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実録:お店づくり(0)お店づくりのその前に

かねてから書く書くと言っていた実録お店づくりシリーズ。不動産の契約も完了、解体工事も始まったので、満を辞して記録開始です。

さて、まずはお店をだしたい!となった時の全体の流れをざっくり紹介。

-リアル店舗の出店の流れ-

1.出店する内容を決める、詰める
(ココ超大事!ブランディング1stで動くべき)

2.出店候補地を決めて不動産屋さんや大家さんと交渉する

3.お店のCIロゴや内装や厨房設備なんかを決める
(内装設計・デザイン)

4.各種諸官庁との事前協議と、工事の見積をとる

5.見積もりをベースに融資を申請する
(今回僕らは全額自己資本でいきます)

6.工事の契約と発注

7.内装工事
(今回はほぼDIYでやります)

8.備品の準備、PRなど←ココも超大事!

9.工事完了、引き渡し

10.オペレーションの練習

そして開店!

と、まぁザックリ書くとこんな感じですかね。

1と2を同時に進めたり、3のロゴは7の工事ギリギリまで粘ってブラッシュアップしたりとか、同時進行したり戻ったりもままあります。でもだいたいはこんな感じ。

そして、多くの出店する個人オーナーさんたちは1の段階ではなく、2の段階で不動産屋さんと話が進んでから僕ら店舗デザイナーとか設計施工会社に相談してくる。

遅いんだっつーの!!!

1の段階で来てください。本当に。


出店候補地さがしの時に店舗設計者を連れていくべき理由

僕たちは出店調査のプロですから、不動産を契約前であればそもそもそこの区画の設備でやりたい事ができるのかどうかを判断できます。

ほとんどの場合、出店したくなるような良い条件のテナント区画は他にも出店したい人が大勢います。それこそ即日で埋まったり、同時に数名で申し込み入れて審査の順番待ちになるのもザラです。

そこで、持ち帰って悩む時間はもらえません。

でも、勢いで契約してあとから足りない設備を引き直したり、排気をビルの屋上までひっぱたりは莫大なお金がかかるので、そこまでして出店するかどうかをその場で決断できる経験豊富なプロを連れて行くべきです。

たとえ都市ガスが利用可能だとしても、引き込みのガス管の太さとメーターの組み合わせによっては必要なガス機器を使えない場合もあります。

電気も契約容量と分電盤のメインブレーカー容量の確認と試算は必須ですし、そもそもの電灯100Vと動力200Vの種類の違いをわかっていない方も多い。わからないならプロを使いましょう。

あと、ここだけの話ですがプロであれば家賃交渉や費用負担の交渉も可能です。

例えば、退去後も残るような設備だったり、本来飲食店を誘致するのに必要なガス容量や電気容量だったり、法規的に必要な消防設備だったりですね。

これらは折半や、場合によってはオーナー負担でやってもらえる事もあります。


出店費用は未来のお客さんのお金

お店を出すとき、オーナーさんって自分のお金で出すから好きにしたいとか言い出すのですが、それは半分正解で半分間違いです。

もしも完全に自分の趣味で、採算度外視のPR出店であればそれでも良いかもしれません。

でも、ちゃんとした商売としてやるなら、その初期投資は当然回収するわけです。誰のお金で?そう、未来のお客さんのお金です。

長い目で見れば、それはお金という社会を巡る血液のような物を、いま一時的に自分が立て替えているってこと。

つまり、お店を出すなら未来のお客さんに対して誠意を持って真摯であるべき!

食材や商品を選ぶように、内装工事だってちゃんと相見積もりをとって精査する。お店に使う建材だって食材と同じです、なんでもいいで選んではいけません。


そんなこんなで、今回はプロローグというか全体のさわりのお話でした。

実録お店作りシリーズでは、店舗のデザイナーとして10年以上やってきて、ついに共同オーナーという形で吉祥寺に出店を決めた話をゼロから綴っていこうと思います。

小さくお店を始めてみたい人の参考になれば嬉しいです。(出店のお手伝いをご依頼頂ければ尚イイ!)

次回は、僕らの事業構想の話を書きます。

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