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タバコと無意識のSNS閲覧を辞めた結果

結果

このnoteは私自身を標本とし、なぜ辞めたのか?その理由結果から考察を整理しアウトプットしたものであり、働き方や生産性に対しての気づきを共有するためのものです。結果は皆さまお察しの通りだと思いますが、辞めて調子良いです。タバコを辞めたことで金銭(お小遣い)面、精神面で余裕が生まれました。無意識にSNSを見るのを辞めてから、時間的な余裕から集中力が上がり、労働生産性が高まり、家族との時間などプライベートもより充実した実感があります。


理由

●そもそも、私は何者か●

事業会社を支援するマーケターです。電通グループなどの広告会社やデジタルマーケティングコンサル会社を経て今はPR会社でそれら経験を活かした支援をしています。主な担務としては、マーケティング施策にまつわる時系列データを解析して効果を定量的に把握し最適化したり、顧客戦略を導く為の分析による示唆から戦略を導いたり、事業会社の皆様の壁打ち相手やファシリテーターとなったりすることです。報酬は時間、または日数、人月といった稼働の積算が基本となります。

クライアントが価値を見出すのは私の稼働ではなく分析による示唆や戦略、成果などです。だから私が日々意識するのは同じ稼働でどれだけ価値を最大化するか?または頂いたお題に対して同じ価値を出すために稼働する時間を最小化するか?といった視点です。そのため、

時間をどう使うか?生産価値を高めるか?については日常的に人一倍意識している人間です。

そんな私ですが、実はSNSまたはスマホ中毒でないか?時間を浪費をしているのではないか?と気付いてしまいました。

●SNS(の無意識閲覧)を辞めた理由●

もともと私はSNSはリアルなお付き合いの延長としてfacebookとInstagramしかやっておりませんでした。(LINE はタイムラインは使わずメッセージのみ)昨年末にマーケター向けのデータ分析の書籍

を出版してからそれを売るために、周りのマーケターやデータサイエンティストが活用していたのを見てnoteを始めました。今年からNewsPicks を始め、10年以上放置していたTwitterも再開しました。

発売日以降、書籍はAmazonで堅調な売上ランキングの推移を維持しており、これはおそらくnoteのおかげです。書籍に絡めて、マーケティングやデータ分析にまつわる雑感などのnoteをいくつか書いて来ましたが、このnote200以上NewsPicksされたり、このnoteがnote編集部に取り上げられ100回以上リツイートされ1.3万以上PVが発生したりしました。そうすると、売上ランキングがグイグイと上昇するのです。一日でTwitterとnoteのフォロワーが200人増え、スキが200以上増え、ツイッターとnoteの通知がひっきり無しにあり、Amazonランキングがぐいぐい上がった時はなんとも言えない快感を覚えました。また、それをネタにしてnoteによるAmazonランキングへの影響を分析したnoteも書きました。

noteを書いた後にNewsPicksし、ツブヤき、Pickが増えたか?リツイートされたか?noteのPVは増えたか?Amazonランキングは上がったか?それが気になって仕方がなくなり、note投稿後1日2日は業務中にパソコンでもSNSとAmazonを度々チェックする様になりました。

仕事の連絡はBacklog、Slack、チャットワーク、Google ハングアウトが主体なのでスマホでそれらアプリの通知を適宜チェックしています。書籍を売るためのSNS反響とAmazonランキングのチェックが加わりました。外に出ることも多い為、仕事中は打ち合わせ、歩行中以外は常にスマホチェックです。

家にいる時は家内からなるべく子供と遊んで欲しい、スマホは控えて欲しいと言われており、私もそう分かっていました。しかし、根っこの部分では仕事の連絡通知もnoteの反響やAmazonランキングが常に気になっているのでトイレに入ってる間にスマホ、近所の買い物に行く時にスマホ、家内が寝てる時に布団の中でスマホ、子供が砂場で遊んでる時にスマホ。家ではなるべく使わない様にたとしておきながら隠れてスマホをしていました。

そんな生活を続け、今年の3月は無茶な仕事の受け方をして業務が立て込み、頭がスッキリしない状態が少し続いた時があり、4月のGW前に落ちついた時にたまたま見つけたサイトの脳疲労診断テストとやら

をやってみたところ、37点で「 脳不調、重度ストレスで前うつ病状態かもしれません。」という判定でした。また、話すのもおぼつかない小さな子供が私からスマホを取り上げようとする様になり、私はようやく我に返りました。


自分はSNSまたはスマホ中毒ではないか?と。。。


時間をどう使うか?生産価値を高めるか?については日常的に人一倍意識している人間です。


こんな風に自己評価しておきながら、スマホに時間を奪われ、仕事の情報に加え、タイムラインや反響の情報を気にし過ぎて軽く病む。実は、仕事の生産性が低いのではないか?と凹みました。

私は5.6年前から朝5時から6時には起きる朝型生活で企画出しや分析考察作業の速さ、生産性には自信がありました。クライアントやパートナーとも本質的な議論を行うコミュニケーションをするので極力無駄な資料作りもしませんし、仕事の進め方に自信を持っていたので、隠さず言うと「自分の仕事の仕方、時間の使い方がイケてる」と思っていました。いや、酔っていたと言うべきか。スマホを片手に手裏剣の様に手配を済ませ、SNSでインプットとアウトプットを繰り返し、、、。

とんでもない勘違い野郎ではないかと、ショックを受けました。

さらに10年間は風邪で熱を出したことがない健康体で、密かな自慢だったので(バカはなんとかの自虐ネタ含め)脳みそが軽く病んでるとか決して信じたくありませんでした。

※ちなみに、ご紹介したチェックの信ぴょう性は私にはよく分かりません

ただ、事実に気づけたのは幸いでした。


SNS自体は非常に有意義なものなのであるが、「無意味にそれを見る時間に問題がある」


と考え、無意識にSNSを見る時間を失くすことにしました。仕事時間にSNSを見るのは電車の移動中(駅の中か電車の中)のみに限定しました。プライベート時間はSNS閲覧原則禁止、でもリアルな友人知人のプライベート投稿が見れるのに、ほとんど使わくなっていたInstagramは見てもOK(家内と子供に気を遣わないタイミングであれば)と、それは例外にしました。私は書籍の販促も仕事の延長なので、最近はSNS利用がほぼ仕事のためになってしまっていたので、仕事と切り離したてゆったりと楽しむ使い方については取り入れようと考えました。


●タバコを辞めた理由●

ここ2年位は飲みに行った時にたまに吸う程度のスモーカーでした。ある時、飲みで吸った翌日の朝、家内から「タバコ吸った?臭いよ、結局まだ吸ってるんだ。。。」とさりげなく言われました。家内も元喫煙者ですが、完全禁煙していました。たまに吸ってもバレない様に夜も朝も念入りに歯を磨いたのに臭いのか?という事実もそうですが、それよりも「結局口だけだよね」と、私の意志の弱さを突かれた様な気がして切なくなりました。辞めたい、吸うのを我慢する、ではなく、「吸ってる場合じゃない」と思いました。


考察

●SNS(の無意識閲覧)を辞めてみて●

まず、「辞める前」は全く意識していなかったオンタイムのSNS閲覧時間についてです。それは、今「辞めた後」のSNS閲覧時間から逆引きして考えました。私は通勤時間が往復90分、だいたい1日に平均2~3アポ位で動いています。平均すると1日3時間位は(駅内を含め)電車移動しています。歩きスマホはしない様にしているので、ざっくり90分位はスマホが見れます。無意識SNS(&Amazon売上)チェックを辞めてからは、SNSを見るのは1日1~2回も見れば十分な感覚になり、平均して「1日30分」がSNS閲覧時間だと思いました。

そこから逆引きすると、今までは少なくとも業務時間と家を含めるとその2〜3倍(1〜1.5時間)はSNSを見ていたんじゃないかと思えてきました。無意識に行う「癖」になっていたので、正確に積算できないのが怖いところです。仕事においてプロジェクトに対しての自分(またはスタッフ)の稼働時間は意識してるとかなんとか言っておきながら、細切れのSNS閲覧で無意識に1日に1〜1.5時間も浪費していたら、とんだ大馬鹿野郎です。

今は時間を決めて目的意識をもって活用しているので「1日30分」のSNS閲覧時間がより楽しく、仕事と関係ないInstagramもたまに見て息抜きしたりとより充実した時間になりました。ちなみに最近、例の脳疲労診断をやり直したら7点でストレスはあまり高くなく、とくに問題はありません。となりました。

※SNS無意識閲覧を辞めた意外にも仕事が落ちついたなど様々な要因による変化と考えられます。

得られた気づきは

SNS(の無意識閲覧)を辞めてから時間に余裕が生まれ、仕事の集中力や、思考力が高まり、休みもより、目の前にいる家族との時間を大事にできる様になりました。


●タバコを辞められた理由の考察●

禁煙を全くしないスタンスを維持できるのであれば、それは素敵だと思います。そういう先輩や友人も多くいます。だから私は喫煙を否定しません。ただ世の中な流れで吸えるスペースの問題など、喫煙者の形見が狭くなりつつあるのも事実です。私はブレブレだったので、現在(41歳)までの20年を超える喫煙歴の中で禁煙失敗は(1日持たなかったものも含めると)100回なんてくだらないと思います。

また、私が書籍を書いた時期は子供の手が最もかかる時期で家内の協力を多く得ていました。多くの犠牲を強いたとも言えます。小さな子供の面倒を見てもらい、図書館にこもるなどして週末休日をほぼ1年近く潰してきたのです。ツライ時に喧嘩をした時もありました。余裕がある時はそんな話はしませんが、ついついこの書籍に込めた想いを引き合いにして、だからもう少し我慢して欲しい!といったお願いをしたこともありました。

そんなこともあり、「結局口だけだよね」と妻に心底思われてしまったら、書籍に賭けてきた想いもウソでは?家内や家内以外の多くの協力者の方にも、何より自分に対してもウソつきでは?など、ちょっと熱い考えがよぎったのです。

禁煙ノウハウ本で有名な禁煙セラピー

を過去何度か読んでいて、ニコチンの中毒性は下手な麻薬以上なので基本我慢して止めようとするのは無理で、それよりも、自分自身の精神的なものが重要ということを知っていたため、自分で先ほど述べた様な熱いことを増幅させて考えて、「吸ってる場合じゃない」と心底、自分に思い込ませ、ショックを増幅させました。

ストレスを感じた時に「涙」を出すと精神衛生上良いという知識を知っているので、疲れ気味の時に見た映画で感動し泣けそうな時に精神衛生をよくする為に、勢いをつけて「泣きじゃくる」、そんな精神構造と似ています。「吸ってる場合じゃない」「よし、今だ!」と心のスイッチを入れることて、吸いたい気持ち自体を無くすことが出来ました。


得られた気づきは、

たばこをやめるべき理由を我慢ではなく、「自分自身が吸いたくない」腹落ちする理由づけをして精神構造を作るほうが禁煙成功しやすい説。です。

「禁煙宣言」の精神性は(吸いたいけど)周りに宣言して、失敗したら意思が弱いと思われてしまうプレッシャーを自らかけるものなので止めたほうがいいと思います。我慢で禁煙は無理だと思います。(過去何度もやってきましたw)なお、このnoteはそうした宣言ではなく、むしろ状況が変わったら吸います。私が出世して運転手付きのハイヤーまたは自宅でリモートワーク、子供に副流煙を吸わせないで喫煙を楽しめる状況を自由に作れる立場になれば、タバコを吸わない理由がありません。たまにはお手伝いさんに子供を任せて、ハイヤー、いやリムジンで家内や悪友達と思う存分にシャンパンでも飲みながらタバコを楽しもうと思います。(完全な妄想ですけどw)


マーケティングの生産性を高める為に

ここまでお読みいただいてありがとうございました。私が書いた書籍はマーケティングの生産性を高める為に統計解析を用いて施策の効果を把握するノウハウを提供し、マーケターが生産性を高めるためのデータリテラシーを養う為のものです。身近なツールであるExcel、およびExcelアドイン型の統計ソフト、VBAやソルバー(最適化計算ツール)を活用します。(書籍を元に頑張れば)誰でも比較的高度な分析ができる様にすることを目指したものです。

日本のマーケティングの意思決定をもっとデータドリブンなものに変えていきたい。そんな想いから独学しながら執筆してきたものです。貴重なご縁を頂き、50万部を超える大ヒットシリーズである「統計学が最強の学問である」

著書の 西内 啓 様より、貴重なコメントで推薦を頂けました。大変ご高名な方です。

推薦コメントを以下にご紹介させて頂きます。

『これからのマーケターは、グラフの見た目よりも「因果推論」に注意すべきである』


出版社(マイナビ出版)の許諾を頂いた上で、1章までnoteで全文公開もしています。書籍で学べる概要について網羅しております。マーケティングの生産性を高めることにご興味のある方はぜひご覧ください!

以上です。ここまでお付き合いいただいてありがとうございました。

note:  https://note.mu/ogataka

Twitter:  https://twitter.com/dancehakase

追加情報(2023年12月18日更新)

クッキー規制で目減りする効果計測の課題を解決法をnoteにしました。無料で使えるMETA社の高機能なMMM(マーケティング・ミックス・モデリング)ツール「Robyn」を徹底解説する2時間強のYouTube講義を公開しました。







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