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なぜ飲食店は高級なほどメニュー写真が少なくなるのか?

みなさんは外食ってされますか?日本では、年間いくらくらい外食産業に使われているかってご存知でしょうか?

マーケッターの人なら数字は抑えているかもしれませんね。2018年度の給食事業における飲食店の売上は14兆円と言われています。(一般社団法人日本フードサービス協会調べ)

こう見ると外食産業ってめちゃくちゃ規模でかいな!って思うのですが、ではここを読んでいるあなたはここ1年くらいでどれくらい外食でお金使ったでしょうか?

総務省統計局の調査によれば、2018年の勤労世帯の外食への年間支出額(月平均)は¥14,046-だそうです。

【 追 記 】
統計資料の載せ方が間違っておりすみません。年間支出金額の1ヶ月あたりの平均金額で、一般外食+一般給食の合計で¥14,046-(1ヶ月あたり)が正です。訂正します。ご指摘いただいた方はありがとうございます!

4000人規模の国家予算での調査なので、まぁまぁの確度かとは思います。でも、月14,000円(年間168,000-)の外食費って多いでしょうか?少ないですか?

10年前くらいは12,000円くらいだったので、ここ10年で1割くらい上がってます。まぁ、物価も上がっているのでほぼ横ばいって感じですけど。


さて、そんな外食産業なんですけど、飲食店の設計を仕事にしているので僕は色々行くんですね。で、色々と見ていて疑問に思うことがいくつかあったんです。


食べログでは高級店ほど有利に見える

もうあんまり使わなくなって久しいのですが、飲食店のレビューサイトと言えば「食べログ」がメジャーですよね。5点満点の☆の数で評価がつくアレです。

実際は☆5個はまずつかないので、まぁ☆4超えたら名店扱い、☆3.2が平均的くらいのイメージでしょうか。

で、これ見ていると☆4超えてくると客単価が高い店の比率がめっちゃ増えるんですよ。むしろ客単価が1万円とか超えているお店で、☆3以下っていうのはほとんどない。

客単価と顧客満足度が相関関係にあるように見えるんですね。高級な値付けの店の方が高評価を得やすい=有利に見えるんです。

え?そんなの当たり前じゃん!って思いましたか?

なんでそう思うんでしょうか?当たり前なのは当たり前でしょ!っていうのは答えにならないですよ?

「そうに決まっている!」というのは、だいたいの場合は思い込みで、バイアス=認知の歪みです。

なんでこうなのか?と思ったら、その要素を紐解いて、おそらくこういう理由でこうなんだろう、と仮説を考えてみるのが大切です。それが、自分の頭で考えるということです。


飲食店は高級なほどメニュー写真が少なくなる

色々と飲食店を見ていると、ほかにも気になる点があります。

例えば、飲食店のメニュー。これって、高級なお店ほど情報が少なくなっていくんですよ。

ファストフードやファミリーレストランは写真付きのメニューで、説明の文字もたくさんあって、宣材写真もバッチリ撮ってる。

これが、ちょっと客単価が上がると写真数枚で文字ばかりのメニューになって、さらに客単価が上がると「本日のコース」とかになる。

もっと上がると「おまかせ」1本になってメニューすらなくなったりします。

これ、なんでだと思いますか?

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