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○○年前の自分へのアドバイス

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店舗設計を仕事にして10年超え。就職、独立、結婚、育児。人生中盤スタート地点、キャリアも中堅を迎えた今だからこそ伝えたい、昔の自分へのアドバイス。
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2019年8月の記事一覧

生活をサボるな。とインド人に叱られて二年経ってから分かったこと

生活をサボるな。とインド人に叱られて二年経ってから分かったこと

2020.8.23 追記
この記事を書いてから1年後、続編を書きました。

「生活」を真面目にやってみたら、一日八時間も働く余裕がなかった。

という旨をツイートしたら、ものすごい反響があった。

たくさんの人が解釈してくださり、思いもよらない反応も貰ったので、なんでこういうツイートをしたのか、少し噛み砕いて書いてみようと思う。

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大前提として、私は超都会っ子である。親戚も少なく、田舎に

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(本なんて人それぞれ好きに読めばいいんだけど)ビジネス書の読み方と吸収法をまとめておくぞ

(本なんて人それぞれ好きに読めばいいんだけど)ビジネス書の読み方と吸収法をまとめておくぞ

やるせなくなったので書く。

一昨日の晩、何気なく、「若者よ。Twitterもいいけど本を読め。年に100冊。じゃないと普通で終わるぞ。」ってツイートしたのですよ。そしたらなんかチロッと小バズが起こりましてね。

僕がつながっているマーケ界隈じゃない人たちがRTしたこともあって、いつもは袖触れ合うことのない方々の目にも留まったんでしょう。

「冊数で論じるのはナンセンス」「本読んだだけじゃ思考力は

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逃げ続けよう、いつか立ち向かう日の為に #8月31日の夜に

逃げ続けよう、いつか立ち向かう日の為に #8月31日の夜に

10代の夏は短い。部活に宿題に夏期講習に友達との約束、学校がなくてもその分だけ予定が詰まってくる。

それに、もしも部活もやっていなくて友達がいなくても、マンガを読んだりゲームをしたりゴロゴロしているだけでもあっという間に過ぎていく。

そうしてやってくる新学期の始まりの日。

ここを楽しみにイキイキと夏休みを過ごせる人はどれほどいるのだろうか?

ひるがえって、自分の場合はどうだったか?

僕は

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「コストをかけて見たことしか言わない」

「コストをかけて見たことしか言わない」

自分の目で見たものは、最低限そこに存在したモノだとわかる。当然それだって世界のごく一部なんだけどね。

だから見てもいないモノを語るような真似はしたくない。世界中を見れば見るほど、今まで見ていなかったことを恥じる。その繰り返し。

「ヨーロッパでは企業の環境問題への意識が高い」などとネットで読んだことを語ることもできるけど、そこに情報発信者の間違いがあれば鵜呑みにしてしまう。

ある時、のんびり船

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「定年を受容してはいけないよ」

「定年を受容してはいけないよ」

定年して数年経った先輩に久しぶりに会った。

最近では60歳以降も嘱託みたいなカタチで会社に残れるのが一般的になってきたけど、その先輩は60歳ですっぱり会社からおさらばする選択をした。

そして数年になる。

現役時代も若々しかったが、いまも定年前と見た目はあまり変わらず、50代でも充分通る。
快活でよくしゃべる。現役時代もとっても優秀な人だった。

お互いの空白の数年を埋める会話に一時間ほどかけ

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先行公開『ロバート・ツルッパゲとの対話』

先行公開『ロバート・ツルッパゲとの対話』

モノには順序がある、ということで、本の後書きだけ先行公開いたします。売り上げに直結いたしますので、皆様、Twitter、Facebookへのシェアをお願いします。シェアしてくれたかどうかはしっかりメモっておきます。

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後書き

「ある程度売れる」という究極の難題である。

本を出したんですね。
ええ、売れませんでしたけど。

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料理人時代のお金に苦労した話。

料理人時代のお金に苦労した話。

自分で会社をやるようになり、少なからずお金への感覚は変わった。

料理人時代はお金に縛られており、毎月口座の残高とにらめっこをしていた。特段散財するタイプでもないが物理的に稼ぎが少なかったのと、女性や後輩には見栄を張るタイプなので現金がないならカードがあるさと、多少無理をしても払っていた。

飲食業界に入ったのは2005年かな?初任給は13万5千円。時給に換算すると300円ちょっとで絶望したのを今

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自分の得になりそうな人に媚びる。

自分の得になりそうな人に媚びる。

この歳になるまで、好き勝手に生きてきた。

毎日自分がやりたい仕事ができているし、尊敬する仲間もいる。日常のほぼすべてを仕事にさいているから興味の対象の多くが「仕事」になってしまうんだけど、自分にとって仕事は義務じゃない。俺が持っている能力に報酬をくれる人がいるから全力で応えようと思っている。つまり、人格を認めてもらっている。

だからただお金を儲けて得をしたいなどと思ったことはない。こういう考え

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夢を見てるんじゃなくて、余白を追っているだけだった

夢を見てるんじゃなくて、余白を追っているだけだった

漫画家になりたかった。漫画が1番好きだったから。でも、絵を描くのは上手くなかったから、なりたいと思ってから練習を始めた。好きでもない絵を練習したところで、全く上手くならずに諦めた。

小説家になりたかった。漫画より小説を好きになったから。絵が描けなくても、文章ならいけるんじゃないかと思った。「魔法のiらんど」に登録してケータイ小説を書いているくせに、「恋空」を読んでいるクラスメイトのことを見下して

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人を裏切るということ

人を裏切るということ

数ヶ月ほど前、人に裏切られて深く傷ついている人と話す機会があった。しかも、1人でなく複数人と。

それから数ヶ月経ち、彼らと話した。すると興味深いことに「あのときはこう思ったけど、自分もよくないところがあった」「相手には相手の都合があった」と清々しい顔をしている人がいる一方で、いまだに深く傷ついたままの人がいた。

深く傷ついた人のその傷は、記憶の中で薄れてはいくだろうけど、おそらくこの先も消える

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「自分らしさ」という落とし穴

「自分らしさ」という落とし穴

ふと、飲み屋で個性豊かな仲間たちと飲んでる時に「自分らしさ」という言葉を想起した。この騒いでる人たち(謎のフランス人2名と知らないおじさん含む)は自由で楽しげでしなやかだ。知ってる人たちは皆、お天道様が出ているときは、それはそれは立派なお仕事をしている。この深夜のスナックで騒ぐお天道様が見てないときは何とも人間的で日中より豊かな表情をしている。

かたや。その日の午後一、若い子たちと話をしていた。

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今時の若者はすごい!そんな若者に負けないおじさんになる為に

今時の若者はすごい!そんな若者に負けないおじさんになる為に

先日、吉祥寺のお店でちょっとした読書会のようなものをしたんですね。

まぁ、閉めているともったいないから、平日昼間だけど集まれる人にドリンク出すのでのんびり本でも読みませんか?って呼びかけたんです。

そうしたらパッと4人集まりまして、お茶しつつ話をしつつ3時間ほどそれぞれ黙って読書をする、という時間を過ごしました。

これが結構良かったのでまたやりたいのですが、中でも参加者の20代男性2名(DA

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「本を読ませる」という教育

「本を読ませる」という教育

うちの会社は月に数万円分の本を買う。
スタッフと近場の本屋にてくてく歩き、30分くらいで欲しい本全部持ってきてくださいといって各自解散。それぞれ持ち寄って丸っとお会計。
年間で考えると本に関わる出費がすごい。税理士にも突っ込まれる。
厳密にいうと飲み会の経費の方が突っ込まれるけど。

なぜ僕らの会社が本に糸目をつけずにお金を突っ込むかというと僕の幼少期の経験がある。

我が家はいかつめな父がいる。

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「デカメロン」

「デカメロン」

どんな人に「才能」を感じますか、という質問をされることが多い。30年仕事をしてきた経験で言うと、ひとつしかない。

単純だけど、「自分に足りないモノを知っている人」だと答えている。能力が足りないとわかっていて、それを素直に認められる人は向上する。

今持っている能力でどうにかやりくりできると過信して努力をしない人の仕事は、元が小さいのに時間が経つほどさらに縮小していく。年齢にしては能力がないなと思

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