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ヘナを入り口に、人も環境も大事に出来る社会を創りたい。サロン TUNJUNG代表 天然ヘナセラピスト 藤 夏子(とう なつこ)さん。

夢は子ども世代や孫世代が幸せに暮らせるよう、ヘナをキッカケに人も環境も大事に出来る社会を未来に残すこと。現在、TUNJUNG代表で天然ヘナセラピストとして生の声を届けることで、ヘナ普及に向けてご活躍されている、藤 夏子さんにお話を伺って来ました。

藤さんプロフィール
出身地:福岡県糟屋郡篠栗町
経歴:美容師専門学校卒業後、ボディートリートメントサロンを運営する会社のセラピストとして就職し、26歳の時に個人サロンを立ち上げ独立開業する。独立後もしばらくはボディートリートメントを中心に取り扱うも、2014年頃に"師匠"との出会いをキッカケに"ヘナ"を取り入れ、2018年に天然ヘナセラピストとして"ヘナ"に専念することを決心し、サロン運営の傍ら、"ヘナ"普及に向けて各地で生の声を届ける活動も現在継続中。
座右の銘:ご縁を大切に

ヘナのことを知ってもらい、そこから人も環境も大事にできる社会にしていきたい

Q1:藤さんはどんな夢やVisionをお持ちでしょうか?

藤さん(以下、藤):今、福岡でもヘナに関心を持ってる人が増えて来ていますが、一般の人には広がっているけど、意外と美容師の方には受け入れられていない現状があります。「普通のヘアカラーとは180度違うから、時間がかかるし染まりが悪い」というイメージを持っている美容師の方も多いです。でも、美容師の方々にもきちんと知ってもらうと理解して頂けると思います。実はヘアカラー剤のアレルギーは、お客さま以上に、美容師の方にも出ており、仕事が続けられなくなる美容師さんもいます。でも、多くの美容師さんは「今、我慢すれば何とかなる」という考えで続けられている方も多く、10年後に良くなればいいけど、もし良くならなかったら体が大変になることもあります。中には「アナフィラキシーショック(呼吸ができなくなるなどの症状)」になることもよくあります。だから、まずはアレルギーのことを知ってもらえたらと思うけど、アレルギーのあるお客さまが他の美容師の方に言っても「そんなことないよ」で済まされてしまうことがあります。だから、私が生の声を伝えることでもっと多くの人たちに"アレルギー"や"ヘナ"を知ってもらいたいですね。

記者:ヘナが美容師の方など、色んな人に広がった先に、藤さんの中でこういうのが実現できたらいいな、というのはありますか?

藤:私自身、ヘナのことを知ってから、もっと他のことにも意識が行くようになりましたね。洗剤とか柔軟剤などにも気をつけるようになり、暮らし方もナチュラルになりました。みんなが洗剤や柔軟剤を使う量が半分になったら川も汚れないですからね。また、先日子育て中のママさんたちにアロマの講座をやったのですが、私と同じこの年代の人にヘナを伝えていきたいという想いがあります。この年代は、子どものこと第一だけど、お母さんの体も大事にしてほしいと思っています。最終的にはこれらが広がることで、人も環境も大事に出来る社会にしたいですね。


人々の選択と行動が変わるよう、偏った情報だけではなく、正しい情報を伝えて人の意識を広げていく

Q2:藤さんは夢の実現の為に、どんな目標・計画を立てていますか?

藤:去年くらいから、お話会をさせてもらう機会を設けて頂いています。対象はヘナに興味がある人だったり、6月末はアロマに興味のあるママさん、7月頭にはオーガニックのお野菜屋さんのようなところでお話会がありました。今ではこのような機会が増えてきましたね。だから更にその活動をやっていけたらいいなと思います。皆さんヘナに興味はあるけど、ネットで調べただけで選ぶのやはり難しいですね。だから、生の声を伝える場で情報を直接伝えるようにしています。しかし、ヘナの色のことや使い方のイメージって人によってすごく偏っていて、断片的な情報しか知らなかったりするので、伝えると「そうだったんだ!」みたいなことは多いですね。

記者:部分だけの情報で、それが全体だって決めつけちゃうことって、人間多いですよね。

藤:そうですね。だからこそ私は、お話会に来て下さった方に対して、ヘナに関する「正しい情報」を直接伝えることで、人の意識を広げていくことを大事にしています。それにより、人々の選択と行動が変わっていくと思います。


みんなが笑顔で尊重しあえるように、否定せずに相手の思いも聞き、自分のことも伝え、一緒に考えていく

Q3:正しい情報を伝え、人の意識を変える中で、行動と選択が変わるよう、藤さんはどんなことを心がげていますか?

藤:ヘナのことはもちろん伝えますが、既存のヘアカラーを否定はしないようにしています。相手も理由や思いがあって選択しているので、ちゃんと相手の思いも聴けたらいいなと思います。尊重しあって、みんなが笑顔でいることが一番大事だと思うので。でも、本当はこうなんだよ、ということはキチンと伝えれたらいいなと思います。実際にヘナとヘアカラーも併用している美容師さんもいらっしゃるんです。私はヘナ専門でしかしていないけれど、どっちも素晴らしいと思いますね。


師匠やマルシェでの出会いで当たり前が覆され、自分の意識が変わった

Q4:藤さんがヘナを入り口に、「人も社会も大事に出来る社会を創る」という夢を持ったキッカケは何でしょうか?

藤:5年前に私の"師匠"の話を初めて聞いた時、美容学校で聞いた話とは180度くるっと変わるような感じでした。美容学校に私がいったころは、アレルギーのことは教科書に一応出てくるけど数行くらいで流すような感じで、ヘアカラーでアレルギーがでるって全然知らなかったんですね。それで、アレルギーのことを聞き、本当に衝撃でした。また、師匠の考え方のひとつであるネイティブアメリカンの考え方で、「7世代先の子ども、孫が幸せに暮らせるように」と言うことがあります。現在、ヘアカラーやシャンプーを湯水のように使って、それが海に流れていくことを考えると、アレルギーの子ども達も増え、何かしら影響があるのかなと思います。なので、かつては自分のことしか考えていなかったけど、今は7世代先までは出来なくても、自分の次の世代や次の世代の子たちのことも考えていきたいですね。


人のご縁や親族間のつながり、そして見えないものを大事にする。

Q5:今までの常識に無かったことはすんなり受け入れられない人も多い中で、藤さんが受け入れられた、その背景には何があったのでしょうか?

藤:私が住んでいるところは田舎で仏具屋をやっていて、近所にお寺やお坊さんが多く、そういう環境の影響は大きいかもしれないです。目に見えないものとか、そういうことを信じるとかあるかもですね。お寺でお話を聴いた時に、「あ~、すごいいいこと言っているんだー!」や「なるほど~」とか、そういうのがあったからかもです。その時は「ご先祖様を大切に」や「人を大切に」という話が多かったりしたと思うのですね。多分、私がここまで生きてきたのって、「人とのご縁を大切にする」というか、恵まれてきたというのか、そういうところがあるのではないでしょうか。また、私の祖父が兄弟が多かったのですが、今でもすごい付き合いがあるんです。祖父のきょうだいは90・80代なんですけど、いまだに連絡くれて会いにきてくれてたりしており、そういう家族や親せき間のつながりが結構がっしりあります。祖母も92歳だけど、「●●ちゃん元気?」や「タケノコとれたけん、送っといたよー」と今でも連絡をみんなにしているんですね。これもやっぱり、「ご先祖さまを大事にする」があり、私もご縁に恵まれてるのかなと思います。

記者:親族や周りの人たちのご縁や関係性を大切にするからこそ、今までの当たり前を覆して来た人たちの出会いにも繋がり、さらに当たり前を覆す情報を受け止める大きな器も創られたのを感じられました。藤さんの関係性を大切にする姿勢と行動をお聴きする中で、「まだ『日本』は生きている!」というのを観ることが出来て、とても感動しました。本日は貴重なお時間、誠にありがとうございました。

藤さん基本情報
Natsuko To FacebookTUNJUNG HP

編集後記

インタビューをした、緒方(左端)・新原(右端)・風見(右中央)です。

藤さんのお話を聴いている中で、日本人が元来備わっている、「自分よし・相手よし・周りよし」という「三方よし」の精神にたくさん出会うことが出来ました。

藤さんがお話会を通して、"ヘナ"をきっかけに人々の意識の変化を起こすことで、「循環型・持続型」の社会実現への大きな前進になり、人々も環境も同時に潤すことが出来るのを感じ取ることが出来ました。同時に、私たち日本人が本来大事にしている「関係性」の連鎖が起こり、日本を再び立ち上がらせることが出来る、その可能性をインタビューした私たちにも伝わりました。今後、藤さんがどんなメッセージを伝え、どんな変化を起こしていくのか、目が離せませんね!!


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