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縦でも横でもない、斜めの関係づくりが道を拓く鍵になる

気づけば3月も最後の週。

この時期になると請求書やらなんやらのバックオフィス業務がバサッと出てきて、本業を圧迫。おまけに今月中になんとかしたいという依頼も入ったりで、だいたい月末はバタバタ。

そんなこんなで今月はまだ作業に行けていないけれど、2年ほど前から月に1〜2回の頻度で千葉県成田バイパスそばにあるトマト農家さんの直売所と農園作りをお手伝いしています。

NOLAND

ほとんどの作業はオーナーさんと一緒に僕がDIYで作っているので、進行はだいぶスローペース&低コスト。たった2人での改装工事。

建材も僕の他の仕事で出た余りの端材をかき集めて使ったり、ペンキは近所の塗装屋さんに譲ってもらったり、報酬もほぼほぼ経費分+αのトマト払いで頂いたり。(こういう報酬もOKなので、お金ないけど志ある若い方はお気軽にご相談をどうぞ)

なんといってもオーナーの小川さんが1回り年下の20代前半という若々しさ。おまけに人当たりのいい好青年で、コミュ力も抜群。

年下とはいえトマト栽培に関してはプロ。トマト農家の親父さんのもとで手伝いつつ経験を積み、自分なりの理論や軸を持っていて、話していていつも勉強になります。

こうして仕事をしていて思うのだけれど、同業種の年上年下の縦の関係づくりや、地元が一緒の同学年の横のつながりと比較して、全く接点のない異業種の年齢差のある人との仕事って実はすごいブレークスルーのチャンスが隠れているんじゃ?と思うわけです。


過疎化する業態にこそ将来逆転の可能性がある

実際、一次産業って深刻な担い手不足と人口減少&過疎化でヤバいヤバいと言われつつ、特に何も有効打がないまま衰退していってる。

10年〜20年後くらいには国産野菜って超機械的大量生産のマスクラフト、もしくは職人の作るハンドクラフト野菜みたいな扱いになっていて、後者は高級品になってるハズ。

その時、今一次生産で頑張っている若者には先行者利益がたっぷり入るんじゃないかなぁ。だって安心とかおいしいとかって社会に必要だもの。(現状衰退する業態に希少性が出たときに報われるのは他の業種も同じかも)

そんなわけで手弁当案件ながらも友人知人のクリエーターの面々に声がけをしたら、みなさん快くご協力してくれました。一次生産の仕事って、実は今いろいろなクリエーターがやりたがっているんだと思う。チームメンバーはまた紹介しよう。

クリエイティブチームも年齢差バラバラの混成チームだけれど、たぶんこのNOLANDの農園づくりは10年越しくらいかかりそうな感じなので、中長期的にのんびり関わっていきます。


自分よりも若手と仕事ができないと生き残れない

これ、すごく当たり前の事なんだけれど、キャリアを積んでいく中で40代後半〜50代くらいになったら自分よりも若手のオーナーやプロデューサーと仕事ができないと生き残れない。

それって当然、若い人からも仕事が頼みやすいかどうかって所だと思うのだけれど、この親近感が持てるかどうかは生命線だと思う。

特に異業種で年齢差のある場合、価値観や専門分野の知識の違いからなかなか異業種のましてやデザイナーに仕事を頼もうってならないだろうし、そもそものクリエイティブへのジャッジが必要性も含めてできなかったりする。

たとえ仕事が来たとしても、価値観や美意識の共有から始めないといけないから時間も手間もかかるし、うまくいく保証もない。

それでも、その意識の壁を超えて一緒に仕事ができるパートナーと巡り会えると、その仕事ってすごく未来を感じるモノになる。NOLANDではそんな将来性をとても感じているのです。そういうパートナーをあと何人か見つけたいなぁ。


さて、長くなちゃったのでNOLANDの農園づくりの話はまた今度。

トマトづくりの話とか、それだけでインタビュー記事が3本書けるくらい濃厚なので書くのが楽しみ。やはり食べ物ってすごく原始的な物だから、おもしろさが詰まってます。

それでは、今月の請求書を作って郵便ポストへ行って来ます。

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