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【左大腿骨粉砕骨折①】事故~入院

私は2015年1月に左大腿骨の粉砕骨折をしました。しかし今ではすっかり回復し、スポーツも楽しんで日々を過ごしています。同じ怪我をして不安や悩みを抱えている方の助けになればと思い、記事を作成いたします。

当日(2015年1月11日)の経緯

骨折に至るまで

1/10(土)~1/12(月・祝)の3連休を利用し、私は妻と友人3人の計5人で「万座温泉スキー場」へスノーボード旅行中でした。万座温泉スキー場は標高の高さが特徴で、志賀高原よりも内陸に位置するため雪は少ないのですが、その雪質は抜群です。コンパクトながら多彩なコースがあり、ローカルな雰囲気が魅力です。そして、この3連休は冬型の気圧配置が続き、スキー場は素晴らしいコンディションでした。

2015年1月10日の気圧配置
2015年1月11日の気圧配置

私はパウダースノーの滑走が大好きで、その日も心躍る気持ちでスノーボードを楽しんでいました。しかし、その日は実は新調したばかりのスノーボードブーツが足に合わず、足の痛みに悩まされていました。さらに、その痛みがひどくなり、午後からはブーツの紐を緩めて滑走していました。その結果、スノーボードをうまくコントロールすることが難しくなっていました。
それでも、スキー場のコンディションが素晴らしかったため、つい興奮してしまい、足の痛みや靴紐の緩みを忘れて高揚感に駆られてスピードを上げて滑っていくうちに、次第にコントロールを失い、ものすごいスピードで木に激突してしまいました。

骨折直後

体が木にぶつかった瞬間は、正直なところ未経験の衝撃というほどではありませんでした。私は原付バイクでマンホールでスリップし壮絶に転倒したことがありますが、その時の衝撃の方がよっぽど強い衝撃です。そのため、ぶつかった瞬間はそんなに深刻な事態に陥っているとは考えもしませんでした
しかし、ふと目線を見下ろすと太ももが普通ではない方向に曲がっていることに気付き、瞬時に大腿骨が骨折していることを理解しました。
この時点では足の痛みは大したことはなく、足を引きずりながら自力で山を下りることができるんじゃないかとすら考えていました。今思うとあまりにもナメた考えです。しかし、実際に動こうとすると、足に全く力が入らず、骨折箇所に激痛が襲ってきました。その瞬間、自力での下山は不可能だと悟りました。

レスキューによる救助~病院搬送

レスキュー隊が到着し、私の足に添え木の応急処置を施してくれました。その際、足を動かすだけで激痛が走り、事態の深刻さに気付かされました。そりに乗せられ、スキー場の駐車場へ運ばれる間、大腿骨の骨折箇所に振動が伝わり痛みが増していきました。痛みのため気を失いそうになるほどでした。それもあり、この前後のことはあまり記憶にありません。

その後、救急車で群馬県吾妻郡のとある病院へ運ばれましたが、特に印象的だったのはその寒さでした。救急車内では凄まじい寒気に襲われました。驚いたことに、同乗していた妻によると、救急車内はそれほど寒くなかったそうです。おそらく、骨折による内出血が影響して、体温が下がってしまったのでしょう。

病院到着後

病院に到着してすぐにレントゲンを撮りましたが、骨がバラバラの状態であるため手術が必須であることを医師に宣告されました。そして、大腿骨骨折の手術をすると、手術をした病院に1~2ヶ月の入院が必要であり、手術は地元の病院で実施した方がいいという話をされました。確かに、そんなに長い期間の入院となるならば、地元の病院に入院したいというのが率直な気持ちです。
そこで、群馬の病院においては骨折箇所の牽引のみ行い、手術は行わないことになりました。そして足を牽引したまま、妻が入院先の病院を電話で探してくれました。その後、妻の努力の甲斐あって、地元である東京都府中市の病院への転院が決まりました。

牽引というのは、このように膝付近に金属の棒を貫通させ、引っ張ることです。骨折すると、筋肉の収縮する力に骨が引っ張られることで、骨折部は短縮転位を起こします。 そのため、牽引することで骨を正しい位置に保ちます。
私の骨折箇所のCTスキャン画像です。骨はバラバラに粉砕し、骨折した箇所はこのように骨がズレて重なっています。牽引することで骨を正しい位置に修正します。
木に激突し強打したことで、骨が粉砕した様子がよく分かります。

②へ続く・・・

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