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個性とは滲みでるもの、感性とは磨きあげるもの

まだ12-3年前の駆け出しデザイナーだった頃、僕はいかに自分の個性を出すのか、個性を活かすにはどうすればいいか?ということをよく考えていました。

でも、あれから数々の経験を経て、最近では個性はむしろ消すことがデザインの作法なのではないかと感じています。

そして、どれだけ消そうとしても滲み出てしまうものが本当の個性であり、出そうとして表面的に取り繕ったり奇をてらったりするのは、同じ個性でも非常にチープで強度の弱い見せかけの個性なのかもしれません。


個性とは滲みでるもの

例えば、個性を作家性と言い換えてみたらどうでしょうか?

世の中には作家性(個性)を使うのが仕事になる人たちがいます。芸能人、役者、音楽家、美術家、小説家etc...

これら作家=アーティストであれば作家性と言われるものが価値であり、その人の個性こそ商品価値そのものです。

優れたアーティストは自らの個性と時代性を俯瞰して見ることが自然とできています。そして、個性を出す量をコントロールしている(できちゃっている)人が多い。

ところが、これを素人がマネして個性を出そうとすると、個性を出す量をコントロールできないから変な出方をしてしまい、結果的に創作物の魅力を損なったり、背伸びしちゃっている痛々しい感じが出ちゃったりする。

では、個性を出す量をコントロールして、必要に応じて適切な量を出すにはどうすればいいのでしょうか?


個性を出すには、個性を消す

個性を出そうとすればするほど、実は無個性に近づきます。奇をてらうこと、誇張すること、それらは何かのコピーになってしまう可能性が高いからです。

そして、世の中には強い個性や輝きを持つタレント(能力者)がたくさんいるので、知らず知らずに影響を受けてしまっているのです。

菊池さんの文体模写のようにあえてそこを突いて模倣するというスタイルもありますが、上記のような模倣の前にするべきことがあります。

それは、徹底的に個性を消してみることです。

これはとても難しい。

正確にはゼロまで個性を消すことはほぼ不可能であり、どれだけ消しても何かが残ります。

個性というものをHUNTER×HUNTERにおける念のようなものだと思えばいいのです。まずやるべきは絶=オーラ(個性)を抑えてゼロにする練習なのです。

その上で、練・纏を練習して、個性を武器にする発に至るのです。

HUNTER×HUNTERはめちゃくちゃおもしろいので、未読の人は今すぐ読んだ方がいいです。


感性とは磨きあげるもの

個性が念能力におけるオーラのようなものだとしたら、感性とは何でしょうか?

感性とはHowであり、手法であり、個性の使い方そのものです。

上手に個性を出す量をコントロールしながら、それをどんな形や使い方にするかが感性です。

出力である個性だけを鍛えても暴走しますし、逆にいえば無個性に近い出力の低さでも適切に使えれる感性があれば効果を出せるはずです。

つまり、感性とはHUNTER×HUNTERにおける念能力の系統とも言えます。

こいつ今日は何を言っているんだと思われるかもしれませんが、何を言っているのか自分でもよくわかりません。

でも、HUNTER×HUNTERを読んでいる人ならきっとわかってもらえる...はず!

個性(オーラ量)を感性(念能力系統)でコントロールするのが大事だよ、ということです。


無意識で出せてこそ本物

結局はいかに無意識に抑えて作っても個性が出てしまうまで練り込めるかがカギであり、その出し方(感性)を磨き上げることで掛け算のように最大限の威力を引き出せるかが肝心です。

途中から完全にHUNTER×HUNTERの話になっちゃっていますが、上記のように色々なことに置き換えて考えることのできる汎用性の高い良質なビジネス書なので未読の皆さんはぜひ読んだ方がいいです。


最終的にHUNTER×HUNTERを宣伝するnoteになってしまいましたが、みなさんが個性と感性を使いこなして楽しく暮らせることをお祈りしております(お祈りメール風)

あなたの念能力は何系ですか?
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