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2016年2月の記事一覧

「一歩ひいて脇役に徹すること」ことで視界が広がることもある。【aaceroインタビュー、2年後の後追い】

aaceroはここから2年間、ほぼ毎回Of the Shopにも参加してくださっていて、とても人気のあるブランドのひとつです。

インタビューのタイトルにもなってますが、「いまは主役よりも、名脇役になりたい」とデザイナーの後藤さんがおっしゃっていたことは、今でもよくおぼえてます。

「脇役」を自覚することって、すごく勇気がいることです。

誰しも、主人公になりたいし、「主人公である」と思いたいもの

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「主役」よりもワードワーブの中で輝けるような「名脇役」になりたい。 「aacero」デザイナーの八幡夏樹さん、後藤彩さんにお話をうかがいました。【第3話】



− aaceroはブランドとして、最終的にどういうところを目指してるんですか?

後藤   目標、よく聞かれるのですが、決めてしまうとそれを達成したときにどうする?となってしまう気がして。

だからほんとに身近な、今シーズンより来シーズンはもっとお客さまに買ってもらえる服をつくるとか、今日の自分より明日の自分じゃないですけど、そういう感じがいまのファッション業界ではやりやすい気がしています。

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「主役」よりもワードワーブの中で輝けるような「名脇役」になりたい。 「aacero」デザイナーの八幡夏樹さん、後藤彩さんにお話をうかがいました。【第2話】



− あらためて、aaceroのブランドコンセプトを教えてください。

後藤   「aacero」というのはイタリア語で「広葉樹」という意味です。
葉の色が変化していくように、女性の気持ちもうれしかったり、かなしかったりとうつり変わっていくものだと思います。

そういう、感情の機微とかうつろいをあらわせる「心に纏える服」がつくりたい、ということからaaceroという名前をつけました。だからデザイ

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「主役」よりもワードワーブの中で輝けるような「名脇役」になりたい。 「aacero」デザイナーの八幡夏樹さん、後藤彩さんにお話をうかがいました。【第1話】



aacero(アーチェロ)は2011年にスタートしたレディースブランドです。

デザイナーは八幡夏樹(やはたなつき)さんと後藤彩(ごとうあや)さん。ともに文化服装学院出身のおふたりです。

aaceroはイタリア語で「広葉樹」という意味。「葉の色のように、移ろいやすい女性の機微を表現する」という思いがこめられています。

aaceroの洋服は、可愛いだけでなく、繊細で美しい生地をぜいたくに使

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