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私もI want some MOREって言っちゃうよ②

危惧していた通り、週が明けたらすっかり熱は冷めていた(笑)

勿論音楽は大好きで毎日リピってるんだけどあの日の全裸になりかけるほどの熱はすでに奪われてしまった。すなわち正常に戻ったということか。

鉄は熱いうちに打てという言葉をこのnoteをやっていると度々感じる。書きたいと思っても別のやらなきゃいけないことがあってすぐには書けない時とか、そういうことって多々あるが、その瞬間を逃すと書こうと思っていたことが多少頭に残っていても書けなくなってしまう。やはり鮮度が命。まるでアーティストのようなことを言っていますが、私はただの主婦です。

前よりはかなり冷静になってしまった今、あの日のあの瞬間の気持ちをまざまざと思い出すことは難しい。がしかし、時間が経ったことであの日よりもじんわりと熱くなっている感情もある。だから、続きはそんな感情の元に書いていこう。

歌詞について

私は歌を歌詞で評価する癖がある。ホソクの書く歌詞はナムジュンのロマンチックなスマートさも、ユンギの痒い所にピンポイントで手が届く納得感もあまりないのだが、ふたりの歌詞にはない特別な良さがあると思っている。なんというか、荒削りな少年っぽさというか、ちょっと日記っぽいというか、奇をてらいたい気分とてらいたくない気分が内面で戦ってるというか、たまに全く意味不明なものが紛れてたりする、そんな感じ(伝われ)。

今回の歌詞で好きだった部分は主に2箇所。

この位置でもMake it move, 
make it mine, make it right
また誰かのFavorite song
それが俺の人生の半分、人生の理由、人生の楽しみ
原動力でcarry on

勝負出たよね。みんなの太陽ホビがこんなこと言っちゃって!でも尖ったことを言っても必ずフォローするところにホビらしさを見出せて丸ごと愛せます。

世界のトップ(この位置)に君臨していると言っても過言ではないBTSだけど、それでも好き勝手にやるというよりは色々と考えながら上手くやってまた誰かのFavorite songを作ると。わー、なんて挑発的な歌詞なんでしょうか。こういうの大好物。でもちゃんとその後にそれが俺の人生の半分で理由で楽しみなんだけどね、とフォローする。一瞬「えっ…」って思っちゃったアミをすかさずフォロー。さすがです。

耳にkick snare, 聞こえたらhit that
体が休むことなく直行、make my mixtape
フィードバックが来てもget back
なんでも甘く食べるkit kat 僕にはsweetさ(appreciate)
相互関係、すごく有益
ガソリンを入れてくれたらdriveする また僕はbeatで
皆注意しな、僕は不注意だ
芸術が宿ったかっこいい絵に酔ってずっと「Dali」ゴリ押し

随分長く引用してしまったが、この部分のラップがとても好きだ。私はロックにはそこそこ詳しいけどラップやヒップホップといったジャンルはあまり知らないし韓国語が母語でもないのでラップは完全に「音」と「リズム」でしか聴けていない。そんな私はホビのラップがとても好きだ。彼の声は打楽器みたいに色々な音が出るからそれだけで面白味があって「もっと聴きたい」と思わせる魅力というかパワーがある。

あと、これはラップに本当に全く詳しくない私の感想に過ぎませんが、なんとなく、ホビって一番韻を踏むことに気を遣うタイプなんじゃないかなと思ったりしている。例えばユンギとかはどんどん歌詞を書いちゃってから後は自分の技量でリズムに歌詞を合わせちゃう、みたいなイメージがある。歌詞を書く段階で語尾の音を合わせるとかそういうことはそんなに気にしないというか、要するにラップの天才というか何でもラップにしてしまえるイメージなんですが、これに対しビッヒに入ってからラップを学んだホビは、その几帳面で真面目な性格なども相まって、さあ書くぞとなった段階からそういったことにすごく気を遣っているイメージがある。だから歌詞の勢いみたいなものはあまりないけど、その分リズム感みたいなものは凄く強いというか…ま、あくまでもラップを全然知らない私の感想です。

この歌詞の中でも特に気に入っているのは「なんでも甘く食べるkit kat 僕にはsweetさ(appreciate)」の部分。えっとこれ、全部ホビが考えたの?上手じゃん!(なぜ上から目線なの私)でも果たして誰が何を甘く食べている、と言っているのか。ホビが相手から来るフィードバックを甘く食べるのか、共作者が甘く食べて甘いフィードバックしてくるのか、それともリスナーないしは世の中がなんでも甘くして食べていると皮肉っているのか。私が初めて聴いた時に感じたのは2つ目と3つ目のミックスで、これまた挑発的な歌詞を書いたのね!と震えていた。冷静になって考えてみると実際の答えはわからずなんとも言えませんが、どちらにせよ先程と同様に私のツボな歌詞です。そしてやはりこの最後にも(appreciate)ってつけるあたりがまたホビみを感じます。少し尖ったことを言うとフォローする姿勢みたいな(違うかな←)。

BTSっていつもチームで音楽を作っているイメージがある。ベースのものを誰かが作って、それをちょっとずつ切り取って個々に作業したものをまた持ち寄ってペタペタ貼りながら作り上げていく、みたいな。今回のMOREは作詞も作曲もj-hopeとIvan Jackson Rosenberg氏という二人での共作だ。この方はなかなか有名なNYのプロデューサーらしいのですが、きっと作っては送り、するとフィードバックが届き、そしてまた送り、という作業を互いに続けていたのでしょう。この曲に限らず、曲作りは大体いつもそんなプロセスなんだと思うので、この歌詞は音楽を作っていく過程そのものであり、その時の感想なんだろうと思います。この素直に自分の今を歌詞にする感じ、可愛くないですか?私はこういうところに結構愛しさを感じます。

あと最後になりますが、「イニマニマイニモー」っていうの、最高です。彼の可愛い声が少し奇異な感じで活きてダークな歌のアクセントになっている。好き。

まさかのロック要素と今後への期待

オフィスの隣室で特殊メイクしたバンドをバックにシャウトする場面、初見の時は驚きました。そういうテイストで行くんだろうとは思ったけど、まさかこんなにズバリな感じでロックを入れてくるとは予想していなかったので。勘違い野郎な私は思った。「ホビ〜、私に趣味合わせてきたの〜」って。んな訳ないじゃん。

この部分、大好きなのではありますが、実は少しだけ残念さが残る部分でもあるかなー、と思っている。まず、声にエフェクトをかけてますよね。気持ちはわかるし、それで全然いいんだけど、ホビの声を愛する私としてはちょっと勿体無いなとか思ってしまいました。もっと生のシャウトが聴きたかった。だから、この部分、ライブでどうなるのかというのが今ものすごく楽しみだったりする。

あとですね、ホビペンの癖に、MORE大好きな癖に厳しく書きますけど、ロック大好き少女だった私は「ロックの道は一日にしてならず」と強く考えておりまして、あのシーン、いくらなりきるのが得意なホビでもその動きとか歌い方にロックさが全然足りないのです…。ロック歌手にヒップホップの動きが出来ないのと同様、ヒップホップなホビはロックっぽく見せることはできてもやっぱり真似事っぽく見えてしまう…。マイクの持ち方とか腰の下ろし方とか、上手なんだけど個人的には「あー、ちょっと違うんだなぁ」って思ってしまった。あの部分は完全にロックサウンドだけど、舞台でパフォーマンスする時は無理してロックっぽく見せる必要はないかな…とか思っている(おい、厳しいな自分)。もしくはロラパルーザでは天国のロッカーたちがホビに乗り移って爆発的かっこいいカリスマを見せてくれたりして…そうしたらまた全裸モードになれるな、多分。

ソロホビは確実に新規ファンを開拓する

MOREは一つの作品として、本当によく出来上がっていると思う。そしてこれこそソロ活動でしかできないものだし、この曲からNew Chapterが幕開けたことで他のメンバーの挑戦の幅も自ずと広がったのではと思う。

前回も書いたが、多分、アミの中にこの曲があまり得意じゃないという人はまあまあいるのではないかと思う。でも、それでいいのだ。アミの100%が好きになるような曲を出すというのは、はっきり言ってソロの意味がないのだ。

昨日、ロラパルーザの舞台に立つホビへの溢れんほどの感情をTwitterでぶちまけたのだが、その時にフォロワー様にとても素敵なリプをいただいた。勝手に引用させていただく。

様々なことに興味を持ち寄り添って過ごしていると、後に思いがけなくそれが繋がることがあり、感情の高まりを増幅させるんですね。7人も個活で多様な経験をすればするほど、おふみさん(←私のこと)みたいに後につながる結びつきの可能性が増え、奥行きやケミを得て、それがパフォーマンスに還元されるよね!

引用とか言ってほとんど全部書き写してしまった(無許可ですみません)。

これなんです、まさにこれなんです(感動)。ソロをすることの意味って、これだと思うのです。私がTwitterで突然ロラパルーザへの思いなんていうちょっと時期遅れの呟きをしたのは、昨日の朝、見慣れないアイコンの男性名のアカウントにいいねをされたからでした。いいねされた私の呟きとは、MOREがリリースされた日に呟いた「hideもMOREを気に入ると思う」というようなもので、この人誰だろうとアイコンをクリックしてみるとアメカジと巨人が好きだというその人もMOREのYouTubeリンクをつけて「hideを思い出す」とツイートしていた。なんだかとても嬉しかった。「ホビの輪が広がっている!」と感じて興奮した。

思うに、MOREは男ウケする音楽だと思う。だから「BTS?いやー、だってアイドルでしょ?」みたいな男子がMOREを聴いて「え?これBTSのソロなの?え?BTSってなんなの?」って興味を持ってもらうチャンスが増えたら本当に素晴らしいなと思っている。

しかもあれじゃん。ロラパルーザのヘッドライナーを務めるだとか、KAWSとコラボするだとか、これまでBTSを避けて通ってきた人たちに興味関心を持ってもらう最高すぎる仕掛けが今後もたくさん用意されているじゃないか。ロラパルーザやKAWSネタで興味持ってMOREのMVをクリックした時に「あー、やっぱりBTSだね」ではダメなのだよ。あの感じに仕上がっているからこそ良い、というか、全て仕組まれているのだ、ホビやHYBEに。すごいよ、本当に素晴らしい。

唯一悔やまれるのはモノとしてのCDが発売されないというところかな…私はCDなんて代物はもはやいらないと思っている人間だけど、ホビって特にセンスがいいし多分CDのアートワークとかそういうことにすごい熱量で取り組んでくれるタイプの人だから一つの作品としてCD欲しかったなぁ…。でもきっと「やっぱりCDなんていらないね」と思うような結果になるのだろう。未来を切り拓いていくのだろう。それも含めて全部、j-hopeのこれからが楽しみだ。

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