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妻という名の怪獣の懐柔方法

かれこれ結婚してから6年たとうとしている。6年の間に長女と次女が生まれ、独立してはじめた仕事の売り上げは4倍近くになり、僕の体重も10kg増えた。

6年間、つまり2190日を過ごすあいだに、実にいろいろな事があった。

あれほど美しく可憐で全てが満たされていた女神は、育児と家事の合間に修羅に変身するようになってしまった。

いや、いまでもキレイな人だなぁ・・・と思うし、この人と結婚できて良かったなとも思う。キレてる時は手がつけられないし、こちらのテンションが低い時にいきなりキレられると恐ろしくて仕方ないけれども。。。

しかしまぁ、なんやかんやで離婚危機が訪れやすいと言われている新婚期と妊娠初期と育児1年目は乗り切った。喧嘩した回数はもはや数えてないし、泣かれたことも何回かある。(大事な皿を買ったその日に僕の不注意で割ったり、間の悪い僕の余計な一言だったり、、、)

さいわい暴力はお互いないのが救いだが、物にあたっている妻を見ていると、あのままエスカレートすればあたられる物が僕に変わるのは時間の問題かもしれない。


注意するのはお金・時間・体力

そうは言っても、6年間も指をくわえて危機を耐えてきたわけではない。お互いの調子の波が悪いのが重なるとヤバいというのは学習したし、調子が悪いのはだいたいお金がない&時間がない&体力ない→心の余裕がないというパターンだった。

お金に関しては本当に申し訳ないけれど、大黒柱たる僕がフリーランスという働き方なので波がすごい。今月100万円入るときもあれば、0円の時もある。平均すればなんやかんやでそれなりに稼げているのでだいぶ慣れたが、0円のときの精神的プレッシャーは結構くる。収入0円だろうと家賃も光熱費も支払いはキッチリくるのだ。

そして幼児2人の育児があるので、妻の仕事量はかなりセーブしてもらっている。でも財布は別だから、好きに買い物もできない。もちろんある程度のお金は渡したりしているけれど、もっとフルに仕事ができるようにして、自分のものは自分で好きに買えるようにしてあげたいと思っている。

とはいえこれは今すぐどうこうできることでもない。娘たちは日々成長しているし、いずれ時間が解決するのは確実なのだが、その時がくるまで妻を修羅にせずにしのがなければいけない。長期的戦略を走らせつつ、短期的な対応策も練る必要がある。


怪獣を懐柔する傾向と対策

スポット的に訪れる妻の日々のイライラ、そのほとんどはパターン化することで傾向と対策を練ることができそうだと気づいた。モンスターハンターの狩猟対象の攻略にも似ている。

1.空腹
もっとも多いパターン。妻が空腹時にはイライラがデッドゾーンに非常に入りやすくなる。これは即座に何かしらの食べ物を与えなければいけないが、空腹アラートが鳴ってから与えても手遅れの場合も多い。空腹になる前に朝食を準備し、ランチに誘い、オヤツに誘い、夕食を一緒に作るのがベストだ。

2.不潔
部屋が散らかっている、お風呂場のカビやトイレの汚れなど、身の回りの清潔感が損なわれるのがストレスらしい。洗濯物の干し方なんかもそこから来ているっぽい。おもちゃを片付けて、掃除機をかけ、余裕があれば床に雑巾掛けをしておくだけで危機を回避できる。すぐにお風呂に入れるのも大事なのでお風呂も洗っておこう。

3.美容
自分でお金を稼げないことで自由に美容室に行けないことがかなりのストレスだと言われたことがある。ほっておけば半年くらいはモジャモジャと伸びても気にならない僕には想像がつかないのだけれど、たしかに美容室に行ってしばらくはご機嫌な日々が多い気がする。これはもう黙って万札を握らせて送り出したほうがいい。喧嘩して時間と気分をロスするよりはるかにいい。


頼るべきは甘味

さいわい、うちの妻は本来は気立ても良く理性的であり、適度にジョークや笑いもあるいいコミュニケーションが取れている。地雷さえ踏まなければ問題はない。

しかし、上記の傾向と対策をわかっていても、ちょっと仕事が忙しかったりして油断すると危機が訪れそうになる。そんな時に頼るべきが甘味だ。

妻の好物である、四谷わかばのたい焼き。都内のたい焼きランキングがあればベスト3には入るだろう、老舗の安定感ある完成度。これは必殺甘味の一つだ。先日、お世話になっているカメラマンさんが差し入れで持ってきてくれた。

他にもポケモンなら「こうかはばつぐんだ!」と思わず妻の頭の上に吹き出しが出そうな物がいくつかある。すやの栗きんとん、阿闍梨餅、チョコファニーのシュークリーム、アテスウェイのモンブラン、茂右衛門のサバランetc...

どれもがそれなりの入手難易度であり、わざわざ売っている場所に行かないと手に入らない物ばかりだが、苦労して入手する価値はポケモンにおけるマスターボール並にある。数百円で妻のゴキゲンが手に入るなら安いものだ。

あとはやっぱりアレだ。酒だ。酒とコミュニケーション(対話)だ。日本古来の神話のアレとおんなじだ。(「スサノオ 酒」とか「酒呑童子」とかをググってはいけない。)

王録や豊香、花陽浴あたりにホタルイカの沖漬けなんかが一番効くけど、ちょっと良いピノ・ノワールにコンテチーズやミモレットとかの熟成されたやつも良い。ブリア・サヴァラン(チーズ)にシャンパンがあれば完璧なんだけど、それは年に1回くらいでいい。

最近はウイスキーやラムも夫婦で飲むようになったので、無塩ナッツとイチローズモルトやボウモア、タリスカーのハイボールあたりも良い。締めにラム酒のロン・サカパを舐めれば完璧。


結局、夫婦の危機を乗り越えるのは、美味しいものとゆっくり話し合える時間をいかに作れるかどうかってことなんだろう。

さて、連休も終盤に差し掛かりもう終わろうとしている。

パートナーのいる人は、この連休中に夫婦の時間は取れただろうか?うちは一晩だけ奇跡的に娘2人が早々に寝付いたので、映画を見ながらワインを飲む時間がとれた。

欲を言えばもう1晩くらい時間が欲しいのだけれど、欲張るのはやめておこう。6月には6度目の入籍記念日もくるし、そこに向けて仕事をがんばって妻のお気に入りの甘味を買いに行こうと思う。

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