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DIGIDAY BLAND LEADERS 2020 #1

今年は東京で1Day開催となりました#DBL 今年も参加させていただきありがとうございました。感謝の気持ちを込めましてインプットいただいたこと、感じたこと、綴らせていただきます。

Town Hall Meeting
2020何を選び何を捨てたか?各自の発表。

オープニングのアイスブレイクは各自の持ち寄った、今年の開催タイトル2020何を選び、何を捨てたかの発表。各自の色々な
「何を捨てたか」
・既成事実と固定観念
・旧ノーマル・店頭での商品訴求イベント体験会・シャウト型の情報発信
・獲得優先の考え方・店への集客・1万人に1回買ってもらうこと
・蜜を作ることで成り立っていた一次的な集客人数やキャンペーン売上高
・新規カスタマー・企業目線・規模拡大・一極集中・効率化
・過度に来店を促す広告表現は控えるようになった・プリント広告
・求められていない文化・不採算店舗・前例主義・過剰在庫・古い価値観
・リアルオンリーのイベントビジネス etc
解説としては、”あえて「コロナ」、「コロナ渦」、「だからこそ」ということを言わず、コロナで見えたことを自然に発信していくことに気を付けた”、”商売っ気を捨てる”、”しがみつかないよう、過去を切り捨てた”等とにかくいろいろなことがあったこの2020であったことが各位から発言された
「選んだもの」
・ 事業性/独創性/社会性の3つの輪が重なる事業を行うこと・マーケティングイノベーション・ブランドパーパスに基づくマーケティングコミュニケーション・新たなブランド価値の提供・本質への回帰・チームビルディング・顧客提供価値の見直しと再構築 ・100人に100回買ってもらうこと etc

”もともとやっていたことをやり方変えただけかもしれない”
”普段コミュニケーションができているとLINEで1000万のものも売れる"
"今までのやり方ではなく、逆に頻度高いコミュニケーションができると気づいた”、"従業員を守るということ"の判断をした結果、短期間で考え方やプランを変えることに直面したが助けてくれた"等の発言があった。

ワタシも、コロナはコントラストを高めたとのだと思っている。不安定な情勢の中で"人間的なつながりが重要と再認識した"という方や、"体験して良さを伝えるに重きをおいた商品に対する痛手はあったが、逆に考えることができた、どう発信していくかと同時に、どう拾うか"を考えることが強制された等、改めての考え直すきっかけになり、それは追い風になった企業でも同じで"原点回帰"などコロナ前よりもおそらく世界中が物事の在り方を問い直すきっかけになったのだと思う。そんな問いを改めて立てて、セッションは開始されていく。

Sandbox Presentations1

村山 幹朗さん 株式会社コレクシア 代表取締役

100ブランド5000件以上のカスタマージャーニーをつくってきたコクレシアが見る、生活者は何を選び何を捨てたかについて。
NetFlixが勝ち盛り的に伸びた、かもしれないが。N1みていくと・・・
お盆休み旅行に行けない生活者が選んだのはドラマのDVDボックス
あえて、DVDボックスを購入して家族で鑑賞。なぜ買ったのかというと、家族でみた思い出を残したいからのような事実。

村山氏:
お盆休みの本質は、家族が楽しむこと。結果として思い出を残すこと。
何を選んだかよりもなぜ選んだか、捨てたかの背景を見て行くことが改めて大切。
コレクシアでは"ナラティブ(語り)"と呼ぶ。医者と患者の関係性に近い。顧客は自分自身で十二指腸潰瘍なんですよとは言えない。ヒアリングしてその語りから探っていくことでわかるもの。売れ行きは下がった、でも生活者は口紅を捨てたのか?1回マスクを使うようになったからマスクやめたが、でもまた使い始めた。なんで?を掘っていくと、口紅をしていない自分が愉しくないことに気づいた。このような行動観察をしてアクセプターモデルと定義。
①現状体験
②課題間の発生
③需要価値
④生活変化
顧客のナラティブの中にブランドを受け入れるに至る物語があるということだ。

Sandbox Presentations 2

大野 謙介さん 株式会社GIFMAGAZINE 代表取締役社長

GIF・・・世界で10億人が送りあっているコンテンツ
FacebookはGiphyを買収、GoogleがTenorを買収。GIF検索したワードをログとして広告に使う。(焼肉のスタンプ探したことでー焼肉の広告出す)

注目されている理由として、コミュニケーション広告の広がりもある。
商品が届いた瞬間のハッピーな気持ちを送りあうAMAZONのGIFや、かっぱえびせんのGIFなど、LINEでもGIFMAGAZINEは使えるようになった。
広告だけれどもシェアされて楽しまれていく、人に使っていく共有されていくのがGIF。

確かに言われてみればそのスタンプの検索は行動や感情を表すものである。ここから取得されたメタデータをどう使うのか、ビジネス展開が気になる。

Sandbox Presentations 2

木村 宏基さん 大日本印刷株式会社 CLMビジネスセンター AD事業開発部 グループ長

なぜDNPが広告事業に進出するのか?
・良質な出版系の面をもっていること
・顧客行動の変化を理解する
・個人情報保護
コンテンツを買っている瞬間は何かを実現しようとする手前である。

出版社の信頼性を活かしたPMPとして活路を見出し、さらに分析のツール等も含めて提供することができるという出版業界におけるDX(新規事業)の好事例。

Opening Remarks
2020年何を選び何を捨てたか Opening talk 

長田編集長&田中COO

文字通り世界が一変した2020年。新旧大小を問わず、すべての人、モノ、ことに少なからず強制的なアップデートがかけられた。ピンチはチャンス。

SHIFTした世界
2020年はそもそも変革の年だったはず。テクノロジーの力が大きく加速されて影響を及ぼしている。
1. 3rdの廃止
2.TV番組のネット同時配信
3.5Gサービスイン
4.改正個人情報保護法の成立公布
5.Black Lives Matter

22年に起こることクッキー規制。問われるデジタル広告の在り方。ネット同時配信はNHKで80万人近く、ストリーミング放送abema1400万人-TVer1300万。人口の1/10が使っている状態になり浸透。TVコンテンツがDOOHなどに配信されているように、メディアの多様化とリッチ化が進んでいる。そして、これまでの個人情報保護法に比べるとかなり厳しく進み、プライバシーの問題も併せて考えて行かなくてはならない。さらには今後少子化が進み、移住流入が増え多様化が進むことが見えている未来。ダイバーシティやインクルージョンは今考えておいて遅くない。

・広告は人と枠、そして文脈へ
・メディアはよりリッチに多彩な方向へ
・インフラはさらに高速大容量なものへ
・プライバシーはこれまで以上に厳格な対応へ
・ビジネスは経済発展課題解決の両立へ

呼吸をするようにデジタルになっていく。これらがコロナによってさらに後押しされている状況。何を選び何を捨てたかを語り合おう。

マイベストチームは如何に作られたか コロナ渦をものともしない組織論

秋田 夏実さん アドビ株式会社マーケティング本部 バイスプレジデントVP

2017年入社もともとは金融出身。Adobeはデジタルメディア、デジタルエクスペリエンスにおけるソフトウェア事業。コロナ下をものともしない組織を作るために活動した内容、気づきを語る。

・Communication(意思疎通)ーCompassion(思いやり)
・Education(教育)
・Appreciation(感謝)

これらのベースとして多様な人材/視点/働き方を受け入れる企業カルチャーが無くてはならない。

ダイバーシティが業務の上で大切なのはなぜか?
炎上した広告の話題ー原因は多様性を尊重することを忘れたのでは?見方を変えると、ネガティブな指摘も生まれる。
多様性のある社会における多様な視点が必要だった。もちろん、ちょっとおかしくない?ってちゃんと言えるカルチャーが必要。
・心理的安全性を担保し、全員が自由に発信できるカルチャーを育む
・失敗は成長の好機ととらえる
失敗したからどうする。次はどうしようとポジティブに考えることができる文化。
・リーダー自身も人間味や弱さをみせる、チームメンバーから学ぶ姿勢を忘れない

わからないことをわからないと謙虚に言うべきで、この情報量の世の中で知らないことがあって当たり前、知ったかぶりをしない。どこのタイトルにいようともフロントにいる人にどんどん聞き学ぶ姿勢。

・コミュニケーションは双方向が原則、相互にフィードバックを欠かさない。自分でやった後にフィードバックをもらう。もらったフィードバックに関して、アクションを絶対に取る(アクション取るものはとる、取れないものは理由を言う)
・エデュケーション
自分の会社のものを学ぶ、体験する機会を増やし自社製品のファンになることは必要不可欠。そして外部、最高峰、最先端のマーケターから学ぶ機会を定期的に設ける(インプットなくしてアウトプットなし)
・Appreciation
互いに感謝するカルチャーを育むことでサイロに陥るのを防ぎ、チームの結果を強くする。コンフォートゾーンを抜け出し、自分を変え成長することをチームに促す。リーダーが自らその姿勢を見せることが必要である。

社内で沢山アワードを設定しており、年末に相互投票で表彰をすることをしているそうだ。特にSwing Bat Award(バッターボックスに立ったことを表彰)はいい。取り入れたい。

なぜその情報は伝わらないのか?これからのオンラインコミュニケーション

松尾 幸治さん カクテルメイク株式会社 代表取締役

カクテルメイクは動画中心にコンテンツ制作のDXを支援する企業名刺をリッチ化したMovie 名刺 The Movie等。動画コンテンツをテンプレから簡単に即時生成できるツールを開発。YやFaceやFreakADとも共同研究しているので、配信先フォーマットへの適正化の先進である。
ブランドにおいてもコンテンツ内製化を進めている状況が進む。動画はSEOやLPにもきくことがわかってきている。

カクテルメイクが実施した20万回のPDCAで気づいたシンプルなこと
伝わる情報とは何か(広告コンテンツ問わず)
・コンテンツ=誰に何を伝えるか・・・内容がちゃんとしていること
・デリバリー=どんな表現やデザインでどう配信先に最適化させるか・・・届け方がちゃんとしていること。
伝わらないのかではなく、なぜその情報はつたわりづらくなったのかという問い。
動画に対応してないからではなく、配信面が細分化しすぎた。発信したい情報があったときにチャネルが増えすぎた。TVCMをそんのままSNSフィードで配信してでは通用しない。
Youtubeでウケた動画をそのままTwitterで配信しても配信先による違いは大きい、音ありと音無し、目的の違い、世界観の違い等。例えばFacebookはビジネスだが、Tiktokは暇つぶしなので作りこまない方が良かったりする。SNSごとの世界観にちゃんとコンテンツをマッチさせることが重要。
改善のPDCAを回すためには、まず一つ配信先を絞っていく方がよいのではないか。相手の世界観を見ながら、誰に、何を伝えるかのコンテンツを考え、どんな表現やデザインでやるかは変えるが、配信先は固定する。その中で誰に何を伝えるかをナレッジとして蓄積する。変数が多すぎる時代にパフォーマンスを上げていくためのツール。

続きは#2に行きます。

また明日。おやすみなさい。

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