溶ける

吉岡実『液体』(湯川書房〈叢書 溶ける魚〉、1971)の鳥。数字はページ
「ふえると帽子に
鳥が卵をうみにくる」12
増加すると、ということでもある
「風見鳥は夜へまわり」13
花のようなバケツ、犬である小屋(屋根)
「温室で鸚鵡の金属性の嘴の」14
畳、そこに菓子
「花つぶす 爪に啼く鳥よ」20
クラリネットを見て、写真が驚いている。魚
「一羽の透明な鳩が見えはじめた」23
塩味の水を、アメーバのように飲みます。イカなのかイカなのか
「鵞鳥の頚ねむく」24
ワニは、イワシを知らないと思っていた。ナマコも
「孔雀をひらいてはこつそり
水脈をかぞえおわると」25
カモが、銀色の金属で、置かれている棚であったとしたら(コーヒー)、テーブル
「銀行員の肋骨で山鳩が啼いた」33
ツグミの話を聞きながら、そのゴム(消しゴム)はドーナツを思っていた。怪獣とネッシー
「午前中ノ小鳥タチハ透明ニナリ
角砂糖ノ街ヲトビサル」38
蝶は、虫になる

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