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「人は「狐火」といふ」

新潮文庫の伊藤信吉編『現代名詩選(下)』(1969。2段組。上中下の3冊)に丸山薫もいて(121~136ページ)、詩「狐火〔ルビ きつねび〕」(134~135ページ)も。謎の灯が「一点」、そして増えて、横に並び、消えて、縦に並び、そして消えて「もとの闇にかへる」。それを「人は「狐火」といふ」。キツネが「なにかの骨片」を咥えて「山ふところ」を走り回っていると言われる。そして、そのとき「狐は人のうしろに居るのだともいふ」。「いつたいなんの為にするのだらう」

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