オーバーストアの限界の先にあるもの

僕の仕事は店舗設計で、色々な商業施設のテナントや施設環境から、街の路面店や展示会なんかのイベントまで手がけています。

で、今って建設活況とか言われていて、10年ぶりくらいに建設業の平均賃金が上がったりでプチバブル状態なんですね。

理由は色々あるのですが、一つは2020年に迫っている東京オリンピック。

もう一つはデベロッパーのビジネスモデルが限界に向かいつつあって、メルトダウン直前の加熱している状態なんじゃないかと感じてます。

でも今はドーピングが効いてて活況でも、これから日本の人口は減って行くのは確実なわけで、人口は減るのに新しい建物を作ってお互いで潰しあってる感じがある。維持費や設備の改修費どうすんだよ。

この前、たくさんの外国人旅行客の溢れる表参道を歩いていたら、表参道ヒルズの路面の1階がテナント募集で空いていました。

デベロッパーにとって路面の1階は施設の顔だから、ここが空いているのは恥ずかしい。

でも顔だから家賃は下げられない。施設のブランドもあるから誰でも良いってわけでもない。

たぶん、こうして少しずつ大きな商業施設に歯抜けのような穴が開いていくんだろうな。国が老いるように施設も老いるし、歯槽膿漏みたいなもんなのかもしれない。


オーバーストアの先にある未来

僕が思うこのオーバーストアな現状の先にあるのは、商店街の復活なんじゃないかと感じています。

もう少し詳しくいうと、ご近所・ご縁・ご馳走なんじゃないかと。

SNSやテクノロジーをブースターとして使った、アメーバみたいな個店のつながりが地域をおもしろくする気がしてます。

今どんどんアパレルやプロダクト企業が飲食店出したりホテル出したりして、体験や経験を含めてブランドそのものを売り込んでますよね。

それがもう少しスケールダウンして、その分もっと自由度やオーナーの意思が反映されるような感じ。そのプチ集合体が地域ごとにできてくる。

どのみちこの先は人口減少で都心部の駅前好立地以外は空き家問題が頻発するし、ゴーストタウンのマンション版や雑居ビル版がたくさん出てきます。

僕らみたいな職業はそこが出番なわけで、そうした問題をソフトハードの両面からおもしろおかしく解決して、みんなが楽しくすごせるようにするのがお仕事です。

オーバーストアの限界が来た時、問題が噴出した時こそ出番です。出番はもうすぐそこ、腕磨いて頭回して準備しときましょ!

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だんだん元気になってきました。
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店舗設計士の日常

ステキなお店作りのヒントや、コツなどをプロ目線からお伝えします。インテリアデザイナーとして過ごす日々の出来事や趣味の話も。
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