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最近ぼんやり考えているSNSの運用の方向性

連休明けの仕事始めなので、ちょっと今後の指針的なものを整理しておこう。

わがやでは長女が3歳になった1年前くらいから、月初に家族会議をするようにしている。

忙しい時はあっさり忘れたりするのだけど、だいたいはその月のざっくりした個人目標を決めつつ、個人の大きな外出などの予定を確認し、家族全員が参加するイベントごとなどの日程を確認する感じだ。

そんな当たり前のふっつーな家族会議。だが、当たり前のことを当たり前にやるっていうのは、意外に忘れがちだし手を抜きがちだけど効果がある。


今はほとんどカレンダーはiCloudのカレンダーで自分と妻の仕事、プライベート、家族イベントなどでカテゴリー分けして入れているのでそれ見れば一発なのだけど、見直して紙に整理しながら確認をしておくと見落としが防げる。あとは必要な物の準備を忘れずに済む。(月末の親子遠足までに長女のラッシュガードとアクアシューズを新調しておかねば。。。)

相変わらず前置きが長いのだけれど、そんなこんなで最近ちょっと考えている今後のSNSの運用方法を整理しておこうと思う。


SNS運用はコスパが悪いし回収リスクが高い事業

フリーランスになって、自分が経営の立場になることで一番痛感した事がある。人生において1番の資産は時間だ。SNS運用は、有限かつ減り続けて増えることのない、時間という資源を大量に投下する必要がある。

これが何を意味するかというと、一言で言うならばSNS運用はコスパが悪いし回収リスクが高いという事だ。

それでも、SNS運用には夢もある。情報発信に強力なレバレッジを効かせる事のできる手段だし、金銭的なコストはほぼない。確かにきちんと時間投資を回収できるようになるにはそれなりの労力と工夫を求められるが、だからこそ競合とは差別化できる。


実際、うちの競合である店舗デザイナー系はSNSでは目立った人があまりいない。そもそも仕事忙しいのもそうだが、デザイナーとして設計経験を積んでモノになるまで時間もかかるし、ITリテラシーより土方リテラシーが重宝される業界なのでSNS運用ガチ勢は少ないんだろう。

建築系はちょいちょい見かけるけど、アカデミック寄りの人が多くて普通の人からはとっつきづらい印象が強い。某コンサルの方には◯◯士とつく士業ほどネット運用には弱いと揶揄されていたが、これは当たってるんじゃないかと思っている。

SNSではプライベートも仕事もごっちゃ混ぜなので、普通に仕事をしていては出会えない人たちと出会える。逆にいえば、本来リーチしたい層以外にキャッチアップしてしまう場合もたくさんある。このさじ加減は意外に難しい。


そもそも、なぜSNSをやるのか?

本業が完全にSNSから切り離されていて、趣味でやるパターンというのもたくさんあるだろう。でも僕はフリーランスで仕事をしていて、もはや仕事もプライベートも境界がない。SNSの運用はフリーランスの自分にとっては仕事であり遊びであり暮らしの一部だ。

そして、やはり仕事成分が混ざっているので、投資する時間分の成果は出したい。目に見える形で、具体的に仕事を得たい。それも、既存の枠組で取れている仕事ではなく、まったく違うルートならではの価値観の仕事を作りたい。

その点ではnoteを始めてからミートアップに参加したり、出版社さんにお声がけ頂いたり、たった2ヶ月だが少しだけ成果は出ている。僕は割と欲深いので全然こんなんじゃ物足りないけど。


未来のパートナーと出会う為に何ができるのか?

パートナーといっても結婚相手の話じゃない。事業のパートナーの話だ。

ただの一過性のクライアントとデザイナーの関係ではなく、一緒に事業のコアバリューを形作れる関係でいたいと僕は思っている。いずれは1業種1地域1社に限って事業パートナー制を組めればと思う。

実際、そういう仕事も少しづつできていて、現在やっている千葉の農園の仕事なんかはまさにパートナーの関係になってきている。

だから、僕はSNSの運用を通じて未来のパートナーと出会いたい。できれば価値観や美意識があう人、お互いの仕事を高め合える人であれば理想的だ。その為には、やはりターゲット層に対して僕が力になれるという事を証明する必要があるし、そういう投稿を地道に積んで信頼を得ていくべきだろう。


今後のSNS運用の方向性

そんなわけで、ここ2ヶ月くらい色々と試しつていたnoteを含めたSNSの運用の方向性を一度整理しておく。

僕は別にSNSマーケッターとかインフルエンサーみたいなポジションになりたいわけじゃないので、みんながザワザワする事じゃなくていい。(今のフォロワー数じゃ貧弱すぎるのは事実なので、そこはもう少し姑息に頑張る)

たった一人でもいいから、ちゃんと届けたいし、できれば一方通行ではなく対話をしたい。濃い情報を濃い相手にちゃんと届ける事を意識したい。


その為に、具体的には、2本に絞っていこうと考えている。


【ターゲット】これから出店したいオーナーさん
【 内 容 】出店に関する悩みや不安を解消できるコンテンツ

これは僕が一番得意とするところだし、差別化できる部分でもある。なにせ10年以上の知見がある。数々の失敗もしてきたし、大化けする企業さんとも一緒に仕事をしてきた。

新丸ビル、東京スカイツリーのソラマチ、コレド室町、最近だと上野PARCO_yaなどのビッグメジャーの商業施設から、街角の居抜きの路面店まで規模にかかわらず成果を出してきた。

その上で、ちゃんとした美学のある空間をもっと増やしたいと心から思っている。それは内装工事に予算を潤沢に使うとか単純なことではなくて、予算を絞ったとしても美意識を犠牲にしないという事だ。これだけで数本記事が書けるので、今後ちゃんと書く。


【ターゲット】これからデザイナーになりたい、デザインの基礎を学びたい人
【 内 容 】汎用性があり時代に左右されないわかりやすいデザイン基礎学

もう一つはこれだ。ここ2ヶ月noteを運用してみて、僕が誰かの役に立てる事の一つはここ15年ほどで培ってきたデザイン業界での知見だという事を改めて認識した。

でも、トレンドにキャッチアップした一過性のものは目指さないし目指せない。なんだかんだで中堅キャリアを迎えた今、トレンドの後追いをする事にはまるで興味が湧かない。

アカデミックな領域からの専門用語たっぷりの話でもなく、実務最前線からのすぐ役立つけどすぐ陳腐化するトレンドノウハウでもなく、もっと基礎となる、時代に左右されない普遍的で汎用性のあるデザイン思考を語りたい。

そして、デザインの民主化というか、デザインという思考方法を普及させることでみんなの美意識をボトムアップしたい。僕は中学時代に父が病死した後、運よく格安でデザインを学べる都立高校という環境に進めて、恩師や上司に恵まれた。だから、何度もドロップアウトしたのに見放さずに拾ってくれたこの世の中へ自分なりの恩返しをしたい。

そんな思いで書いているのが #デザインの筋トレ であり、 #観察スケッチ はそのための一つの手法だ。せっかく運良くバズったので入り口として大切に育てたいし、初心者さんが離脱しないように丁寧にケアをしていきたい。(質問は大歓迎なので、twitter @OFFRECO1 へDMなどください。)


さいわい仕事柄、経営者からイチ担当者から個人オーナーさんまで、異業種の人に専門分野の自分の仕事を噛み砕いて伝える場数は踏んできた。上記の専門領域発→領域外への情報発信は得意だ。

それに、note初心者目線の記事は少し出し尽くした感じもある。今後はターゲットを明確に、もう少し専門的な知見の話を増やしていこう。同志や同業者とも繋がりたいが、そこはクオリティの高い仕事と情報発信をしていれば自然に出会えるはずだと信じている。

もちろん、毎日そんなにハイクオリティの記事は書けないので、ほのぼのした日常回や趣味の話、育児日記なんかも混ぜながら。


ちょっとマジメな事を書いたから疲れちゃった。戸棚にお菓子でも漁りにいってこよう。(この気のゆるみが、明日のお腹のたるみである。。。)


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