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執筆感想文(2022.1.13)

全9話の連載小説「La jiborara」を今日書き上げた。それで、また記録のために感想文を書いておこうと思う。

終わってみての率直な感想は「この遊び、やっぱり楽しい♪」と「バンタンってやっぱり凄い人たちだ…」の二つ。一人のメンバーについて書いている時に次のメンバーのストーリーは全く頭にないのに、書き上げて次に移る時、すぐに次回のアイディアが浮かぶ。これは彼らの引き出しの多さ故であって、私を日々魅了する彼らの多面的キャラクター性にひれ伏す毎日だった。

と言うわけで、この感想文では一人一人についての感想と思い出を好き勝手に書き綴っていく。

①ジョングク

物語の始まりということで、フレッシュなラブストーリーがいいなと思ってジョングクを選んだ。あの顔にあの体格(特に腹筋と胸板)、常々彼を近未来のジゴロロボットにしたいと願う私ではあるが、実際のところ彼はいつまでも可愛いマンネイメージ。まだジョングクがDNAとか歌ってるような若い頃をイメージして、モテるけど自分にまだそんなに自信のない青年の恋をグクペンのお友達の名前を無断で借りて書いた(書いた後お知らせし、喜んでくれてホッとした)。

実は私は大学生の時にフレンチレストランでバイトしたことがあり、その時の記憶を今回のストーリーにかなり使った。狭すぎる鍵のかからない更衣室も、昼休みに下っ端コックが椅子を並べて仮眠する(偉い人から順にいい席で昼寝する)のも、シェフが帰り際にクレームブリュレを焼いてくれるのも全て、本当の話。

バイトがコックに恋をしがち、もあながち嘘ではない。私は留学費用のためにバイトを始めたのだが、いざ留学する時に大学の友人にバイトを譲ってほしいと言われ、彼女はその後一番下っ端のコックと付き合った。私もコックの一人に想われたのだが(自分で書いて恥ずかしい!)上手に無視したんだよね…だって留学控えてるしさ…。で、この話には後日談があり、それからもう10年以上経って上の娘がお腹にいた頃か産んだ後かに、出張で確か新宿のハイアットに泊まったのだけど、朝のビュッフェ会場でその人がオムレツ作ってたんだ…昔すぎて声かけられなかったけど(だからオムレツ食べたかったのに食べられなかった)。

②ナムジュン

ナムジュンのラブストーリー、書けるかな…と最初思ったが、意外と楽にスラスラ書けた。これは多分、ナムジュンが私の周りにいる人間とタイプが近いからだと思う(男女関係なく)。

ナムジュンで妄想する時に一番厄介なのは、彼を頭の悪い人には描けない、ということだ。今回はそもそも Twitterでやった妄想ネタを元にしてそれを小説に展開させたわけだが、ネタでは写真の雰囲気で卸の兄ちゃんにできても、文字にする時にはその辺の兄ちゃんにはどうしてもできなかった。よって、研究から足を洗った頭のいい人、という設定が生まれた。

ナムジュンはなんだかんだで一番セクシー味の強い人だと個人的には思っているのだが、今回は私が一番好きな彼の飾らず繊細な部分に焦点を当ててみた。結果、書いてみて私を一番キュンとさせる素敵な男性が生まれた。大好き。普通の恋愛が一番幸せなんだよね。

③ユンギ

「ユンギを既婚設定にしがち」な私の癖がまた出てしまった。ジョングク、ナムジュンと「〇〇の恋」というタイトルに統一し全部これでやろうと思ったのもつかの間、「シェフの恋」は「ん?なんか違うぞ」と思い、既婚設定にして「シェフの愛」にした。だってさ、ユンギって恋より愛っぽくない?私より歳下だけど大人の男にしか見えない。なんなら老人設定で妄想する方が簡単なくらい人間として熟成している。

ナムジュンの回が結構ずっしり目だったので、私の大好きなユンギで暴走するとその後の暴走も止められなくなりそうで小休止的な回にしてみた。アイドルにハマった奥さんにあれやこれやと久々に感情をかき乱される旦那様、という設定はバンタンにハマる主婦層にとって身近ではないだろうか。そして、私たちの愛する器の大きなユンギ様なら、きっと少しはジェラシー感じても最善の対応をしてくれるはず、と私の夢を思い切り詰め込んだ。ちなみにユンギの奥様の推しがジン、というのがSIN好きの私の最大のこだわり。同一人物なのに似ていると表現されるというギャグ的な要素もあり、一番映像化したい回だったりする。

④ホソク

実は推しで妄想するのが一番苦手だ。だって推しは私の心の中に閉まっておきたいんだもん♡…って初っ端からキモいこと言ってすみません。

実は、前にTwitterのお友達と妄想についての話をしていて物凄い大きな発見をした。彼女は、妄想する時に完全に自分と推しで妄想しているようなのだ!そして私は全然違うのだ!いや、自分との妄想を全くしないと言えば嘘で、ホソクにこうやって怒られたいな(怒られるの希望しがち)とか思うことはあるが、私は妄想する時、「ホソクと誰か」という感じで第三者的に、映画を見るような感じで妄想する(※ホソクのみならず)。バンタンにこんな役をやらせてこんな映画撮りたい、というのが私の妄想欲の源泉。多分全妄想族の3割くらいが私の仲間かな…と勝手に予想。

という訳で、あのヒロインは私とは全く関係ない。強いて言えば、東京に住む私の親友をイメージして書いた。本当は誰か実際のホビペンの名前を借りて書きたかったのだが、誰か知ってるホビペンさんにコンタクトして「私の妄想小説に出てみない?」って怪しいおっさんみたいなナンパするのはちょっと気が引けて出来なかった。

ホソクの設定はほぼ私の希望的見解が詰め込まれる形となった。本当に彼がそういう人だと思っている訳ではないのだが、女心を掴むのが得意(でもプレイボーイではない)なgood kisserでテクニシャン希望……ホント、バカだね、私。

⑤テヒョン

正直、一番苦労した!!!簡単だと思っていたのに、テヒョンは意外と難しかった。

実は仕上がった作品以外に途中まで書いたものが2種類ある。一つは、ほぼほぼ同じ設定だけどもっとテヒョンの悩みにフォーカスしたもの、もう一つは、ビストロのパンを作るパン屋さんで働くシングルマザーとの恋。ちなみに後者は、テヒョンをもっと子供っぽく可愛い感じに描いた。

百面相のごときテヒョンの、私が一番好きな一面は、気が弱そうで悩んでいそうで迷子の子供みたいな部分だ。いや、勿論5歳児っぽいキャラも好きだし、脳神経にガツンと来るセクシーテヒョンも好きなのだが、私の好みは断然「ダメなテヒョン」だ。ただ、アツにはモデルがいるので、書きながら「もしかしてこんなテヒョン好きじゃないんじゃないか?」とか色々余計に考えてしまい、悩んだ。要するに、テヒョンという人はキャラクターの幅が広すぎて、それが難儀した要因だろうと考えている。四方八方に、全然違うキャラの可能性が広がっているから、固い信念無くしては一貫した人物を描けないのだと思う。

という訳で、テヒョンについては今後も沢山書いて修行を積みたいと思う(勝手にしろ)。

⑥ジミン

また「るみ」かよ、と前の小説から読んでいる方は思われたかもしれない。すみません。ジミン&るみ(子)は私の小説世界におけるライアンゴズリング&エマストーン的なものとご理解ください。3つくらいやれば多分終わります(ライアンとエマも多分3作共演してる)。

ジミン=ヌード画を得意とする画家、という設定は結構早いうちに決めていたのだが、ヒロインをどうするかは未定だった。モデルのお友達に年上設定が良いと言われて(毎度)どうしようかなと考える中、私の中にルミ子という最強女キャラが爆誕。且つ、女連れの怪しい客という設定がすでに出来上がっていたため、思い切りセクシー路線で遊んでやるという謎の気合いが入り、色気ジミンと大人の女ルミ子で思いっきり遊ばせていただいた。夜中にノリノリで書いたので、危うく官能小説に片足を突っ込みそうになった。ちなみに、ルミ子のイメージは若き日の草間彌生。今の草間さんを思い出さないよう、ご注意ください。

書いた後、お友達に「もっとジミンを悪い奴に描くと思った」と言われたのだが、それは無理な話。「ジミンって天使みたい」というアミの手垢付きまくりの表現は置いておいて、彼の声を聞いて悪い男を想像するのはほぼ無理な話なのである。もし悪い男にしたとしても、実際は心に傷があるだけで優しい男、とか、そんな風にしか私は書けない。

ジミンを書くたびに思う。
「私って、ジミン好きだなぁ〜」って。

※「常連客はビストロに連れてくるヌードモデルの女たちとやったのかやってないのか問題」については読者のご想像に任せる形にした。ご参考までに私の中では「やってない…あ、ゼロではないかもだけどね」な感じです。

⑦ソクジン

ソクジンは、トリに持って来ることだけ決めて構想も何もかも全くのノープランだった。ジミン編を書き終えたその夜、私はルミ子なお友達と2時間くらいDMで乙女のようにきゃっきゃとやりとりしたのだが、その時に彼女は「ジンくんの恋愛って全然想像できない」と言い、私は「ソクジンは『尊い』という言葉がぴったりの人だから」みたいなことを言って、つまり、その時点で本当に全く何もなかった。

やり取りを終えて、どんな話にしようかな〜とインスピレーションを得るべく、私はイヤホンでソクジンのソロ曲を大音量で聴き、ソクジンの美しい声のお陰で一瞬でこのストーリーの構想が生まれ、そして、勝手にそれを脳内で映像化し、リビングでひとり泣いた…。私ってこういうベクトルで凄くヤバい人なの。どうか引かないで…。

ソクジンは「尊い」。そしてその彼の尊さを理解してなさそうな人が結構多い、と思っている(ちなみに私は勝手に理解しているつもりになっている)。彼をもう少しコミカルなキャラ、もしくは女に手厳しい男、などなどにすることもできたが、やはり私の好きなソクジンは辛いことを隠して明るく努めてる人、のイメージで、今回もその方向で書かせていただいた。noteで仲良くさせていただいているジンペンさんから「解釈一致」とのコメントをいただき、だよねだよね、ソクジンって、尊いよね(涙)という会話ができた気がして大変満足したことを追記しておきます。

・・・

今回、新たな試みとして男側の目線中心で書いてみた。「私(女)目線」で書くよりは少し難しかったものの、この手法はなかなか良かったと思う。その方がバンタンと付き合う女たちへのジェラシーが生まれないというか、さっぱり書けるというか。

という訳で、またまた妄想小説執筆、楽しませていただきました。お付き合いくださった皆様、改めて、ありがとうございました♡

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