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森のようちえんと娘たち

うちにはもうすぐ5歳の長女と、2歳になる次女がいる。長女は森のようちえんというちょっと変わった幼稚園に通っていて、園舎がなく1日を森の中で遊んで過ごしている。

元々は北欧発の幼児教育である森のようちえんは、NPO法人森のようちえんネットワークというゆるい団体はあるものの、牧歌的で文字通りの自然派のようちえん 。

園舎がないから毎日のお昼ご飯はお弁当で外で食べる。つまり毎日が遠足で、毎日がピクニック。妻は忙しい朝の合間をぬってお弁当を作ってくれている。

毎日が森の中。雨の日も、雪の日も。暑くても、寒くても。

遊具やオモチャは使わない。枝を拾い、土を掘り、樹木や葉っぱや樹皮をいろいろなものに見立てて遊ぶ。

ネイチャーゲームと呼ばれる自然を使った遊びを取り入れたり、歌遊びをしたり。

時には畑へ行き収穫して料理をしたり。川遊びや、崖を使ったソリ滑りなど、世の中は遊具なんてなくても全てが遊び場だ。

だからまわりの子供達が子供服といえばGAP KID'Sや西松屋なのに、うちの娘の服装はモンベルとパタゴニアが中心。泥汚れのレベルはそこらの少年野球の比ではなく、何かの土砂災害かな?と思うレベル。賃貸の風呂場で泥を落としては排水管が詰まりやしないか不安になっている。

うちの園では2歳児から時短保育をしてくれたいたので、長女は2歳から入って3年目。来年が4年目で最終学年だ。

そして、ついに来年2歳になる次女も入園希望を出すことにした。


2人目の成長は早い

1人目の時はあれほど日々の些細な変化に目を配っていたのが、2人目は気づけばあっという間に成長していた。

歩くのも長女の時より早く、言葉も早い。

よくよく考えてみれば、長女は常にわがやの育児トップランナーであり、その長女のイベントごとに強制参加させられていた次女は常に飛び級で世界を体験している状態だ。

そりゃ成長も早くもなる。自分の数年先の存在が常に目の前にいて、観察し学べる環境。


森のようちえんも送り迎えや親子イベントに当たり前に次女が参加していて、放課後は森のこども達に混ざって元気に遊んでいる。

本人はすっかり自分も森のようちえんの一員のつもりで、来年からここに通う気が満々だ。

もしもちゃんと入れたら、1年間だけだが長女と次女がダブルで通う年になる。弁当は二つに、泥汚れの洗濯も倍にはなるけれど、送り迎えの手間は一回だけだし通わせてあげたい。


ネックになるのはやっぱり学費

とはいえ、だ。園舎がなく補助もない完全私立の無認可保育。しかも少人数でしっかり見てくれる。

保育士さん1人で見るのがだいたい4〜6名ほどの園児。

学齢によっても多少変わるけれど、5名で1人の保育士さん=諸経費と人件費で20〜30万円/月とした時に、1人の園児を預けるには4〜6万円/月の費用は必要になる。

これは決して、保育士さんの報酬的には高い金額じゃない。

でも、払う側からすると子供1人に月4-5万円はなかなかしんどい。これが2人になると月10万円が保育料で消えることになる。

ちなみに、東京都新宿区の1号認定幼稚園の場合は第一子は6000円/月で、第二子は3000円/月だ。2人合わせても月額9000円。ほぼ月額1万円でお釣りがくる。

月額10万円は年間で120万円だが、月額1万円は年間で12万円だ。その差は年間108万円。ここに100万円を突っ込むかどうかは、迷わないと言ったら嘘になる。


ただし、1号認定の幼稚園は補助金が入るが基準は国が定めている。その条件は1学級あたり35人以下で専任教諭1名。(出典:厚生労働省HPより

親になってみて思うのだけれど、自分の娘1人を見るのでも大変なのに、35人をまとめて見ながらきめ細やかな対応をできるのだろうか?

保育園だとしても3歳児なら20人に1人、4〜5歳児なら30人に1人だ。


あなたは1人で20人の子供を見守れるか?

長女を一時保育でいわゆる保育園に入れてみたときにもこの差はかなり痛感した。

1人の先生で5人くらいを見る少人数教育と、1人の先生で3歳児なら20人を同時に見なきゃいけない国家認定の保育所。差が出ないわけがない。

まとめてみる時はとにかく安全と健康の維持が最優先されて、どうしたって細やかな精神的成長へのサポートは満足にはできない。

そもそも、1人で3歳児20人を同時に見て安全を確保できるだけでも保育士さんは超人だと思う。

僕には無理だ。長女と次女の2人を見てても目が行き届かずに怪我させてるのに。もしも20人もいたら何人かいなくなっててもすぐには気づかない自信がある。

だからこれは保育士さんの能力とか努力の問題ではなく、いまの保育士配置基準の問題だ。補助金=税金でどうにかしている部分だから色々あってこのシステムなんだろうけれど、無理ゲーに見えて仕方ない。

システムはすぐには変わらないだろうけれど、変わるのを待っている間にうちの娘は大きくなってしまう。親心としては、やはり娘が1人の小さな人として尊重される環境に通わせてあげたい。


質の高い幼児教育ならレバレッジが高い

もう一つ、この100万をがんばる後押しがある。

ちょっと前に教育関連でベストセラーになった本「学力の経済学」だ。

こちらの本のエビデンスによると、教育への投資効果は保育園〜幼稚園の時期はかなり高く、かつ少人数教育は子供の成長に著しく良い影響を与えるそうだ。

僕はお受験世代だった僕らの時のように、娘たちにも塾通いと私立通いをさせようとはあまり思っていない。

同じ投資効果なら幼児教育にかけつつ、小学校と中学校は国公立で、差額で浮いた教育費で留学や海外経験など、才能とやりたいことに合わせて選択可能な教育を与えてあげたい。


さて、そんなわけで来年の4月入園を目指して教育費の100万円を作らなきゃいけない。

とはいえ、手元にないものはどうしようもないので、稼いでくるしか方法はない。

僕は現在noteで毎月5万円〜6万円くらいは売上が立っている。広告枠ナシでの純粋な売上だから自分的にはすごい事なんだけれど、これがもう一つできれば次女の分の学費はカバーできる。

いきなり100万円は大変だけれど、毎月数万円を稼げるようにするのはそこまで大変なハードルじゃない。それは実際にやってみて実感している。

だから、春先から森のおかあさん達とちょっと温めていたアイデアを、そろそろ本格的に動かそうと思う。

かわいい娘達のために、ここはいっちょ頑張ろう。

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