スポンサービジネスモデル立ち上げ奮闘記

スポンサーの新しいビジネスモデルの提案の記事がすごく良い反響をいただきました。

前々回メディアとスポンサーの新しい関係/スポンサーが好かれてクリエイティブも上がる
前回新しいスポンサーの形に一緒に挑戦する企業さんが2社出ました!

今月スポンサー制度がスタートした後にTwitterでは「田端さんのスポンサーをするen japanすごい」といった反応や、「うちの会社、やるやん」みたいなen japanの中の人の反応があって嬉しく思っています。やっぱり、Voicyの目指す、スポンサーとユーザーの関係性は間違っていないなと。そっちに突き抜けようと改めて思います。

また繰り返しスポンサーの名前を聞くと愛着が湧いたり、スポンサーに好感を持つツイートも多く、狙っていた音声配信のスポンサーモデルの効果は確実に出ています。

前々回の記事はサービス立ち上げ直前のタイミングで、とにかくVoicyの考えている未来像を誤解なく伝えよう、という目的で発信したものでした。実はそこに至るまでも色々と紆余曲折があったので、Voicyのスピード感やねじ込み力と雰囲気をぜひお伝えしたいなと思います。

Voicy創業当初に考えていたこと:“クリエイティブファースト”の原則

Voicyは2016年に創業しました。僕はずっとアドバイザーとしてベンチャー企業に関わっていて、300社以上に関わってきました。で、色んなご縁をいただく中で、ベンチャーには「とにかく規模や儲けることを目指す会社」と「本当に価値を生み出そうとする会社」とがあると気づいたんですね。
このあたりの議論は長くなるので置いておきますが(企業は生き残らないといけないので、儲けることは決して悪ではない)、とにかく僕は、「少なくとも自分が起業するなら世の中にない、新しい価値を生む会社を作ろう」と思って、どこにそのポテンシャルがあるか、アイデアを練る中で今のVoicyが生まれ、めちゃくちゃ優秀なエンジニアであるCTOの窪田と意気投合して、一気に作り上げていきました。

Voicyが目指すのは「声でワクワクする日々が当たり前になる世の中」です。『Voicyに出会って、スマホから顔をあげて外の景色見るようになったら通勤中に初めて富士山がみえた』とか、そういう声が聞けると、「あぁ、Voicyを作ってよかった」と本当に思います。

Voicyはリスナーファーストの会社ではありません、というと語弊があるかもしれませんが、Voicyの原則は「クリエイティブファースト」です。これは、面白いコンテンツが集まれば後から広告とかで儲かるだろう、という打算ではなく、面白いコンテンツがなければ新しい文化なんて絶対に作れないという確信から、当然の原則として導かれたものです。

ですから、創業当初から、「マネタイズを考えるにしても、広告やユーザー課金ありきではダメだ」な「クリエイティブを殺すことなく、広告すらも面白いものとして捉えてもらえるような、新しい形って何だろう」とずっと考えていました。

イケダハヤトさん、はあちゅうさんのスポンサー募集で気づいたこと

今は色んな人が自分の好きなことを発信したり、「作る側」に立ちやすくなった時代です。そんな中で、例えば企業がスポーツ選手個人のスポンサーになるような形はかっこいいなと思っていました。「あなたのプレイ(=クリエイティブ)を応援します」という感じですね。ドン、とクリエイティブを加速するという意味でも、やっぱり企業がある程度のお金を出してくれるというのも必要なのかなとも思っていました。

そんな中、イケダハヤトさんやはあちゅうさんがチャンネルを持ってくれて、その中で自主的に自分のチャンネルにスポンサーをつけるということを始めました。イケダハヤトさんがビットデイズをスポンサーにし、はあちゅうさんは個人からスポンサーを1週間ごとに集めるということをはじめました。

はあちゅうさんのスポンサーについては、Twitterでも「安すぎる」といった声があがるくらい反響があったのですが、僕は「そうか、個人だってスポンサーになりたいよな」と気づきました。
確かに、パーソナリティを応援するのがスポンサーであるならば、そこに企業も個人も関係ない。どちらもまとめて応援団なんだ、と。

そんな感じで、マネタイズのアイデアを温めていましたが、良いコンテンツを集めて、今まで以上にVoicyを「(Likeよりも)Loveの集まる場」にしていくためにも、Voicyがオフィシャルにお金をインセンティブにした発信をやるのはまだ早いなと思っていました。Voicyではパーソナリティにお金を払っているわけでもないのに、みんな素晴らしいコンテンツを発信してくださっているし、ユーザーもみんな温かいという、この空気感を大切にしたいなと。

スポンサー制度、即日リリースのきっかけ

イケダハヤトさん、はあちゅうさんをきっかけに、色んな方がチャンネルを開設してくださって、Voicyのユーザーも一気に増えました。
ZOZOTOWNの田端さんも、そんなお祭りの中でチャンネルを開設してくださった方の一人で、チャンネル名は「エーロナイトニッポン」笑。田端さんが(若干酔っ払いながら)エロについて熱く語っていて、すごく盛り上がったんですが、2回配信された後、配信が止まったんですね。で、ユーザーからも田端さんの次の配信はいつなんだ、という声がすごくありました笑。

Twitterで田端さんに冗談交じりで「ユーザーから配信がないってクレーム来てます」と言ったところ、「スポンサーがつくならいいんだけどなぁ」と。「そしたらやりますか?」と言ったら、「1週間8万で、Voicyがまとめて(事務を)引き受けてくれるならいいよ」と。

この流れはとっさに「これは試されてるな」と思いました。それは田端さんというわけではなくサービスの成長に伴うユーザーの行動に試されてる場が来たという直感です。ここでアクセルを踏んで、マネタイズ方向に舵を切るかどうかの分岐点だな、と。新規事業を作っていると、何度もターニングポイントや事件が予想してないタイミングで起こります。いつもこれは事業の成長と市場の流れに意思決定が試されてるんだと思っています。

で、僕はその場で「やりましょう」と反応し、朝イチの社内に「今日、スポンサー制度のマネタイズをリリースする!昼過ぎには出そう!」と宣言しました。前からアイデアは練っていたので、方向性は固まっているし、行けるだろう、という読みもありました。

でもカレンダー見たら、げっ、、、この日は8アポもある日。ラジオ局の社長と会食や、大手企業との交渉、採用の面接をしたり打ち合わせをしたりしながら、合間に社内に指示を出したり報告を受けたりしてやっていきました。

詰めきれないと思った詳細は“もう詰めない♪”と割り切り、『詳細ルールが決まってない今がチャンス!』で押し切る!一方で、「企業が乗ってこれるレベルにブランディングする」「納得感があって、みんながハッピーになれるものにする」という原則だけは貫くということは決めて、スポンサーの仕組みを立ち上げました。やってみたら思ったより大変で後悔しかけました笑。

ちなみに、Voicyではいつも僕が風呂敷広げまくるのですが、今回は「畳み人」に新卒1年目の2人を指名して、かなりの部分を任せました。概要と方向性と求めるクオリティを説明して、“最終責任だけ取るからやってみ♪”と丸投げ。本人たちもびっくりしながらも必死で、思っていた以上のクオリティでやってくれて、本当に信じて任せるって大事だなと経営者としても良い経験になりました。うちの社員はとにかくびっくりするくらい成長するので嬉しいです。

新しい価値観を伝える難しさ
フォームからどんどん申込みが入ってくる中で、法人からもスポンサー応募がありました。

初めてのスポンサーなので、法人側にも応募の意図や目的を聞いていくと、「スポンサーになったら田端さんにこうしてほしい」という要望を持っているところもあるということがわかり、改めてVoicyの目指すスポンサーの形を説明させてもらう、ということもありました。(結果、それに共感して、パイロットテスト的でもやると言ってくれた先進的な会社が前回紹介した上場企業2社です

このあたりの説明にも思った以上に時間を使ったということもあって、「これはVoicyの目指す方向をちゃんと発信しないとまずい」と思い、前々回の記事を書いたわけです。

そんな感じで、新しいサービスを立ち上げるというバタバタの中で、スポンサーはチャンネルにつくのか?スポンサーはチャンネルにつくのか配信につくのか?どうやって紹介するか?契約は?支払いは?といったあらゆることを数日間で詰めて、4月のリリースまで突っ走った、という感じです。

さらに、転職サイトGreenをやっているアトラエさんもスポンサーに興味をもってくれて、Voicyのおすすめするチャンネルをスポンサーさせてもらえないか、と言ってくださりました。
担当者さんもVoicyリスナーで、Voicyに対して新しいものを応援するというスタンスで関わってくださり、めちゃくちゃ感動でした。
それで、おすすめしたものを一つ一つ聞いてくださり、その中からVoicy公式チャンネルやベンチャー支援家Kさん、ハルカナさんといったいくつかのチャンネルをスポンサードしてくれています。Voicy発信で新しいインフルエンサーが生まれてきていることも感慨深いですね。

結果として、スポンサーにも好意が集まるという狙いは想定どおりだったので、第一関門は突破したかなと思っています。

Voicyが次に目指すもの

今も細かい修正をしながらスポンサー制度を走らせていますが、企画設計から告知、実装、業務フローに落として風呂敷を畳み切る、というのを全社一丸でやりきれたのは本当に社員のおかげだなと思います。

個人の方からもスポンサーになりたいという声ももらっていますし、パーソナリティの皆さんからも自分もスポンサーをつけたいという声ももらっています。

今回、3つのチャンネルのスポンサーをまた開放します。

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これらの配信はとても人気があってユーザー愛も強くて、さらにtwitter等でも力があるため、スポンサーになったらきっと素敵な事があります。(応募リンクは下に)

でもいちばん大切にしたいのはVoicyという空間の空気感、つまり、Loveが集まる場所というのを崩さないようにしたいので、あまりに急ぎすぎて大切なものを壊さないように、少しずつ範囲を広げている状態だということをご理解いただけると嬉しいです。

にしても、毎度ドタバタとワイワイ社内みんなで大騒ぎしながら事業を作り上げてるわけですが、とにかくこれからも、オモロイ!と思ったら最速で発射していきつつ、でも、その意味と目指すものをよく考えながら、価値を生むプラットフォームにしていきたいと思います。

このドタバタチームで世の中にワクワクを作りまくりたい人は是非いつでも連絡待ってます。とにかくダイナミックに、かつ細部まで拘って繊細に、文化と歴史に残るような会社を一緒に作れたら嬉しいです。

僕が風呂敷をどんどん広げるので、こういうふうに風呂敷を畳むのが好きで、自分の能力を新しいものを生み出すために使いたい!という人、ぜひ一緒にやりましょう。

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