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三鷹でクラフトビールの醸造所(OGA BREWING)をやってます!

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最近の記事

伝えたい想いを形に!

    • ビアカップ受賞に思う Vol.56

      先日行われたインターナショナルビアカップで、OGA BREWINGのフラッグシップ「三鷹PAペールエール」が銅賞受賞しました。 とても感慨深く、審査会での評価を心から嬉しく思います。一生懸命、審査にあたってくれましたビアジャッジ、関係者の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。これをキッカケにさらなる飛躍へ繋げたいと思います。 審査会では、訓練された方の評価が、基準にそって行われます。送られてくるビアジャッジの審査シートを見ると、何が良く、何が悪かった

      • 観察と感覚 Vol.55

        ビールのテイスティングの時はもちろん、日常生活においても判断は重要ですが、仕事柄、立場上「判断」する事が日常的に多い生活をおくっています。 「判断」する時は必ず自分なりの基準が必要になりますが、自分本位になっても、周りを気にしすぎても、いい判断には繋がらないと思います。明確な基準を持ち、さらにその基準を状況に合わせ、変化させながら質を上げていくことが大切です。 判断基準とともに大切なのが、判断の前に「見る」ことです。状況を子細に観察し、何か違和感を感じた時は、まず、その感覚を

        • 矛盾と前提 Vol.54

          色々な意見を書いたりしていると、話が矛盾してるのではないかという状態になることがあります。矛盾は、意見だけに限らず、醸造中にも起こりますし、経営の方針決定でも起こります。 例えば、朝令暮改な方針を見たら、矛盾していると思うでしょう。そして、一般的に矛盾しているというのは良くないことと捉えられます。 しかし矛盾という話は、極めて論理的な観点の話であり、前提の話が抜け落ちていると思っています。先程の経営の話であれば、朝と夜で経営環境は違うわけですから、矛盾するディシジョンがあって

        伝えたい想いを形に!

          千載一遇のチャンスに備える Vol.53

          何かを作り出す時は、まずそのものを知らなければならないと思います。以前、デザインの話をしましたが、デザインもビールも触れる事が多いほど覚えられることは沢山あると思っています。 色々なものに触れ、その時に色んなことを考え、イメージを蓄積をしていることが大事です。 この蓄積があるかないかで、お客様をどれだけ満足させられるかが決まります。 OGAでは企画もののビールを作ることもあります。お客様に「こんなイメージのビール」と漠然としたイメージを言われたとしても、瞬時にイメージを汲み取

          千載一遇のチャンスに備える Vol.53

          無関心と思考停止 Vol.52

          無関心、思考停止といった言葉が多くの出来事の原因として語られます。何かに接したときに、自分とは関係ないと簡単に切り捨ててしまうのが無関心であり、まだ考えていないということではなく、もう考えることもしたくないというのが思考停止だと思っていますが、どちらも良い状態ではないと思います。 ビールを作り出すときや、ビールをお客様に提供する時にも、無関心、思考停止は極めて問題です。ビールのちょっとした変化に気づかない、お客様の微妙な反応からお客様の想いを推測できないなど、その弊害は計り知

          無関心と思考停止 Vol.52

          成功と感動 Vol.51

          一つの成功体験があると常に自分の高みを目指し続けることが出来ると思います。大きな目的に対して、段階的な目標を達成すると、一つ一つの成功体験が経験になり、力になると思います。成功体験を持っている人は、強さがあると感じます。成功体験が力や強さを生む原因は、そこに感動があるからではないかと思っています。 ビール醸造にも成功体験はあり、一つ一つの工程の中で、数字と官能評価が一致した時、えも言われぬ感動があります。例えば、オリジナルグラビティエリア(初期比重)がイメージ通りで、色も数字

          成功と感動 Vol.51

          相手の言葉 Vol.50

          クラフトビールを初めて飲む方、飲み始めの方を中心に、クラフトビールを伝える色々な活動をしています。 セミナーや講演など、様々な場面でお話をさせて頂きますが、全く知らない世界を語られても、受け手の方にとっては、なかなか自分事で考えるのは難しいと思います。そうならないように、私がクラフトビールに関して話すとき、心掛けていることがあります。 それは、「相手の言葉」に寄り添うことです。 例えば、野球を好きな人に、まったく知らないクラフトビールを伝える時には、「クラフトビールには、野球

          相手の言葉 Vol.50

          責任と義務、そして... Vol.49

          Want(やりたい事)、Can(できる事)、Need(求められている事)が重なる仕事をすべきだと言われます。私もその通りだと思います。どれかが欠けると、独りよがりだったり、心が満たされなかったり、成果を出せなかったりと上手くいくはずがありません。このバランスを失わないようにするのが重要ですが、以下のように考えると何かが欠落しない気がします。 ひとたび、やりたいと言ったのなら、それをやる責任がある。そして、そのやりたい事を求められる事にする義務がある。その責任と義務を繋ぐために

          責任と義務、そして... Vol.49

          影響力 Vol.48

          ビールの色を決めるのは何か知っていますか? ビールの色は、麦芽の色で決まります。そして、ある色を作り出すための麦芽配合パターンは何通りもあります。ビールを作るときは、その中から自分のイメージに合うものを選択していきます。1つの色を出す方法はたくさんあるので、正解は1つではありません。悩みどころでもありますが、私にとってはワクワクする作業でいつも楽しんでいます。 ちなみに、黒ビールと言われるスタウトやポーターは、黒い焙煎された麦芽を使いますが、割合はどのくらいか想像できますか?

          影響力 Vol.48

          世界一を目指す Vol.47

          OGAは醸造が始まって間もないブルワリーであり、自分の醸造に関する経験値や技術力もまだまだだと痛感していますが、世界一のビールを作るつもりです。 現在の状況では、きっと、何を言っているんだ!とお叱りを受けるかもしれませんが、いつも本気で考えています。 自分のビールをテイスティングする時は、詳細な項目をイメージし、普段の何十倍も厳しい評価をしています。そして、お客様に提供するときは、品質をしっかりと保ち、最大限楽しんでもらうビールを提供しているつもりです。 謙遜や身の程を知るこ

          世界一を目指す Vol.47

          相手の立場を考える Vol.46

          仕事でもプライベートでも判断をする場面が沢山あります。判断する場合、自分のことを判断する時と他の人の行動を判断する時では、当然ながら、考えなければならないことが色々違うと感じています。 自分では相手の事を考えた上での判断のつもりでも、相手の立場を考えて、伝え方、伝える範囲を選択しないと、全く伝わらなかったり、反発を助長したりと逆効果です。当たり前のことですが、自分の正しいは、相手の正しいではありません。だからと言って、言わねばならないことは言わないといけない時もあります。臨機

          相手の立場を考える Vol.46

          数値化が好き Vol.45

          今さらながら、自分の性格に気づくことがあります。最近気づいたのは「数値化」が好きということです。極めて独自の基準ですが、私は常に数値化してながら、色々なものを考えています。 例えば、ビールのテイスティングをする時に、独自基準のフォーマットを使って数値化をします。大分類と順番が重要で、頭の中では、縦、横、奥行きなど空間が出来ています。 ビールの場合、大分類は、「色・香り・味わい・余韻」です。それぞれを10段階で数値化して、総合評価(良し悪しではない基準)を算出します。美味しい、

          数値化が好き Vol.45

          スリーステップ説明法「物ー事ー想」 Vol.44

          今まで色々な仕事をしてきましたが、「伝える、伝わる」ということに関しては、どの仕事でも意識してきました。昔、アルバイトをしていた電器屋さんの方に教えてもらった説明方法を今も活用しています。 短時間で簡潔に、興味を引くキーワードを入れつつ、相手のメリットになる事を盛り込むことがポイントで、以下のスリーステップで説明します。 ①見たままの商品説明 ②機能、特徴を伝える ③相手にあったメリットを伝える 例えば、「電卓の説明」の場合、以下のようになります。 ①電卓です ②ソーラ

          スリーステップ説明法「物ー事ー想」 Vol.44

          イメージする力 Vol.43

          色々なセミナーや起業の相談会などで、大切なことは何かという問いに、「やってみなければわからない!行動あるのみ」という答えが多いと思います。私もまさにその通りだと思っています。ただ、私はそこに「予測ーイメージ」を一番に大切にしましょうと、いつも付け加えています。 頭の中でどれだけ詳細にイメージするかで、リスクの回避と、想像した以上の事が起きる可能性が広がると信じています。考えていただけでは何も始まらない、考える前にまず行動、考えすぎは行動に移せないと言われるかもしれません。私も

          イメージする力 Vol.43

          クラフトビール川柳!? Vol.42

          サラリーマン川柳、シルバー川柳、IT川柳、介護川柳など、様々な川柳があります。それらは、ユーモアに溢れ、笑いあり、ジョークあり、風刺ありと、その時代時代を反映した文化でもあると思います。 一方、クラフトビール川柳はまだ無いような気がします(オガ調べなので、ありましたら教えてください!)。 クラフトビールは新しい業界なので、メディアやネット、マスコミや映画、小説、ドラマなど、幅広く取り上げてもらえると嬉しいと思っていますが、共有や共感、風刺や提言などを絶妙に織り込んだ川柳なんか

          クラフトビール川柳!? Vol.42