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○○年前の自分へのアドバイス

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店舗設計を仕事にして10年超え。就職、独立、結婚、育児。人生中盤スタート地点、キャリアも中堅を迎えた今だからこそ伝えたい、昔の自分へのアドバイス。
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#コラム

傷つくような批判から心を守る方法

傷つくような批判から心を守る方法

以前、友人からこんな話を聞いたことがある。

「世の中の人のうち、2割の人には何をやっても嫌われてしまう。6割の人は状況によって変化する。でも、残りの2割の人には、何をやっても好きになってもらえるんだって」

なるほど!と腑に落ちた。

「何をやっても2割の人は味方でいてくれる」と思うと勇気が出る。
「何をやっても2割の人には嫌われる」と思うと、そういう仕組みになっているなら仕方ない、応援してくれ

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弱くなることは、悪いことではなかった

弱くなることは、悪いことではなかった

ずっと強くいたいと思い続ける20代だった。仕事も何もかも成果を出してねじ伏せるマッチョ思考。

それは一種の中毒で、思考が強気だと言動も強気になり、今思えばある種の威圧感のある振る舞いが多かったと思う。

30歳の時、そんな鼻っツラを折られた事がある。

そこから37歳の今まで、2〜3年に1回くらいのペースでダメな時期がきて凹まされる。

その瞬間はもうつらいんだけど...でも、もしもそういう体験

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不安と自信は、仕事のあるなしと無関係

不安と自信は、仕事のあるなしと無関係

「#聞いてよ20歳」というコンテスト用に書いた文章ですが、20歳の人が読んでもあまり意味ないかもしれません。フリーランスのイラストレーターが何年経っても抱えている不安と自信のなさの話です。



小脇に抱えた不安

イラストレーターになろうと思った頃、早く仕事をするのがぼくの目標だった。でもそう目標を掲げる一方で、「イラストの仕事で食っていくことは不可能なのではないか?」とも思い始め、暗い気持ち

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わからないのにわかった気になる日々

わからないのにわかった気になる日々

またしても「わかる・わからない」について書いていきます。
本当に「わかる・わからない」の問題は根が深く、あらゆる社会問題に通底している最大の要因だとぼくは相変わらず睨んでいる。

みんなで決めていく「民主主義」の制度のもとでは、国民全員の「理解力」を上げていく必要がある。民主主義をやめて独裁で行くなら、別に国民の理解力を上げる必要はない。

ロコナイウスルの件でニパックに陥っている人を見て「あれは

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今年の計画を作る10の質問

今年の計画を作る10の質問

あけましておめでとうございます。2020年、今年もよろしくお願い致します。さっそくnote公式さんが #note書き初め というお題を出してくれています。

一年の計は元旦にありと言いますし、せっかくですから今年1年の計画を練ってみるのもいいのでは?

目標を立てる前に...まず、こういう目標を立てる時にやりがちなのって、解像度の低い目標を立てちゃって結局うやむやで終わるっていうパターンです。

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一見ムダに見える「エビフライの尻尾」がクリエイティブにおいては大切だという話

一見ムダに見える「エビフライの尻尾」がクリエイティブにおいては大切だという話

もう10年以上前になるが、あるクライアントのために20分ほどのショートフィルムを作ったことがある。

ネット上に限定的に公開する動画で、専門用語で言うなら「ブランデッド・エンターテインメント」というジャンルのものだ。

ニューヨークのクリエイターたちと組んでの制作で、その総合ディレクションを担当した。ストーリーから演出、編集までかなり踏み込んでディレクションする役割だ。

真冬の軽井沢とチェコでロ

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早く本人に伝えないと、と、ボクは焦る

早く本人に伝えないと、と、ボクは焦る

まだ和田誠さんが亡くなったショックを引きずっている。

ボクの中では山本夏彦さんが亡くなったときや丸谷才一さんが亡くなったと同じような喪失感である。

似たような喪失感を、山口瞳さんのときも、吉田秀和さんのときも感じた。小室直樹さんのときや黒田恭一さんのときや池田晶子さんのときも似ている。須賀敦子さんや向田邦子さんや立川談志家元のときも少し似てるかな(ちょっと違うんだけど)。

ちょっとキザっぽい

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「not for me」このゲームは私に向いていない

「not for me」このゲームは私に向いていない

ボードゲーム界隈には「not for me(私に向いていない)」という表現があります。

ゲームを遊んでみたけど、あまり面白いと感じられなかったときの言葉です。「つまんねえ」とクソゲー認定してしまうのではなく、「私にとってはつまんなかった」と限定的に表現するために使います。これ、大人な言葉だと思います。

たとえば僕は運の要素が大きすぎるゲームがnot for meです。自分の意思決定で盤面に影響

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浪人の一年間は本当に貴重な一年間だった

浪人の一年間は本当に貴重な一年間だった

先週、浪人時代の予備校の先生の言葉をnoteに書いたこともあって、ちょっと「思い出しモード」になっている。

ボクは大学受験を失敗し、浪人した。
そして、この浪人の1年間があったことに、本当に感謝している。

もちろん、翌年、曲がりなりにも志望校のひとつに受かったから言えることではある。結果論だ。でも、結果論とはいえ、とても感謝している。

なにをって?

「ちゃんと自分と向き合って努力する時間を

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ボードゲームをブラッシュアップするための10の視点

ボードゲームをブラッシュアップするための10の視点

ボードゲームに限りませんが、何か新しいものを作ろうとするとき、一発で完成品が出来上がることはまずありません。

かならず、完成(仮)→ブラッシュアップ→完成という流れになります。そんなブラッシュアップの時につかえる、10の視点をまとめました。

1.自分のセンスを疑えゲームらしきものができあがったら、まず自分のセンスを疑うことから始めましょう。ゲームのブラッシュアップに際して、自分のゲームを「面白

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“自分ごと”にしないとわからない。

“自分ごと”にしないとわからない。

ユーザーの“自分ごと”をつくる。

編集やメディアの仕事をする中で、よく語られるこの言葉。

“自分ごと”をつくるといっても、ユーザーが日々どんな暮らしをして、何を感じて、どんな課題を持っているのか…。

それは、データだけじゃなく、結局自分が体験してみないと何もわからないとつくづく思う。

かくいう私も、この1年で少しずつ“自分ごと”になっていったことがある。

それは、地域と、うつわだ。

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反論をいただいたので、少しコメントしました

反論をいただいたので、少しコメントしました

以前に書いたnote「来年の9月7日から、日本の本当の下り坂が始まる」について、反論とご指摘をいただいたので、少しコメントします。

まずはご意見、ご指摘、ありがとうございました。

本「明日のプランニング」や「ファンベース」を書いたときも、初稿を多くの若い人たちに読んでもらい、厳しいダメ出しをもらい、推敲を重ねて今の形になっています。

ご指摘は常にありがたいです。

ただ、バットを持って今にも

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残酷なnoteの続け方。

残酷なnoteの続け方。

noteがリリースされた当日に登録してそれからずっと書いている。
数年間。
あと少しで3000記事。
すさまじい雷鳴が響き、土砂降りで、窓の外は稲光が満ちている。

売上は、最初は年間5000円とかだったかな。
今は、全然気にしていない。
広告もしていない。
今は月に2000円越えるくらい。ほぼ投げ銭。
はじめて課金してきたのがなんと元カレだったという鉄板ネタまで持っている。(激おこした私はそれで

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クリシェを避け、オリジナリティのある方へ

クリシェを避け、オリジナリティのある方へ

クリシェを避けろ
「クリシェ」という言葉がある。フランス語でclicheと書き、最後の「e」の上に、チョンとなんかつける。「今まで散々使い古された、手垢のついた表現」とここでは訳しておこう。アメリカのドラマ脚本家でプロデューサーでもあるションダ・ライムズがある映像で「クリシェを避けろ」と言っていたので知った言葉だ。「使い古された表現は見たくない。新しいものを見たいのよ私は」と、いうようなことをショ

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