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【2024年春クラシック展望①】牝馬路線の考察(桜花賞とオークス)


桜花賞

過去10年平均ラップ(良馬場時):34.8-24.0-34.5
前半600mは34秒台とそれなりに流れるが、間の2ハロンが12秒台になり、そこで息が入る。
後半600mのうち直線が474mと長く、息が入っていることもあって、中距離寄りの瞬発力が持ち味の馬が好走する傾向にある。牝馬の王道コースで行われる主流血統が強いレース。

23年-24年参考レースのラップタイム

アルテミスS
35.9-24.1-33.6
阪神JF
34.4-23.8-34.4
フェアリーS
34.7-24.2-35.1
クイーンC
35.4-23.3-34.4
チューリップ賞
34.5-23.2-35.4

・ラップタイム的には阪神JFは本番にもつながりそうなレース。上位3頭は本番でも好走が期待できそう。
・クイーンCは中間が少し忙しかったのかもしれない。サフィラの凡走はそこから来ている?そんな忙しいレースを後方で脚を溜めて上がり33.4秒で差し切ったのは評価できる。
・アルテミスSはいかにもスローの瞬発力勝負といった感じ。チェルヴィニアは追走スピードが上がってついていけるかどうか。明らかにオークス向きの馬ではあるので、ここを勝てるスピードがあるなら3冠まで見えると思う。
・チューリップ賞は前傾ラップで道中ずっと流れたペースになったので、かなりきついレース展開だった。ほかの馬たちの脚が止まる中、減速することが無かったスウィープフィート、ハワイアンティアレが差してきた印象。上がりが33秒台のキレ勝負になった時には分が悪そう。

買えそうな馬たち

阪神JF アスコリピチェーノ ステレンボッシュ コラソンビート
クイーンC クイーンズウォーク
アルテミスS チェルヴィニア

・今年はチューリップ賞が本番に繋がるようなレースではなかったので、チューリップ賞組がデータ的には良い傾向にあるが、軽視したい。
・チェルヴィニアは評価はしたいが未経験の追走ペースのため、本命にはしにくい。
・クイーンズウォークは血統的にもしかしたら短いところ向きかもしれないが、マイルまでなら切れ味もあるし、桜花賞では評価したい1頭。
・直行組はレース適正はあると思うけど、久しぶりの分どこまでやれるか。アスコリピチェーノはマイル寄り、ステレンボッシュは中距離寄りのタイプのイメージ。レース展開次第で向き不向きがあるかもしれない。
・コラソンビートは短距離寄りの馬ではあるけど、現時点での完成度は高い。臨戦過程的にもナムラクレアに似たタイプ。頭まではあるか分からないけど、馬券内は堅そう。

評価

◎クイーンズウォーク 〇コラソンビート ▲アスコリピチェーノ ☆チェルヴィニア △ステレンボッシュ

オークス

牝馬限定戦で最長距離のレース。ほとんどの馬にとって未知の距離で、潜在的なスタミナを持っている馬を予想することが重要。
前半35秒台から入り、道中は12~13秒台を刻み、上がり3ハロンは11秒台といったペースになる。長い距離をゆったり追走して、直線勝負になるということは、欧州型の馬に注目したい。
直線が長いコースで最高レベルのレースである桜花賞と、同じコースで2000mの距離があるフローラSから参戦する馬が好走するイメージ。

現状ではフローラSに何が走るのかわからないので、
桜花賞に出る予定の馬からオークス向きの馬を評価する。

評価(現時点)

◎チェルヴィニア 〇ステレンボッシュ ▲クイーンズウォーク

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