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今月のイチオシnoteクリエーター(2019年5月)

月末恒例、勝手にオススメのnoteクリエーターを表彰して褒め称えて1000円サポートするコーナーです!

過去の受賞者さんや候補作品は改めてマガジンにまとめなおしました。

条件として...

・note内で初めて知った人
・noteでのフォロワー数が1000人未満
・実際にお会いしたことがない人を優先

という3つの条件で選んでいます。あと、ここだけの話ですがtwitter、instagramなどのフォロワー数が多い場合はちょっと減点してます。無名であるほどむしろ有利になります。

今月もまた候補作結構ありまして、ローカルグルメネタ、育児の悩みに寄り添ったやつ、夫婦間のあれこれの話、と日常系が強かった印象。先月受賞のまつしまさんが始められた #スーパーマーケット まとめマガジンなど、日常のニッチなネタは実は宝の山だよなと改めて思います。

で、そんな激戦を制して今月のイチオシに選ばせていただいたのはこの方です!


いちとせしをり さん!

おめでとうございます!1000円サポート入れましたので、なにかリラックスできる飲み物でもどうぞ〜。

肩書なしでストレートなペンネーム一本勝負の方です。ジャンル的にはエッセイストで、ノンフィクションときどきちょっとフィクションかな?くらいの不思議な感じ。

更新頻度高めで、世界観がかなりしっかりした独白系。重いような軽いようなでもちょっと思いエッセイが詰まっています。

【イチオシ!オススメ理由】
・ノコギリのような鋭さ
・葛藤の表現のレベルが高い
・LGBTQ+の切実さ

・ノコギリのような鋭さ

全体的にとにかく気持ちの表現が鋭い。それも磨き抜かれた名刀のような切れ味鋭い鋭利さではなく、言ってみればノコギリのような粗くも切れ味のあるギザギザ感。幸せなインターネットの使い方でいうジャンル分けは「あなたの代わりに狂っておきました」系の変化球ver。

ほとんど味わったことのない文章で、強いていえば佐々木ののかさんとか近いかもしれない。感情表現がドライ&ウェットで振れ幅すごくて切れ味あるのに粗い、両端が混在している凄みがある。


・葛藤の表現のレベルが高い

気持ちの表現については先日「葛藤を描くコツは?」というnoteがとてもよかったです。そして、そのnoteにもあるのですが葛藤の本質はギャップ。いちとせさんはその差の表現が上手い。

これは後で話しますがナイーブな悩みを抱えているからこその葛藤であり、そこに内在する切実さと向き合ったり背を背けたりを繰り返す中で培われた表現力なのかもしれません。

文章表現における感情の吐露は、自分自身への認知と理解と共感や拒絶の繰り返しでしか鍛えられない。そのサイクルを重ねたであろう生々しい傷跡が見え隠れします。


・LGBTQ+の切実さ

これは本当に繊細な問題なので、当事者でない僕が触れるべきではないかもしれません。それでも、この方を選んだ理由としてはこれは外せません。LGBTQ+で言う所のT寄りのXなのかQなのかという印象を受けたのですが、抱え続けた悩みの切実さがノコギリのような表現力の正体なのだとしたら、この方はどれだけ悩み続けて傷だらけになりながら進んできたのかと尊敬すら感じます。

Xジェンダー = 男女どちらにも当てはまらない人や、性自認が男性・女性の間で揺れ動いている人。Q=クエスチョニングと近いですがちょっと違う。

Tジェンダー = 性自認が身体的な性別と異なっている場合。MTFなど状況で細かい呼称もあり、LGBTQ+の中でも複雑。

社会問題の一つでもあり、多様性を支持するダイバーシティを目指すにはここら辺のナイーブさをちゃんと見れるようになりたい。そんな切実さを含んでいるからこそ、表現への圧倒的な説得力を感じます。


それでは、そんないちとせさんのオススメnoteを3本紹介します。

強烈です。まさしくノコギリ。こんなにも葛藤を表現できたnoteは初めて読んだかもしれない。読まれるための葛藤ではなくて、自分自身との対話のようなナイーブな葛藤を綴った傑作。

今のうちに知らない人には誤解されそうなので言っておくと、わたしは女の子ではない。ただわたしは昔から女の子になりたかった。それは女の子の格好がしたいとかそういうことではない。女の子の心がずっと欲しかった。

でもわたしはやっぱりネットの世界でも完全に女の子になることは出来ない。女の子として生まれてきた女の子にわたしは勝てなかった。勝ち負けではないかもしれないけれど、わたしは勝ちたかったのだ。わたしの方が”女の子”になりたかったのに。


酔ってつい誰かに電話をかけたくなったりする感情をエモく綴ったテンポの良いnote。金曜の夜なんかにお酒飲みつつこれを読むとグッときちゃう人多いと思う。独身アラサーの心に突き刺さりそうな内容で、29歳くらいの自分が読んだらそんな日は深酒をしちゃいそう。


評価されることから距離をおきたいのに、評価されたいと思ってしまう。そんな両極端な気持ちの揺れを表現されている。noteを書きながらもっとフォロワーが欲しいと思ってしまったりしたことがある人なら(おそらくほぼ全員)きっと刺さるところがあると思う。



葛藤を感じながら葛藤の表現を日々続けている方なので、こうしたある種のありふれた悩みすらも解像度が高く表現が鋭いのかもしれない。

気持ちという形のないものに対して、形がないからこそ正解もなくて永遠に模索するしかないのだけれど、いちとせさんの書く葛藤の表現にもっと触れてみたいと思いました。これからの続きも楽しみです。

今月のイチオシnoteクリエーター」では、毎月末にイチオシしたいnoteクリエーターさんを勝手に表彰しています。自薦他薦は問いませんので、オススメの作品や読んで欲しい作品あればtwitterやマシュマロなどで教えてください。

※関係ないですが、毎週水曜の質問コーナーも質問募集中です!
最近質問こなくて枯渇気味でピーンチ!



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明日の話は「長生きが目標の社会は長生きできない」
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ヤマシタ マサトシ

お店を作ったりお店を運営したり、モノを書いたり喋ったり、コンサルしたりする人。OFFRECO代表。秘密のお店 awai.tokyo オーナー。 デザイン論からグルメ・育児ネタまで。地黒で腹黒な毒舌家ですが好物は糖分です。 https://www.offreco.net

今月のイチオシnoteクリエーター

月末に1名、これぞ!というnoteクリエーターさんを表彰して1000円サポート&紹介するコーナーの候補作と受賞作たち。 心を揺さぶる名作として、世に広めたい!と思わされたnoteを集めていきます。 【イチオシ選出条件】 ・note内で初めて知った人 ・noteでのフォロ...
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