デザインの筋トレ〜文章力を鍛え上げる分析写経のススメ
先日ついに視覚化が難しかった味覚を観察スケッチする方法に辿り着いたわけですが、今日は“ 文章力ってどうやって鍛えるの? ”という質問に、言葉の筋トレ方法をお教えします。
味覚の観察では上記のnoteで書いたように五線譜で時間軸を捉えることで、五味+香りと食感のハーモニーを観察・分解・分析・記録する方法を示しました。
では、これと同じようなことが文章表現でもできれば、あの感動する名文も心を打つエッセイも、ロジックを明らかにしてあなたも書けるようになる可能性があるハズ。
でも、文章って観察スケッチできるの?
そもそも、文章の観察と分解・分析ってどうすればいいんでしょうか?
文章上達には写経がいいらしい
実は、かねてより色々な編集者さんや作家さんから“文章表現の上達には写経がいい”という話を聞いてきました。
この場合の写経とは、お経を丸ごと書き写す写経から転じて名作や傑作を丸ごと書き写すことで作家の思考の軌跡をトレースすることです。
ちなみに、写経の有効性についてはnoteのCEOであり名編集者でもある加藤さんもめっちゃオススメしていますし、実践されています。
「言葉は結局、写経なんだなぁ。」
by サダーキー
つまり、言葉の表現力をあげるには、より強い表現力を操れるプレイヤーの作品をなりきってトレースする事が役立つようなのです。
これは絵画でいう模写であり、言語学習でいうシャドーイングであり、音楽におけるコピーバンドのようなものです。
もちろん、ただな〜んにも考えずに書き写しをしてもあまり効果は出ないでしょう。
重要なのは、書き手がどんな考えや狙いを持って書いているのかを追体験しつつ、その仕組みを分析して解き明かすことです。
やり方は単純で、PCなんかで写経する題材とメモ調を開いて並べて、みながらタイピングしていくだけです。
え?コピペじゃダメなのかって?
ダメです。コピペだと作者の句読点の息遣いや、なぜ漢字じゃなくてひらがなにしているのか、などの細部への理解が漏れちゃうからです。
改行や、余白の使い方、カッコをどこで持ってくるのか、数字の表現だって「1」と「一」と「壱」と「ひとつ」では意味やニュアンスが変わってくるじゃないですか。
文章表現への観察力を上げるには、名文や名作をじっくりと分析しながら写経することが重要です。これ、めんどいんですけど一回やってみるとその効果のほどがわかると思います。
ただし、題材選びも大事です。
いまの自分の観察力・分析力を大きく超えた題材に挑むとろくに理解できずに詰みますし、逆に写経しても発見の少ないものを選べば時間の無駄になるかもしれません。
いずれにしても、どう観察して引き出していくかは自分の観察力にかかっています。今日のnoteでは実際に僕が名エッセイをベースに分析写経をして、その実践方法を実演してみます。
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