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ですます調とである調との使い分けについて

noteを書き始めて最初にぶつかったのがこの語尾をどうするかの悩みだった。

一般的に素人が文章を書く仕事をすると、編集者さんの赤字チェック以前にこの文体の統一の話をされたりする。語尾をですます調にするか、である調にするかだ。

これ以外にもタメ口調だったり、罵倒調だったり、色々な亜種があるけど、ビジネス媒体の場合はだいたいは上の二種類に集約されると思う。

基本的にはその媒体のポリシーや発信したい相手によってこの語尾は使い分けされるのだけど、それぞれメリットやデメリットもある。

noteをクリエーターのマイメディア=自分自身の媒体として捉えるなら、自分のキャラ付けという意味でも語尾は統一したりルールを持っておいたほうが良さそうだ。


ですます調のメリット・デメリット

◯丁寧な印象や柔らかい印象がある

△自分自身への独白や内省には使いづらい

×語尾の種類が限定的で単調になりがち


である調のメリット・デメリット

◯語尾が豊富で変化をつけやすい

△硬い印象、長文の場合は疲れて離脱される

×書き方次第では威圧感を与えてしまい偉そうなヤツに思われる


タメ口調のメリット・デメリット

◯キャラにハマると非常に親しみやすく愛着を持ちやすい

×はずすと馴れ馴れしいだけになってしまう


罵倒調のメリット・デメリット

◯怒りや愚痴の共有は仲間意識を持ちやすくハマれば強い

×反発も呼びやすく炎上リスクが高い



で、僕の場合はデザインの筋トレなどの学校の授業で喋っている感じ=説得力を持たせつつも柔らかくしたい場合はですます調に、それ以外の日常雑記はである調にしている。

である調にしている理由は単純で、表現の幅の広さとストレス解消だ。

不思議なことにですます調で書いていると自然と気持ちもやさしい雰囲気になっていくし、ある意味では突破力の薄いソフトな内容に寄っていきがちになる。

だから、僕にとってはである調の時の方が本音が書きやすい。本音を出してあげないと腹の底でいつまでもグツグツと煮えたままで体に悪い。


でも例外もあって、本職のプロの物書きの方々はこの語尾の統一をあえて外して混ぜて上手に使っていたりする。突然話し言葉が入ってきたりね。

普通の人がやると支離滅裂でテンポの悪い文章になるのだが、文章センスを鍛えている人はリズム感を崩さずに上手に組み込んでくる。


少し意識して見てみると、数多ある文章の海でもその波の作り方は人それぞれでおもしろい。読みやすいし読まされてしまう文章を書く人の自然な構成力や書き方の癖はとても勉強になる。(でもそのまま真似るとヤケドする)

個人的には糸井重里さんのほぼ日刊糸井新聞(ほぼ日)の毎日更新されるエッセイ「今日のダーリン」の文章力は尋常じゃないと感じている。

さて、今日の東京は雨降る日曜日。来週の出張の準備や雑務を片付けつつ、家の中のことを片付けておこうと思う。ここら辺のうまいと思う人の文章に共通する秘訣の話はまた明日にしよう。

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