数年後のビジネスではSNSが生命線になっている説

「SNSが生命線だなんて今さら何を言っているんだこいつは?すでにSNSで大ヒットを飛ばしている飲食店や小売なんてたくさんある。SNS運用が大事なのは当然じゃん。」noteを読むくらいに情報感度が高めの方は、そう思うかもしれない。

でも、最近流れてきたfacebookとinstagramの改変のニュースを見て、この流れが爆発的に加速する予感がしてならない。


インスタグラムがレストラン予約と決済に対応するようになる

今は本国のみだが、日本へのサービス投入も時間の問題だろう。僕がザッカーバーグなら東京オリンピック前にはリリースさせる。どうする食べログ。。。


Facebookがグループ機能を強化、クローズドコミュニティ運営拠点を提供か

葛上洋平さんも書いているけど、コミュニティの囲い込みにFacebookが本気を出したら検索エンジンモデルの市場を大きく奪うかもしれない。なにせインターネット市場とは情報の争奪戦だからだ。情報を握ったプラットフォームが一人勝ちする。

コミュニティが増える→検索に載らない情報が増える→情報格差は一気に拡大するだろう。

※注記※
コミュニティといっても特定の人物を求心力に集まるファン型コミュニティと、特定の趣味や事柄を求心力に集まるホビー型コミュニティでは方向性や質が違うが、とりあえずまとめてコミュニティとして話しておく。

情報を持つ者と持たざる者が分断され、知るべき資格があるかを可視化された信頼値で判断される社会。これ、ディストピア物のSF話じゃなく、現実に10年後くらいにはそうなっている可能性が高い。(だってiPhoneの出始めが10年前。。。)

この流れだと、いわゆるSNS運用=アカウント作って定期的に商品やサービスをアピール、なんていう使い方では淘汰されちゃう可能性が高まる。公式アカウント作って中の人を置いてファンとのコミュニケーション♪なんていうのも牧歌的な昔話になりかねない。

全てが個人に紐づいていき、信頼と行動が可視化していく。今の地方と東京の格差と同じかそれ以上に、情報を知ることのできる者と、知らない者とで、生きることの選択肢の豊富さが大きく変わってしまう未来だ。



みんながみんなコミュニティと叫び始めた現在

SNSで見ていると必然的にフォロワー数が多い人が声がでかい。で、だいたいそういう人はすでにコミュニティを運営していたりするから、当然ポジショントークとしてもコミュニティがキテるよ!って言うよね。

僕はひねくれ者なので、この手の主催者発表ってあんまり信用していない。間違いなく、一番おいしいのは主催者であり運営側だからだ。

念の為に言っておくと単純なやっかみとかじゃない。場所を作り立ち上げて回して行く、そのリスクを背負って挑戦した主催者と運営者に利益が還元されるのは、当然の権利だと思う。

でも、ファンコミュニティのファンは永遠にファンでありプレイヤーにはなれない。

ファンで主催者を応援していたいなら最高の環境だけれど、憧れてその人になりたいと思って所属すれば永遠に手の届かない劣化コピーを続けることになる。


会社に所属しなくなってフリーで自由でハッピーとか言いつつ、所属先が会社からファン型コミュニティに変わるだけで、支持と搾取の構造はそう変わらない。そして、搾取の構造を悟らせずにいかに気持ちよく貢いでもらうかというのは、ある種の宗教団体などのシステムと似ている。

これは、デザイナーがキャリアプランを立てるときに、ビッグネームの事務所に弟子入りして直面する問題にも近い。ファミリーの一員や幹部になれても教祖にはなれないし、やりがい搾取と言われる格安でコキ使われるモデルはまさしく宗教的でもある。


だから僕は、こういう時は反対意見を探したり、旧来の価値観の中で古すぎて淘汰されたものを見直したりしている。ファンコミュニティは宗教的だし、ホビーコミュニティは同人的だ。もっと自発的な分散型コミュニティをという話も聞くけれど、今の所は旧来の代表者のネームバリューに集まるモデルが多く目につく。

こうしたコミュニティの運営や持続性について知識を持っておくのは、きっとこれから先の僕のクライアントさんたちの力になるはず。だから、ちゃんと興味を持って追っていきたい。

(フォローしておくと、現在ファンコミュニティに所属している人を否定しているわけじゃない。上記を理解した上で、自身のステップアップのためにちゃんと活用できるのであれば流れに乗るのは悪いことじゃない。もしくは、完全なる一人のファンとして身近にいて貢いで応援できるというのも幸せのカタチだと思う。

理解の浅い人のミスマッチは不幸だなと思うし、やりがい搾取はやめて欲しいなと思う。父親としても、そういう仕組みはこども達の時代にまで残したくない。)


飲食店や小売店はファンとの小さな輪を目指せばいい

一部のインフルエンサーのコミュニティは基本的には拡大路線だろう。そして、個人が企業に取って代わって大きな影響力を持つようになるのかもしれない。(と言っても、所詮はSNSに集まるうねりは日本の中の数割なので、それが全ての現実じゃないというのは前提条件として認知しておくべき)

では、飲食店や小売店はこれからの来たるコミュニティ時代に対してどういうスタンスを取ればいいんだろうか?


リアルな場をすでに持っている飲食店や小売店は、実際に利用できるという強みがある。リアルな場を持つことはインターネット的なコンテンツ消費が加速するほど非効率的になって行くが、非効率的だからこそ実体験の価値はどんどん上がるはずだ。

そして、リアルな場所には収容人数というキャパがある。飲食店は席数以上に客はいれられないし、そもそも満席の注文を同時にさばくには厨房のキャパも間に合わないだろう。小売店も売る商品の在庫管理の問題もあるし、オーダー制にすれば今度は納期の問題も出るだろう。

つまり、相互で対話のできるコミュニティには適正人数がある。これからの飲食店や小売店は、ファンとの小さな輪を目指せばいいと思う。


ビジネスも賭博も胴元にならないとおいしい思いはできない。

だから、インフルエンスな大企業みたいなコミュニティを目指さずとも、あなただけの小さな輪をコツコツと作りはじめた方がいいだろう。


で、小さな輪をどうやって作っていけばいいのか、どう運営するのがいいのかを考えなきゃいけない。これは跋扈しつつあるオンラインサロンではなく、もっと古くからある人間の営みの中にこそヒントがたくさんあるはず。

ちょうど何冊か気になる本も注文したので、人が集うとはどういうことなのかをしばらく考えていこうと思う。ここら辺の話、興味ありそうな人とじっくり話しあってみたい。


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リアル店舗の未来、これからの飲食店・小売店の美学ある店づくり

店舗デザイナーとして数百件のお店を手がけ、今も最前線で奮闘している目線から、リアル店舗のあるべき未来を考えます。 全ての業界で中途半端なポジションは淘汰されて、強い個性を持つ者だけが生き残る世界がやってこようとしています。その時、飲食店や小売店などのリアル店舗はどんな戦略...
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