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POTTENBURN TOHKII ポッテンバーントーキー YUKIセット(レモンシロップ・ブルーハワイ)

POTTENBURN TOHKII ポッテンバーントーキー YUKIセット(レモンシロップ・ブルーハワイ)

POTTENBURN TOHKIIは不思議なブランドだと思う。軽くて重い、近くて遠い、まじめにふまじめ。そんな、隣り合わせにならないはずのふたつを見事にかたちにしたような。

ポッテンバーントーキーのはじまりは、ホームセンターのとりよけネットから着想をえた、京都の小さな工場でていねいにつくられるメッシュ生地。それからは「メッシュ生地を使ったテキスタイルで服作りをするブランド」として人気がでました。

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sneeuw スニュウ 「リメイクプルオーバーワンピース」

sneeuw スニュウ 「リメイクプルオーバーワンピース」

sneeuwのクリーンな空気感、透明感、日常をすこしだけズレた視点から見ているような、ユーモアあふれるアイデア。

Of the Shopがセレクトショップとしてはじまるとき、はじめて「取り扱いたいです」とメールフォームからご連絡したのがsneeuw。それから、唯一すべての企画展、ポップアップショップに参加してくださっているブランド。

Of the Shopがここまで続いているのも、sneeuw

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nooca ノーカ 「折木ランダムカット イヤリング&ピアス」

nooca ノーカ 「折木ランダムカット イヤリング&ピアス」

はじめてnoocaのアクセサリーを拝見したのは、もう3年ほど前です。本物の花を樹脂でつつみこんだイヤリングやピアス、ネックレス、ブローチ…。ちいさなブースに並んでいたアクセサリーは、今でも私が一番おすすめしたいと思えるアクセサリーブランドのひとつです。

実は、Of the Shopで取り扱っているアクセサリーのブランドは、いまのところnoocaしかありません。アクセサリーは、商品の扱いかたも、接

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Jens イェンス 「 blue | light 」

Jens イェンス 「 blue | light 」

ファッションを軸として展開するブランド「Jens」のデザイナーである、武藤亨(Muto Toru)さんは、ご自分の運営するブランドのほか、企業のコンサルティングやブランディングのサポートをおこなうプランナーとしても活動されています。

武藤さん自身、以前お話したときに「ブランドをつくるということが好き」とおっしゃっていた通り、Jens という名のもとで世にでる製品、写真、文章…

すべてが筋のとお

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やりたいことを「見つけて」「形にする」ことができるから、ファッションは楽しいんだとおもう。【sneeuwインタビュー、2年後の後追い】

雪浦さんとはじめてお会いしたのが前回までの記事のインタビューのときだったと思います。

sneeuwのお洋服をそのまま人にしたような、やわらかくて、その中に知的さや芯のつよさを感じさせる、人としてもすごく魅力的な方です。

雪浦さんの経歴とか、今のファッションデザイナーというお仕事で活躍されている姿をみて、「やりたいことを仕事にするには」というような話はしやすいのですが、雪浦さんは「見つけるちから

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日常を「少しだけズレた視点」で見てみること。sneeuwデザイナー雪浦聖子さんのはなし【第3話】



— どういう人にsneeuwの服を着てもらいたい、というのはありますか?

雪浦   洋服だけじゃなくて、アートだったりプロダクトデザインだったり、デザイン全般に興味をもって生活に取りいれて、楽しんでいくようなくらしをしているひとに着てもらえたらなとおもっています。

— 雪浦さんはいつも可愛い服を着てらっしゃいますが、今日はどちらの服を着られているんですか?

雪浦   これ(アウター)はs

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日常を「少しだけズレた視点」で見てみること。sneeuwデザイナー雪浦聖子さんのはなし【第2話】



— 大学を卒業してから住宅機器メーカーに就職されます。なぜその会社に入られたんでしょうか?

雪浦   身のまわりで知ってる範囲のものをつくれたらいいなと思って、就職活動も自分が名前を知ってるところだけ受けてたんです。

「住宅機器メーカー」はTOTOだったのですが、大学の研究室の推薦を受けることができたのと、ここならわかる!とおもったので就職しました。

こんなこと言っちゃったら会社のひとに

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日常を「少しだけズレた視点」で見てみること。sneeuwデザイナー雪浦聖子さんのはなし【第1話】



「sneeuw(スニュウ)」は2009年にはじまりました。

デザイナーの雪浦聖子さんは東京大学工学部を卒業後、住宅設備のメーカーに勤務されていましたが、退職され、服飾の専門学校に入学。

卒業後はファッションブランド「YEAH RIGHT!!」のアシスタントをへて、「sneeuw」をスタートされます。

「clean & humor」というコンセプトで、シンプルな中にとぼけた仕掛けをちりばめ

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自分のつくりたいものに「嘘をつかない」から変わり続けることができる。【Design Complicityインタビュー、2年後の後追い】

Design Complicityのデザイナー、小暮さんからはいつも「誠実」「まじめ」「純粋」というような印象をうけます。

たぶん、本当はそうじゃないと思うんですが(いい意味でね)、

「このひとのつくる服だったら大丈夫だろう」と思わせてくれるような「まっすぐさ」のあるひとです。

「自分のつくりたいものに嘘をつかない」のがむずかしいということ、皆さんもわかると思います。

何かをつくるときには

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ファッションは自己表現じゃなくて、「自分が進んでいくための指標」だと思う。 「Design Complicity」デザイナーの小暮史人さんへのインタビュー【第3話】



— 小暮さんはいま、「スローファッション」(ファストファッションの逆。質のいい服を、愛着を持って長く着ようとする動き)に興味があるとのことですが、逆にファストファッションについてはいまどう思われていますか?

小暮    ファストファッションは僕たちとは別の業種だと思っています。

ファッションの中のジャンルとしてあるけど、自分とはあまり関係のないこと、と言ったほうがいいでしょうか。

でも、

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ファッションは自己表現じゃなくて、「自分が進んでいくための指標」だと思う。 「Design Complicity」デザイナーの小暮史人さんへのインタビュー【第1話】



Design Complicityは2011年にスタートしたユニセックスのファッションブランドです。

デザイナーは小暮史人(こぐれふみと)さん。

専門学生のころから「ANREALAGE」のチーフパタンナーを4年ほどつとめ、独立して自身のファッションブランドをはじめられました。

「プロダクトデザインとしての、ファッションの提案」をコンセプトに、生活の中にあるようなモチーフをつかったり、さり

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