見出し画像

35歳の僕がnote毎日更新にチャレンジしている理由

さて、昨日の続きの話をしよう。

30代前半でSNSがきっかけで繋がった相手との仕事上のトラブルで一度SNSを全て退会したのだが、3年ほどのリハビリのような充電期間を経てようやく少しずつ恐怖心や不安感はやわらいだ。

いつのまにか結婚して娘が産まれて、育児と仕事に追われて毎日があっという間に過ぎていった。

そして、その間に色々と本を読んだりしながらも、やはり世界情勢であったり社会の流れが少しづつ新しい方向へ向かっていっているように感じていた。

Blog型SNSとでもいうべきnoteの毎日更新にチャレンジしているのは、この社会の流れの変化を感じていることが大きい。


資本主義の歪みと違和感、少子高齢化の未来

その一つが、最近よく耳にする信用主義経済への移行だ。

インターネット普及以前、情報がマスコミからのトップダウンにほぼ限定されていた時代が完全に終わりを迎えて、トップダウンもボトムアップもなんなら横同士でのクチコミやシェアなんかで混沌としている状態の現在。

民主主義と資本主義っていうのは多数派の理論でもあるから、少子高齢化していくこの国で今のシステムのままで行けば遅かれ早かれ国家システムは破綻する。

乱暴かつ単純に言えば、多数派の老人が老人にやさしいシステムを求めれば、世代間格差は広がりデキるヤツは国境に関係なく動くようになる。あとは残ったみんなで仲良くゆでガエルのようにゆっくりじんわりボイルされていくワケだけれど、僕はそうはならない気もしている。


情報流通の自由化と、変化の加速

情報の流通がこれだけ自由化した中で、もはや固定化する事=変化しづらい事がリスクになってしまった。最近の人たちを見ていると、そもそもの優先順位が資本主義(お金)から信用主義(価値観)のように変わってきているようにも感じる。

資本主義の世界での稼ぐことの正義=稼げれば幸せ!というモデルにも不幸があることが見えるようになってしまったし、幸せとは自身が幸福を感じる事であるという当たり前のことにみんなが気づいて立ち返りつつある気がする。

この先、政治や経済の理論をあまり介さないような働き方や生き方がもっと広がるようにも思う。

中抜き商売や手数料商売などの弱者から搾取するタイプのマージン型ビジネスモデルをベンチャーがどんどん破壊していくだろうし、大多数の人は簡単便利でお得な方が好きだから、こうした変化のスピードは加速こそすれ止まる事はないだろう。

変化は痛みも伴うだろうけれど、基本的には僕はこの流れには賛成だし乗っかりたいと思っている。


SNSの名刺化とつながらないリスク

そうした中で、今の時代にフリーランスでSNSをやっていない=ちゃんと運用していない事は、看板を出さずにエレベーターなし雑居ビルの4F通路奥でお店を開くようなモノだ。

秘匿することが価値になるような生き方であればそれでいい。でも、僕のような仕事の場合は常に新規のクライアントを開拓する必要性もあるし、何より自分自身の価値観や感覚と共感できるクライアントと一緒に仕事をしたいとずーっと思っている。

そして、僕は一緒に仕事をするときにはその人のSNSをチェックしている。過去の実績はもちろん、言動や雰囲気など。SNSで好きになれそうだなと思えるかどうかは、一緒にいいチームを組めるかの一つの基準になる。

そんな基準で人を選んでいる以上、僕だって選ばれる側としてちゃんとしないといけないはずだ。


モヤモヤと上記のような色々なことを考えていたけれど、実はSNSでの情報発信を断ってきた3年間で困った事はそれほどなかった。仕事もちゃんとあるし、結婚出産育児とむしろ時間はどんどん足りなくなってきている。

それでも毎日noteを更新しようと思ったのは、SNSをやらないメリットよりも、やっておけば手に入るはずだった無数の出会いやチャンスを逃してきたという感覚が強まったからだ。

読む専門でいる、観客として楽しむ、それでも良いと思う。

でも、僕はいつまでも観客でいたいわけではない。

ステージに立つ主演でも脇役でもないけれど、お店という舞台を作ってそのステージで輝ける人を増やしたい。ステージがしっかりしていれば、そこに立つ人はより輝く。幸せなお店がさらにそこに訪れる人を幸せにできるはずだ。



僕がnoteを毎日更新して目指すもの

ふんわりしたことばかり書いてもアレなので、ちょっとした目標を書いておこう。


1.価値観のあうクライアントと出会いたい

noteではほぼ毎日のように僕の考え方や良いと思うものを垂れ流している。少しでも誰かの役に立てればとは思っているけれど、一番は考え方に共感を持ってくれた人と出会って仕事をしたいと思っている。

特に、飲食店や店舗などの場の設計は設備面や法規面などのクリアするハードルが高めだ。売れなければ潰れるし、デザインで賞を受賞したお店が1年後に閉店なんていう笑えない現実もいくつか見てきた。僕なら力になれる、良い仕事のできる自信がある。

やる気に溢れていておもしろい事をしたいけれど、お店作りのノウハウがないという人と出会いたい。地方でも全然いい。新築商業ビルの仕事も楽しいのだけれど、寂れた商店街に灯台の明かりを灯すような、そんなゲリラ的戦術のお店づくりをしたいと思っている。


2.仲間が欲しい

これは切実だ。僕は仲間が欲しい。フリーランスは上司も部下もいない。あるのは取引先との関係と、業務上でのチームだけだ。会社での飲み会なんかもないので、基本的に相談相手は妻だけだ。

もちろん公私ともに仲良くしつつ一緒に仕事のできる外注先はいくつかある。グラフィックデザイナーさん、イラストレーターさん、カメラマンさん、施工会社さんetc...

でも、まだまだ色々な人と仕事をしてみたいし、一緒に仕事をするときの化学反応のような効果を引き出したいと思っている。

あと、お互いの仕事に忌憚なく意見を言い合える人が欲しい。良いときは褒めて、ダメな時はダメだとちゃんと言えるような。noteは色々なクリエーターさんが大勢使っているので、そんな出会いに期待している。


実は既にnote内でこの人は会って話がしたいと思っているクリエーターが2名いる。TAKEHANAKEの竹鼻さんと、スーパーエレメントの中野さんだ。お二人とも幼児と暮らすパパデザイナーであり、すばらしい実績もお持ちだし、年齢も近い。

ちなみにSNSのいいところは会いたい人と繋がりやすいことだ。以前、THE GUILDのGo Andoさんとお会いしてみたいとnoteで書いていたのだけれど、早速来週末にお会いする機会ができそうだ。願望は口に出して言ってみるモンだ。

会いたい人がいたら会いたいと言ってしまう、会ってみる、その即断即決での行動力って大事だと思う。



3.後進を育てたい

後進を育てたいと本気で思っている。まだ人を育てるフェーズではない気もするけれど、今育てないと必要な時に間に合わない気がする。というか、既にスタッフが欲しい=必要な時期なんだけれど、間に合っていない。困っている。

最大の問題はインテリアデザイナーが使いモノになるまでにどう頑張っても3年くらいはかかるという点だ。設計だけでなく設計監理=施工のチェックまでやれるようになるには、適性があって吸収が早くても3〜5年はかかるだろう。独立のハードルも他のデザイン職より高めだと思う。

そして、これからのインテリアデザイナーは店舗の設計スキルだけではなく、営業センスやSNS運用やコンセプトメイキング、マネジメント、進行管理なんかの複合的なスキルが求められる総監督的な役割になっていくと思う。なんなら確実に職人不足になる10年後を見据えればちょっとした施工DIYの技能も欲しい。

そんなん無理じゃん!と思われるかもしれないけれど、明らかにハイパースペックなそうした人が今は圧倒的に足りていない。

今すでに足りていないのに、人口減少の今後増えるとは思えない。まずは僕がそういうヤツを目指すべきなんだけど、僕がそのポジションにたどり着いてから後進を育てていては遅すぎる。

だから目標に向けて進みながら育てて一緒に目指そうと思っている。人生ハードモードだけれど、やるしかない。


長くなったけれど、この3つが僕が毎日noteを更新している理由だ。つまり、みんなの為でもあり、未来の僕の為でもあり、未来のわが娘たちの為でもある。回り回ってポジティブな螺旋になればいい。

もう35歳だし人生の仕事時間のうち1/3は使ってしまった。残り時間は貴重だから、何に使うのかは吟味したい。僕は毎日ちょっとずつの時間を、このnoteというプラットフォームに賭けてみようと思う。毎日コツコツ種を蒔いて、水をあげてみる。そのうち色々なものが収穫できると信じながら。


ーーーーーtwitterではデザインの筋トレの元ネタなど-----


ーーーーーinstaguramでは主に店舗設計の仕事の話を-----


いただいたサポートでnote内のクリエーターさんを応援!毎月末イチオシの新人さんを勝手に表彰&1000円サポート中🎉 あとはサポートでお酒や甘味で妻や娘のゴキゲンをとります。 twitterは @OFFRECO1 Instagramは @offreco_designfarm