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雑誌の最初のほうにある、コラムとエッセイのあいだのようなものを書いています。
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Of the Shopの直営店が7月をもちましてお休みに入ります。

Of the Shopの直営店が7月をもちましてお休みに入ります。

いつもOf the Shopを気にかけてくださってありがとうございます。

2017年8月。オブザショップの直営店がオープンしてちょうど1年になります。そこで、今お借りしているスペースとの契約により、7月の第4水曜日、26日をもちまして直営店を終了させていただくことになりました。

「ここでしか買えない商品が1日5品しか並ばないお店」というやりかたで、計16にのぼるブランドにご協力していただきなが

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仲間との出会いを生み出すことが、お店の目的でもある。

昨日は、ゴールデンウィークからはじまるOf the Shopのポップアップストアに「手伝いたい!」と手をあげてくれた人たちとお話をする1日でした。

ものづくりをしている人・書くことを仕事にしている人・スタイリスト、もしくは、自分のこれからを考えるためにオブザショップに関わってみたいという人。それぞれ、いろんな部分から「いいところ」を見つけてくださり、より近いところでお店に関わろうとしてくれたこと

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「自分に宛てられた服」を着ること。

自分がまさに「これだ!」というお洋服に出会ったとき、「これは自分だけに宛てられた服だ」と思ってしまうことがありませんか。すこしおおげさかもしれませんが、本当にそういうことが何度もあって、私は服が好きになったと思うのです。

実際にお店に並んでいる服というのは、ほとんどの場合何十着も・へたしたら何百着もおなじものがあって、服のほうはあなたのことなんて知りませんよ、ということのほうが多いだろう。そして

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人から話を聞くことは、自分の世界をひろげるただひとつの方法である。

人が生まれてからなくなってしまうまでの、たかだか100年くらいの時間は、ふりかえってみると本当にみじかい。

過ごしている最中はうんざりするほど長く感じる時間もあった気がするけど、30年ちかく生きてきて(つまり、もう1/3くらいが終わってしまったことになる)そういうことを考えるたびに、のこりの時間、それも健康でいられるあいだに、自分はどれだけのものごとを知って・どれだけの場所に行って・なにをそのあ

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Of the Shopのトークイベントをはじめます。【第一回 ゲスト:雪浦聖子さん(sneeuwデザイナー)】

Of the Shopのトークイベントをはじめます。【第一回 ゲスト:雪浦聖子さん(sneeuwデザイナー)】

今年のはじめに「おしゃれな人たちの買い物コース」という記事を書いていました。

それから、sneeuwのデザイナーである雪浦聖子さんに連絡をとりまして、4月26日(水)にトークイベントを開催することが決まりました!

これは「トークイベント」と銘打ってはみましたが、(ほかに適切なことばが見つからなかったので)これは「イベント」というよりは、皆さんとテーブルを囲んで、デザイナーやクリエイターの方たち

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(ただいま準備中!)Of the Shopのウェブショップが常設になります。

昨年の秋ごろに、一時的にウェブショップをもうけていたのですが、あらためまして今年よりウェブショップを常設とさせていただくことにしました。

お取り扱いさせていただくのは、オブザショップでおなじみのブランドがふだん展開されているアイテムが中心です。オブザショップの店頭でお売りしている「一品」とはまたちがった魅力のある、シーズンアイテムや定番品をまとまった数でご覧いただけます。

ウェブショップだけで

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おしゃれな人たちの買い物コース〜Of the Shopでトークショーをはじめます。

あけましておめでとうございます。去年はずっと欲しかった固定のお店もオープンできて、たくさんのお客さまとも出会え、いろんなことが前進した1年でした。

今年は、Of the Shopプロジェクトをはじめたときから掲げていた「ファッションを楽しむための場づくり」に取り組んでいきたいねぇと、年末に話し合っていました。

お気に入りの洋服を着て出かけて・おなじくファッションを好きな人どうしが出会えたり・た

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やめる理由をさがすより、続ける理由をさがしたい。

今年ものこり1ヶ月をきりましたね。Of the Shopのオープン日も12月14日(水)と28日(水)の二日をのこすのみになりました。

12月の、こういう空気がずっと昔から好きだ。もっというと、暮れにむかってなにかをキリよくととのえていったり、来年にむけて支度をはじめること。そういう、あわただしくもなにかに胸を躍らせてるような。きっと、さきのことかんがえて支度をするのが好きなんだ。

来年はなに

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「CAMEL」 キャメルを着た女性。

「CAMEL」 キャメルを着た女性。

11月9日からJensに出品していただいている、「CAMEL」。
そのコートが生まれるきっかけとなった女性がいる。

彼女は、イェンスのコレクションモデルと同じくいつもどこか冷めた目をしていて、普段はあまり笑わない人だった。違ったところといえば、彼女は艶やかな黒い髪を額のまんなかでわけて、それが胸のあたりまでまっすぐと伸びていたことくらいだろう。

彼女はキャメルが好きだった。着ている服といえば、

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いつも人で決める。

仕事をしていると、いろんなひとと関わることがある。そして、いろんなものをいろんなひとが、いろんな方法でつくり、売っている。私たちが「いっしょにやろうよ」と声をかけることもあれば、むこうからお願いしてくださることもある。

丹精を込めて考えて・つくられたものたちは、正直に言って、どれも魅力的です。はぐらかそうとしてるんじゃなく、本当にそう思う。それでも、結局なにもないまま関わりが終わってしまったり、

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「自分に宛てられた広告」に目を向けよう。

「これは広告です」と言われればひとはどう思うだろうか。「なにか売りつけられるんじゃないか」と思って、うたぐりの目を向けるだろうか。

広告とは、誰でも見ることができるものである。それゆえに、最近でも企業がつくった広告がたくさんのひとに批判されてCMの放映が中止になったり、今のご時世ではネットで炎上することも多い。

「あの広告はダサいよね」「センスがない」「差別だ」

そういう話をされるのを聞くた

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いつまでも追いかけるほうでいたい。

仕事に追われる、家事に追われる、時間に追われる。

追われるのが好きなひとはあんまりいないと思う。でも、「追われている」って思うときはどんなときなんだろうか。仕事も家事も、おなじ量で・おなじだけの時間があっても、追われているとは思わないときがある。

ふと、それは自分が「追いかけるほうでもあるとき」じゃないかと思った。言いかえると、自分がやると決めて、それがたまたまたくさんあったときとか、自分がな

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Of the Shopで本とコーヒー、はじめます。

本とコーヒーはお好きですか?

本と小銭だけもって近所の喫茶店にはいり、コーヒーを飲みながらゆっくりと本を読み進める時間は、ぼくにとってはなによりも大切と言っていい時間です。

Of the Shopの直営店では、実はコーヒーをお出ししています。「打ち合わせコーヒー」という名のそれは、私たちOf the Shopチームが打ち合わせの時に飲んでいる、特にこだわりのないのがこだわりのコーヒーです。

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あの「なんとも言えないさみしさ」はきっと娘が嫁いでいくときに似てる。

8月31日に「たくさんの商品を並べるよりも、ひとつひとつの商品をていねいにお売りしたい。」という思いからOf the Shopの直営店をはじめました。9月21日が、2日目の営業日でした。

直営店をはじめる前は、ポップアップショップレーベルとしてさまざまな場所でお洋服を取り扱わせていただいてきた。

1日にこれだけという、自分とか関わるひとたちが決めた予算があって、毎日の売り上げとたたかいながら服

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