索をして代替ホテルの目星をつけ
当初予定のホテルアパートメントに泊まれなかったときの
代替案を自分で考えておいた。心の準備、大事。

で、そのとき私はカフェで時間をつぶしていたのだが
ふと思いついた。このカフェに電話あるんじゃないか?
カフェ店員に固定電話の電話番号を尋ねた。
そしてエクスペディアにチャット送信。
「この電話番号だったら着信可能。ここに連絡してくれ」

更に待つこと30分、エクスペディアの担当者から
カフェに国際電話がかかってきた。
私は事前にカフェ店員に「日本からの国際電話が
かかってくるはずだから、ちょっと電話を使わせて」と
お願いしておいたのだ。コーヒーのお代わりついでに。

担当者は「今チャットチームから連絡を受けまして・・・」
エクスペディアの横の連携は信用できないなこれ。
もうずいぶん前から担当者に連絡がいっているはずなんだが。。

担当者は代替ホテルをエクスペディアが用意することを
私に伝え、私にホテルの希望(立地や設備等)を聞いてきた。
てきぱきとした仕事ぶりはチャットチームの仕事ぶりとは違う。

ちなみにチャットチームとやり取りをしていたときに、
エクスペディアでは代替ホテルを用意できないと
言われていたのだが、担当者は代替ホテルを用意すると
あっさり私に伝えた。このあたりも意味不明。
どうなってるんだエクスペディア。

担当者が代替ホテルを探すのに1時間弱ほど経過。
担当者から連絡があり、代替ホテルにチェックイン
できたのは結局午後6時。

当初予約していたホテルアパートメントから徒歩7分。
昔はよかったであろう、経年劣化が目立つ大型ホテル。
部屋は広めでプールもあるし、まぁ元の予約と比べて
遜色ないかなと。予定は大きく狂ったが。
いや、当日の予定の狂いよりもエクスペディアの
チャット牛歩戦術のほうが気が狂って大変でしたよ。


現地に行ったらホテルがなかったときの対処法まとめ

・すぐに旅行代理店に連絡をとる
・旅行代理店の窓口(エクスペディアだとチャットチーム)は
時間がかかる割に権限がないので問題解決能力が低い。
・だから権限のある担当者と直接連絡がとれるよう
強くお願いする。
・海外でも無料で着信できる電話番号を準備しておく。
・もちろんネット環境必須。
・代理店と連絡がとれないなら、その場で違うホテルを
自分で予約して宿泊してしまい、後日代理店と話し合い
(本当は当日その場で代理店と話して決着をつけたい)。

参考まで。こんなトラブルも昔あった↓

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