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新卒研修なき後の社会人の学びについて

ちょっと前から色々と言われている新卒研修問題、これって実は日本独自の問題らしいですね。

ある意味では時代遅れとか、前時代的とか、昭和wとか言われそうですが、それでもやっぱり大企業は大企業で凄まじいスケールメリットを持っています。

もちろんスケールデメリットも多いのだけれど、質のいい苗を雇用してから育てるというやり方は大企業ならではの戦法なんですよね。

ある意味では合理的であり、実際に大企業で研修受けた側としては理不尽で非合理な部分もありつつ良い制度だったなと思います。


終身雇用前提の教育システムである新卒研修の崩壊

さて、そうはいっても新卒一括採用→研修プログラム組んでOJT(実務研修)→ジョブローテーションでどこでも使える歯車化をしつつ優秀なのをさらに管理職へ選抜、という仕組みはそろそろ限界がきて崩壊しそうです。

理由の1つは若年層の人口減によるピラミッドの崩壊。もう1つはゼネラリスト育成によるメリットが希薄化している点です。他にも要因はたくさんあります。

ちょっと前は常に経済が上向き、働き手も売上も増え続けるので、ゼネラリストを育てて司令官を立ててさらにチーム化をしていけば新規事業で売上を拡大するのがわりと容易でした。

でも、長引く不況に少子高齢化、円の評価はまだ高いとはいえ将来性ではアジアの新興国には勝てそうもない状況。

こうした中で、今まで通りの戦略はもはや通じず、大企業でもサクッと倒産したり買収されたりする今日この頃。

今後も新卒研修をして育てるシステムを維持できる企業はそう多くないでしょう。


即戦力を求める社会、ステップアップがいきなり崖に

今までの社会人生活って、最初に3段くらいの階段を会社側が提示してくれていたんですね。最初の3段はみんな一緒に登れてた。それが、即戦力を雇って各自結果を求められるようになってきています。

おまけに、今まではある程度の将来プランも会社が一緒に考えてくれていたのが、これも個人におまかせになってくる。

例えば、一般的な日本の大企業の場合、出世コースに乗れなかった万年平社員コースでも、担当課長みたいな謎の肩書きで一定の生活水準までのベース賃金が保証されていました。

でも、これも早晩限界が来て、役職と報酬に見合う結果をまず求められて、その上でのキャリアアップやスキル向上は自己責任でがんばってね、というのが普通になる気がしています。

どっちが良い悪いじゃないですが、個人の時代になることで成長も自己責任になるって意味です。


社会人になっても学び、腕を磨くことがより重要になる

そうなってくると、今度は社会人になっても自分の専門性はもちろんそれ以外のジャンルでも興味や関心を持って取り組む自己研鑽が必須になってくる。

これをめんどくさくて息苦しく感じる人もいるでしょうし、学びに溢れた豊かな生活と捉える人もいるでしょう。

趣味と実益がつながるサイクルを作れれば、私生活と公的な仕事の境界が溶けて行きます。

僕なんかはまさしくこれで、仕事も私生活も関係なくごちゃまぜで、全てをいかに学びに変えるかをいっつも考えて生活しています。

今後は、社会人になっても自分の仕事をするだけでなく、より発展的に趣味や興味のあるジャンルを深掘りしていく姿勢と場所が求められそうです。


まずは続けられる事を

趣味と実益、両方の学びを選べることが人生を豊かにする社会になっていく。そうしたときに、やっぱり大事なのは楽しい事・好きな事をいかに続けるか、という点だと思います。

変わりゆく社会に今から準備する、というとちょっと大仰ですが、自分が時間も忘れて徹夜で没頭できることって何だろうな?というのは、じっくり考えてみるといいかもしれません。

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