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中国茶って飲んだことありますか?

中国茶、と聞いて何を思い浮かべますかね?やっぱり多くの人は烏龍茶を思い浮かべそうな気がしますが、プーアール茶に鉄観音にジャスミン茶なんかも中国茶です。

そうなんですよ、実はお茶ってすご〜くたくさん種類があるんです。コンビニにペットボトルで並んでいるのだけがお茶じゃないんです。

歴史的にも長く、おおよそ茶葉の生産可能な地域であれば作ることができ、保存も効くし流通しやすく、今では世界中でさまざまなお茶が飲まれています。紅茶もチャイも麦茶もぜんぶお茶ですしね。

その中でも中国茶は振り幅の広さと香りの楽しみ方が独特で、一度体験するとそのおもしろさにハマる人も多いはず!

今日はそんな中国茶のお茶会を体験してきて、ここがすごかった!というお話をしようと思います。


種類豊富な中国茶

中国って国土がめちゃくちゃ広いんですよね。で、地域差もすごい。中華料理も地域で大きく味が変わるように、中国茶もその分布や種類がとても広いんですね。

【色々ある中国茶の種類】
緑茶(リュウ・ツァー)
不発酵茶、いちばん生産されてる

白茶(パイ・ツァー)
 弱発酵茶、白牡丹や月光白

青茶(チン・ツァー)
半発酵茶、烏龍茶や鉄観音や岩茶

紅茶(ホン・ツァー)
発酵茶、いわゆる紅茶

黒茶(ヘイ・ツァー)
後発酵茶、プーアール茶とか

黄茶(ファン・ツァー)
弱後発酵茶、希少なのが多い

花茶(ファー・ツァー)
ジャスミン茶や菊花茶など

メインどころはこんな感じです。

これは色別で分ける方法ですが、この分類方法も香りで分けるのとか焙煎方法で分けるのとか種類があって、もはや深すぎて沼っぷりがすごいです。

今回は僕も共同でオーナーを務めている吉祥寺のお店で、同じく共同オーナーで陶芸家・中国国家資格の茶藝師でもある斎藤さんに中国茶を淹れていただきました。


香りを楽しむ中国茶

日本の茶道の様式美も大好きなのですが、中国茶はあのお茶碗回してズズッとやる感じとはぜんぜん違います。中国茶の特徴は何といっても「香りを楽しむこと」です。

上の写真の手前がお茶を飲む杯で、その後ろ側にある小さな壺みたいなものがありますよね?

これはなんと、香りを楽しむ為だけの器なのです。

香りを楽しむ為だけに、わざわざ器があるんですよ。食べたり飲んだりを目的としていない器って、箸置きくらいだと思っていました。


お茶の香りを楽しむための器

この壺みたいな杯を聞香盃(もうこうはい)と言い、茶藝師さんがお茶を淹れてくれるとまずこの聞香盃(もうこうはい)に注いでくれます。

それを上の写真のように飲む用の杯にうつして、空っぽになった聞香盃(もうこうはい)の香りを嗅ぐ=聞き茶するんです。

これがね、ほんと茶葉によってぜんぜん違うし、時間で香りがだんだん変わったりする。

パワフルな茶葉だと半日たっても香りがしたりするそうです。

また、陶芸家らしく使う器の釉薬や形状、使っている土によっても香りの立ち方が変わるとのことで、出すお茶に合わせて注ぐ杯もアレンジされていました。



茶葉の形状も様々

茶葉の種類がたくさんあるように、茶葉の形状もさまざまです。

鞠状のジャスミン茶なんかを見たことある人もいるかもしれませんが、あぁいう工芸的なものだけでなく、元々の茶葉の状態でもぜんぜん違います。

これは樹齢1000年越え!?という巨大な古木からとれるという白茶。月光白という名前のお茶です。

よ〜く見ると、茶葉にうっすらと産毛が生えているように見えます。

白茶の中でも上等な品だそうで、現地に古くから住まれている少数民族の方々が古木に登って茶葉を摘み取り、天日干ししているとか。

こちらはかすかな甘みやカラメルのような黒糖のような香ばしさのある甘〜い香りに、干したてのお布団のような太陽の香りがして、すっきりとリフレッシュできる味でした。

夏場にスッキリな、体の熱をとる効果があるとか。


鷹嘴岩茶。樹齢35年、福建省武夷山のもの。

白茶に比べて岩茶としての35年は高齢なものらしく、茶葉のクオリティも焙煎のクオリティも高い本日のメインとのこと。

ほうじ茶みたいな焙煎の香りと、ドライアプリコットみたいな甘み、飲み込むとタイムみたいなハーブの香りもする。なんか血行のよくなる感じで、こちらの岩茶はエナジーチャージ効果があり血行を良くするとのこと。


お茶のフルコースを愉しむ

こんな感じで、数種類のお茶を説明を聞きながら淹れてもらって、香りを嗅いで、飲んで...を繰り返すのが中国茶会。

いわばお茶のフルコースといった感じで、ひたすら水モノなのにいつの間にか体がスッキリして満たされるという不思議な感じです。

なんでもお茶=薬でもあるそうで、言われてみれば元々は民間療法の一種として広まったりもしていますし、解毒作用や鎮痛作用・鎮静作用がうたわれているものも多くありますもんね。

90分のフルコースの終わる頃には、なんだか質の高いマッサージを受けたようなリフレッシュ感がありました。

これホントに一度は体験してみて欲しいです!お茶=喉を潤すための飲み物というイメージからガラッと変わりますよ!


なんてご紹介したらayumiさん菅野さんsahoさんがさっそく遊びに来てくれました!鳳凰単叢という、烏龍茶のすごいやつを楽しまれたそうです。素敵な写真を撮っていただけてとても嬉しい。

中国茶会は毎週水曜・日曜の昼間に予約制でお受けしております。ご興味ある方は店主・斎藤さんのInstagramからDMしてみてください。(3名様以上の予約で開催となりますので、ご友人を誘っていただけると助かります)

中国茶会、また行きたい...
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