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「不思議に しばらく 私には見えていた」

筑摩書房の「増補決定版 現代日本文學全集」第89巻『現代詩集』(1973。3段組)に「丸山薫集」(350~355ページ)。詩の1つ「狐」(353ページ)では、キツネは尾を水に濡らさない、という話があって、しかし「私」は、1匹のキツネが尾の先端を水面に濡らしたのを見た。そして、すぐに「躍り上つて」隠れていったキツネは、そんなことをしてしまって(そして見られてしまって)後悔していただろう――

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