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4~5月に行ったアートと演劇

4~5月に行ったアートと演劇のメモです。演劇はお笑いから、マジックショー、シルクドゥソレイユまで、なんでも好きです。役者さんの追っかけというよりは「なんか面白そう」なものを観にいっております。

劇団四季「CATS」

10数年ぶりにCATSを観に行きました。「浅利慶太氏も亡くなったし、劇団四季の会費も値上がりするらしいし、もうこれを観たら会員辞めようかな?」と思いつつ行ったら、オープニングでワクワクを通り越して心臓が苦しくなりましたw。ストーリーは特にないのに1万回公演している理由がわかりました。
最後の「猫にごあいさつを」の歌、「猫」を「私」に言い換えて聞いてみるとCATSって深いなあと思います(実際はエリオットの詩に特に意味はないらしいけど)。ゴミ溜めの中で、誰にも気がつかれず生きている私。おばさん、働き者、お金持ち、ドロボウや殺し屋もいるけど、最後天に召されるときは皆同じ。誰もその人生に「良い・悪い」「負け組み・勝ち組」と答えを出すものはいません。
そんな世界で、私は求めるのだ唯一の自分自身を。私は求めるのだ大いなる心を、魂を。
だから「猫(自分)に名前(私はこうである)をつけるのはとても難しいことなのです」
もう一年、劇団四季の会員でいようと思いました(人気でチケット取れないから、なかなか行けないんですよね)。

コント集団カジャラ「怪獣たちの宴」

小林賢太郎氏のコント劇。なかなか抽選に当たらないのですが、今回は珍しく行けました。アートのようで文学的で、いつも場面を頭の中で描きながら小林氏の世界に入ろう、ついていこうとしていく感じが謎解きみたいで好きです。きっちり折り目正しい動きや配置がいつも気持ちよい。個人的には「スエットマン!」がツボでした。

「ザ・シークレット・オブ・シルク」byダイヤモンドプリンセス

ダイヤモンドプリンセスというクルーズ船内で上演されているミュージカルなのですが、製作があの「ウイキッド」を作った人ということで、気になっておりまして。。。意を決してクルーズを申し込みました。
内容は日本の昔話「鶴の恩返し」とのこと。鶴が地味に「ぎったん、ばったん」やるのかな~?と思っていたら、とんでもない!「ドッカン!ドッカン!」って感じで、じいさん&ばあさんは美男&美女だわ、謎の武士が暴れるわ(ええ?そういうストーリーでしたっけ!?)、花火が爆発するわ(船の中ですよ!?)、ミュージカル・アラジンやライオンキングを彷彿とさせるシーンもあり…「鶴の恩返しが、ブロードウェーに行ったらこうなるの!?」と、度肝を抜かれました。
ワビサビは何もないけど、なんかすごいわぁ~。。。と口あんぐり。
約50分くらいの中に、最新のミュージカルのエキスがギュ~と詰まっていて、お腹いっぱいになります。(たまに箸休めが欲しくなるレベル)
すごいお金かかってそうな感じは、プンプンします。そして予想外のエンディングに「ブロードウェイのクリエイターの想像力すごいな」って素直に感動。じいさんのキャラがイイネ!
ショー好きな方に、このショーとダイヤモンドプリンセスをオススメしたいです。

「ブラボー!」byダイヤモンドプリンセス

同じくクルーズ船の中で夜に2回上演される歌と踊りのショー。ディズニーシーのショー「アンコール!」のような感じです。「船の上のショーだから、お楽しみ程度でしょ?」と思っていたけど、歌手の方は全員外国の方で、もちろんプロ!歌唱力がすばらしかったです。曲のレパートリーは、ミュージカルからクイーンまで、よく知られているものが多かったので万人受けすると思います。
特にオペラ歌手のソロは素人でも「なんかすごくない!?」とビックリする歌声でした。音楽はオーケストラの生演奏だし、本当に船の中にいることを忘れます。そして劇を観た後もすぐ部屋に戻れるので、帰り道の心配がなく安心して劇が観られるのが最高でした。
船の中では、あらゆるところで音楽の生演奏が聴けたり、落語や大道芸などのエンターテイメントも豊富で、ショー好きな方も満足できると思います。

「百年の編み手たち」「MOTコレクション」東京都現代美術館

3年ぶりのリニューアルオープンをはたした東京都現代美術館。日本の100年に渡る近代美術の展示でした。全体的に教科書で習ったような絵画が多く、現代アートのわけのわからなさに驚くのが好きな私には、ちょっとピンと来るものは少なかったのですが、後半になるにつれ「ただのレモンの箱?」とか「白く塗っただけの絵」とか立体作品も多くなり、面白くなってきました。
美術館にはレストランも新装されて良い感じでしたが、「都」の美術館にしては値段もオシャレな感じでした。美味しくて雰囲気も最高なので「今日は特別だから」の気持ちでいけば大丈夫…かと。。。

「クリムト展」東京都美術館(上野)

金と青のゴージャスな絵が印象的なクリムトの絵画展。最初は絵画学校で一緒に切磋琢磨していた仲間とそんなに絵の差は感じなかったのですが、途中で日本の浮世絵に影響を受け、さらに古い既存の団体から抜けてからがすごかった!
「ベートーヴェン・フリーズ」(複製画)の壁画あたりから、自由の羽が生えたよう。シンプルな曲線や色、金、キャラクターの表情。わ~って引き込まれる場所で「ああ、ここで眠れたらなあ」と思いました。うちの壁紙がこれだったら気分が上がりそうw。戻ってきて2度観しちゃった。
自由に創作できるって、クリエイターの夢だわ。。。(生活費関係なく)
新しい風を吸収して、新しいことに挑む大切さを教えてくれる展示でした。

とりあえず、以上です。
お付き合いいただきありがとうございました~!