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デザインの筋トレ〜表現の基本、点・線・面の練習帳〜

デザインに限らずあらゆる学問には基礎があります。基礎、つまり基本になる練習方法です。

プロ野球選手だって素振りや走り込みはしますし、医者だって最新の論文に目を通したり学会出たり研究や勉強をしています。

同じようにデザイナーにも基礎となるデザインの練習方法があり、意識してやっているか無意識にやっているかは別にしてもプロとして長年戦い続ける人はみんな何かしらの訓練は続けています。

デザインの場合は色彩学や造形理論、表現技法や平面構成などが基礎理論とされています。

これらは僕が習った母校の桑沢デザイン研究所という学校で教わったものなので、桑沢の源流であるドイツのバウハウスという美術学校のデザイン教育がベースになっています。

今日は近代〜現代デザインにおける基礎理論の一つ、点・線・面の概念と練習方法を僕なりにちょっとアレンジしたものをお伝えします。


点・線・面を考える

基本的なところからいきましょう。

ヴァシリー・カンディンスキーというアーティストが抽象表現について紐解いた際に、絵画の描き方とは点と線と面で構成されているという理論を唱えたのがこの考え方の元です。

カンディンスキーがこの考え方を本にしたのが1959年。2019年の今から実に60年も前の話です。60年前の本ですが、カンディンスキーの抽象芸術論はとてもいい本なので気になる方は買ってください。

さて、話に戻ります。

絵画、つまり平面での表現が点と線と面の三つの要素とその連なりで構成されている、という事です。

今回のデザインの筋トレでは、この三つの要素をいかに組み合わせたり、行ったり来たりしながら、平面構成における発想力をトレーニングするのが目的です。

筋トレなので、毎日とは言いませんが慣れるまでは週に2〜3回はやってください。


点はどこから線になる?

基本的な要素としての点・線・面は簡単に理解できると思います。

ノートを開いてキャップを外したマジックやボールペンの先を置いてください。それが点です。

そのまんま横に引っ張れば線。さらに線を重ねたり囲ったり塗りつぶしていくと面になります。

では、次のようにしてみたらどうでしょうか?

点と線の間、点線です。これは点?線?

どっちにもとれますね。

では上の図ではどうでしょうか?

何番までが点で、何番からが線だと思いますか?

大丈夫、これ別に正解とかはないですから。

抽象表現、つまりはオールオーバーで図と地の区別をなくしたり、物事の境界を曖昧にして探るようにするのが今回の狙いです。

どこからどこまでを、どう感じるのか?自分の意識の境界を探ってみてください。

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